【第6章~壊滅・始闘編~】東京にて
30分で書きました。
防衛省情報局長官織田正徳が殺害されてから1週間後
防衛省情報局は野田秀次という人が長官をやっていた。
野田秀次
「いいか。前長官の織田一佐の供養のためにもなんとしても犯人を見つけ出せ」
「はっ」
小林英明はその頃、狗島に関する文献を漁っていた。
国会図書館でかなり古い本などを読んでいる。
小林英明
(狗島は明治35年に旧日本軍が島に来て基地を建設。その後大正10年に気体研究所になっている)
小林はそこが気になっていた。
小林英明
(この気体研究所がもしかしたら狗島の秘密に関係してるのか?)
確証は無い
しかし小林はその島にあった気体研究所が気になった。
小林英明
「この史料どっかの大学とかにないかな?」
小林がそう呟いたとき胸ポケットの携帯のバイブが鳴った。
小林英明
(これは?)
携帯を開くと画面には「未着信」と表示されていたが
小林にはそれだけで充分だった。
小林英明
(仕事か)
小林は携帯を畳み外に置いてある車に乗った。
車の助手席には封筒がある。
小林英明
(この封筒にあるUSBが、今回の鍵を握ることになるかもな)
そんなことを考えながらさりげなくエンジンをかけるた瞬間。
小林の車は大きな音を立てて爆発した。
人々の叫び声が聞こえる。
「中の人は!?」
「急げ!消火しろ!」
人々の喧騒の中、落ち着いた素振りでその場から去る女がいた。
女はポーチに入れたものを確認する。
それはUSBだった。
女
「誰にも邪魔させないわ」
女は去っていった。
-2時間後-
防衛省では、幾つかのスーツ姿の男たちが集まっていた。
「小林が死んだ」
「あぁ」
「島について調べていたのはあいつだったな」
「恋人が攫われたからな。」
「如何に巨大な組織だろうと、我々は立ち向かわなければならない」
いきなり彼らが喋ってるところに1人の初老の男が入ってきた。
男たちは立ち上がり敬礼する。
初老の男は返礼したあと
「小林の件は残念であった。上方くんが攫われ、誰よりも今回のことに燃えていたのは彼だった。彼が残した数々のデータは今後我々の糧になるだろう。小林の無念をはらすため、一致団結していこうではないか」
初老の男の演説が終わると男たちの目は光っていた。




