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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

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無題

掲載日:2026/03/11

私は見たことがありませんが。

どこかに電話線の繋がっていない黒電話があるらしい。


私は見たことがありませんが。

どこかの地区はまだ人が入れないらしい。


私は見たことがありませんが。

どこかで誰かが大きな水の塊に飲み込まれたらしい。


私は当時を覚えていませんが。

それはもう、15年前の話らしい。


真っ昼間だったらしいです。

急に街の全てが止まった。


地面はどこもひび割れたそうです。

当たり前が壊れた。


大きな水が襲い掛かってきたそうです。

黒が全てを飲み込んだ。


大きな爆発があったそうです。

爪痕は今も残っている。


たくさんの人が、水と瓦礫と放射能と寒さと飢えに呑まれたそうです。

それだけじゃないかもしれない。


それでも。

時は流れ。

いつかは。

忘れられ。

その傷は。

無い事に。

なるのか?




皆様、こんにちは。猫じゃらし/大鋸屑です。

この話が公開されているということは、既にサイレンは鳴り終わったのでしょう。


3/11と日本人に聞けば、知らないと答える人は居ないはずです。

しかし、それらは“今”の話。

時間の流れとは恐ろしいもので、いつか風化していく。酷い例えですが、私が関東大震災の日にちを未だに覚えられないのと同じように。


15年が経ちました。

当時、私は3歳にギリギリまだならないくらいでした。おっと、年齢がバレてしまいましたね。まぁ、些細な事です。

先述の通り、私は当時のことをあまり覚えていません。母親曰く、私は呑気にアン○ンマンラムネをねだっていたそうです。


毎年、この時期になると、母校…小中高、どの母校でも、とある歌を歌っていました。

あの時の経験は、防災シミュレーションや訓練のための貴重なデータになりました。

まだ爪痕は残っています。しかし、それは悪い事ばかりではないのかもしれない。


きっとこの15年前の事は、歴史書に載るでしょう。完全に忘れ去られる、という事は起こり得ないと言えるかもしれません。

だからこそ、失われる情報を減らしたい。かつてこんな事があった、今でもこんなのが残っている。欲張りですね。


このエッセイモドキが何かしらの役に立つとは、思えません。もしかしたら、役に立つべきではないのかもしれません。未来の事など、分かりません。

それでも、忘れ去られる事が無いように。少しでも、誰かの記憶の“留め具”になれるように。

此処に、書き記しておきます。


2026/03/11 猫じゃらし/大鋸屑

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