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あいう詩シリーズ

詩む うつろう世界の輪郭

作者: 仲仁へび



「もうあの頃のように 純粋にこの孤独な世界で笑えなくなってしまったわ」


 思うだけで 心が痛む

 悲しみが 雪のように降り積もって

 心を凍てつかせる


 寂しさがただ 時の長さを語っている

 一人立ち尽くした 空白の時間


 口にするだけで 綺麗な幻想だったものが

 嘘になってしまうと


 恐れた


 忘れないで と言った

 忘れてはならない とその言葉を聞いた

 忘れないように と刻み付けた


 例え痛みしかもたらさないものでも

 私を形作った 世界の輪郭

 触れて そっとなぞって


「私は一人だった。でも一人でも良かったの」


「知ってしまったから。その幻想が空虚なものだと気がついてしまったのよ」





「ストーリー」


 一人ぼっちの世界は、私の中で一番綺麗なものだった。

 物語の中の世界よりも、何よりも綺麗で完結していた。


 なのに、一人でなくなってしまった一瞬から、私に気づかせてしまった。

 この幻想は虚ろだと。


「ああ、私をあの頃に戻して」



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