消えてしまった配信者と失ったリスナーと壊れた友達
私はふと思う。
『人気のある配信者は幸せであるだろう』
と。
そう思うのは私だけじゃないはずだ。
数年前、YouTubeにスーパーチャット、また投げ銭と言われる機能が付いてから生配信をする者達が現れ、特に顔を出さずもう一人の自分として画面に映すVTuberと呼ばれる存在が増えた。
広告収入だけでなくファンからもお金が貰える制度を見た時は恐らく世界一楽しく気楽に稼げる『仕事』として魅力的に見えただろう。
いや、正直に言えば今でもそう思う。
やっていることはゲーム実況や歌、雑談にコラボ。
言ってしまえば『遊び』だ。
遊んでお金を貰えている。
特に企業の配信者となれば初配信だけで数万のファンが付き、収入条件を一瞬で達成し、次の日には大物として、名を馳せることが約束される。
こう言えば多くの人に批判される。
『そこまでが大変なんだ。』
『分かっていない。』
『なめるな。』
『頑張っている。』
『ひがんでいる。』
甘んじてそれを認めたとしても私の意見は変わらないそれが『遊び』であると。
毎日、ゲームをして歌唄って、その日に有ったことを喋って。
私が家に帰ってやることとそんなに大差はない。有るのはお金貰えるか貰えないかそれだけだ。人気があるか無いかそれだけだ。
...だけど、きっとそこに何かが有るのだろう。
世間から楽して気楽に稼げている彼ら彼女らが突然消えてしまったり、止めてしまうのはなぜ?
数年前、私が憧れていたその光が突如として曇るその裏側に何があるのか、あったのか。
これは、配信者とリスナーそして私の話である。