放課後ガールズトークこっそり聞いてみない? その4
「あは~ん♡」
「なんというスケベボディだ」
「○○ちゃん、腹筋割れてるよ~」
「おい」
「ん?」
「自演してて、恥ずかしくならないか?」
「お前らが私を賞賛しないから、仕方ないだろ」
「スケベボディは賞賛か?」
「賞賛だろ。ポニョ腹と比べたら」
「てか、なんで学校で水着ショーやってるんだよ?」
「梅雨明けに買ったから」
「……で?」
「この夏、私は太陽のプリンセスになるはずだった……が、しかし」
「しかし?」
「誰も私を海に誘わない」
「残念だな」
「麦わら帽子、日焼け止め、浮き輪、フル装備でスタンバってました」
「お疲れ様」
「そして夏が終わった」
「終了~」
「ジーザス!!!!」
「アホだろ、お前」
「なぜ私はイケメンに誘われなかったんだぁああああ!? 納得いかん!」
「お前、イケメンの彼Pか友達いるの?」
「いない」
「じゃあ無理だろ」
「街を歩けば、私というディーバがいるだろ」
「ん? ディーバじゃなくてビーナスじゃね?」
「……こほん。街を歩けば、私というビーナスがいるだろうが」
「ディーバ(歌姫)はどこに行った?」
「だまれ小娘!」
「……ひでーな。おい、てか街を歩いてて声をかけるって、それナンパだろ? 普通に危ねーだろうが」
「私には真っ当なイケメンしか寄ってこない」
「さっきからなんなんだ、こいつの根拠のない自信は」
「多分あれだ。水着に忍ばせた補正パッド、偽乳がこいつを増長させた」
「もののあわれ」
「だが、いとおかし」
「偽乳ちゃうわ! 趣なんてないわ!」
「嘘をついても無駄。私らは幼児舎から一緒。お前の粗末な乳の成長記録は、私の脳内でデータベース化されている」
「人類史上最低のデータベースだな」
「そのデータベース、アタシはエントリーされてないよね?」
「安心しろ……このクラスはフルコンボしている」
「うわっ……きも」
「身の毛もよだつとは、このことだな」
「こいつのデータベース危険じゃね? 情報漏洩する前に、データ破壊した方がいいのでは?」
「だな。おい、誰かソフトボール部から金属バット借りてこい」
「らんじゃー!」
「ま、待て、物理破壊はよくない! まずは話し合おう。話せばわかる」
「話? 偽乳についてか?」
「……貴様も、本当は興味があるんだろ? わかってんよ」
「ぐぬっ」
「……偽乳は世界を救う」
「かつて神は、この世界を創った八日目に我らに偽乳を与えたもうた」
「それ、神様が設定ミスって、女全てを貧乳にしちゃったってこと?」
「神様は神ってるんだよ!」
「なんか腹痛が痛いみたいなこと言ってない?」
「じゃあ、神様てへぺろん!」
「てへぺろで許されることじゃないだろ!」
「……水着のまま、やべーことをのたまっているな」
「日も陰ってきたし、このままだと風邪ひくぞ」
「いい加減、誰か褒めてやれよ」
「え~、めんどくせ~」
「一言くらいいいだろ。減るもんじゃねーし」
「そうだな……おーい、○○」
「ん?」
「その……なんだ……水着姿、最高にかわいい! 思わず見惚れた」
「!?」
「……うん、ありがと……でも××のために着たわけじゃないから、勘違いしないで」
「おっ、おう」
「な……まさかのツンデレだと!?」
「古のラブコメヒロインかよ」
「お前ら、もう付き合っちゃえよ」
「「はぁ!?」」
「……あまりに雑なまとめ」
「ちょい待ち、先生が来た」
「……我らのツンデレディーバが、水着姿のまま職員室にドナドナされた」
「もののあわれ」
「いとおかし」
「いとかなし」
「女子校だし、まぁ問題ないだろ」
「そうか?」
「学びの園で、ビキニになってごめんなさいとか、アホな反省文を書くことになると思うと草」
「反省文を課したほうもコメントに困るだろ」
「……だな」
「さて……そろそろビーナスを助けに行くか」
「ふむ」
「よし、皆行くぞ」
「らんじゃー」
「ぶらじゃー」
「……さりげにくだらんこと言うな」
「それでは、ごきげんよう」
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※次作予告 学校でビキニになってごめんなさい!





