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天使アルト

呪いをかけられた日から三日経った朝、窓越しに見える空は晴れ渡り、雲が美しい模様を描いている。それとは裏腹に憂鬱で夜も眠れず昼寝して学校にも行ってない。今日辺り登校しておかないと流石にまずい気がする。


この部屋には朝だというのに俺のほかに一人余計な人物がいた。俺に呪いをかけ張本人だ



「ってかさー、いつまで家に居座る気だよこのダメ天使」



「な、ダメ天使って・・・刹那って失礼な人間だね」



この天使の名前は「アルト」。なんでも天界屈指の呪術使いで1千以上もの呪いを扱えるらしく、神から俺を監視するように言われているらしい。でもなぜか俺の部屋にあるプロレスのビデオばっか観ている。



「おいそれはまだ俺も観てないビデオなんだぞ勝手に観るなよ」



「けっちぃな刹那は。でもやっぱりスポーツ観てるとスッキリした気分になるね、ボクも何か本格的にスポーツ始めようかな?」



コイツ自分のことをボクとか何とか言ってるがれっきとした女の子だ。金髪碧眼で髪が長くポニーテールにしているが腰辺りまで金髪が届いている。幼い顔して出るとこは出てるんだよな・・・・・体も無駄な脂肪が見当たらないし引き締まっていると思う。服装が驚く、白いワイシャツ一枚にジーパンと手の甲と手首だけを覆うを薄い皮のグローブこれだけだ、グローブなんか付けてストーリートファイトでもする気かよは・・・



「言っとくけどなプロレスはエンターテインメントなんだよ。スポーツじゃない」



「何言ってんのさ?プロレスはスポーツだよ、ほら今だってバットとボール使ってミニ野球をしようとしてるじゃないか?」



「ミニ野球って何だよ?あのバットは凶器なの!あれで相手を殴るんだよ、悪役レスラーはリング場にいる時スポーツマンシップの欠片もないんだから」



「え、そうなの?野球でも始めるかと思ったのになあ・・・・そうだ刹那プロレス技かけさせてよ」


とか言いながらこちらに近づいてくる


「断る!いいかそれ以上に近づくなよ!俺に触れるなんてもっての他だ!呪いの所為で3メートル以内に女の子が近づいただけで鳥肌が立つのに・・・・触れられたりしたらどうなる!?きっと気絶するぞ。しかもプロレス技?殺す気か俺を!」


呪いのおかげで女の子から俺へのパワーが数十倍から数百倍になる。そんなんでプロレス技食らったらカウントを数えずにお陀仏だ



「いいじゃんいいじゃんお願いだよ〜」



「そういうのはなぁレスラーか健康な呪いを受けてない人に頼め!」



「何だよケチ!ケチケチケチケチケチ刹那のケチ!!」



「ケチで命が護られるなら俺はいくらでもケチになるぞ」



「あーそーですか!もういーよー!ずっとビデオ観てるから!」



「何すねてんだよ・・・・」



ホント何なんだこの天使は?俺に呪いをかけた凶悪(?)な奴の癖して親しげに話しかけてくるし・・・・・・何もしていなければすっごく可愛いんだけどな・・・今だって正座しながら真剣な表情でプロレス観てるし(笑)・・・髪の毛なんか陽の光が当たるとキラキラ輝いて昼間でも光る星のようだし。



・・・・・・・・・



「ちょっと!さっきから何ジーっとボクのこと見てるのさ!さてはボクでエッチなこと想像してたでしょ!」


フッと我に返る。俺そんなにジーっと見つめてたのか?・・・・



「なーに安心してくれ俺は子供には興味ないんだ」


とりあえず適当に流す。もちろんアルトをお子様だなんて思ってない。


「なに!?子供扱いしないでよ!!」


それが逆鱗に触れてしまったらしい


アルトは怒った様子で勢いよく立ち上がった。そのため反動でプルルーンと激しく揺れた胸を俺は条件反射でつい凝視してしまった。ボタンをちゃんと閉めていないシャツのため揺れた拍子に谷間が見える・・・・しかも一着しか着てないから形がなんとなくだが分かった。やっぱ結構大きめのサイズだ・・・・ってか下着ぐらい付けろよな・・・



「あ〜〜っ!!やっぱり胸ばっか見てるじゃないか!刹那の変態!これじゃまた天界に被害が出ちゃうじゃん!」



「そんな事言われてもなあ・・・・」


呪いをかけられて女の子が恐怖に感じてしまうはずなのにそれでも胸に反応するなんて我ながらいい度胸だ



「こーなったら呪いを増やすしかないね!三つじゃ刹那には甘かったんだよ!」



何!?呪いを増やす!?冗談じゃないぞ!これ以上得体の知れないモン増やされてたまるかよ



「い、今のは悪かったよ。ゴ、ゴメンナサイ・・・・」


俺は誠意を表すために深々と頭を下げた。



「・・・・よーし今だ!」



と、突然アルトは頭上から俺の腰に腕を回し俺の体を宙に持ち上げた。



「っておい!!何すんだよ!?離せ!!」



「あんな真面目に謝っちゃって・・・・刹那は面白いなあ。ボクだって子供じゃないんだからそんなすぐ本気で怒ったりしないよー」



「な・・・・だったら今すぐ子の手を離せ!!」



「やーだよっ。一回やってみたかったんだもんパワーボム」


パワーボムとは相手の腰を掴み一気に持ち上げこれまた一気に床に叩きつける極悪技である



「そっれーぇっ!」


俺は勢いよく振り下ろされ頭から床に衝突した。床が砕け俺の体が半分床に埋まってしまった。コンクリート造りの家のはずなのにとんでもない威力だ。俺の体を通じただけでこれほどまで破壊力が上がるとは・・・・俺もそろそろ意識を保つのが限界だった



「うあわ・・・・ゴメンゴメンちょっとやりすぎちゃった・・・・。ちなみに怒ったのは嘘だけど呪いを増やすってのは本当だからね。刹那には悪いけど呪い三つじゃまだ足りないみたいだからさ」




ちょっとやりすぎでこれかよ・・・・もうなかばどうでもよくなってきた・・・・普通の人間だったらもう死んでるぞこの状況は・・・・・体鍛えてて本当に良かった良かった・・・・



って呪いを増やすって言うのは嘘じゃなかったのかよ!

執筆中は楽しかったのですがいざ出来上がってみると何だこれ?って感じになっちゃいました

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