突然、私に会いに来たこの人は、、、?
私の名前は、『福井 なつき』小学5年生の11歳の女の子。
私の家族は? お父さんと私と1つ違いの弟と3つ下の弟の
4人家族で! 私以外は、みんな男だから朝から取っ組み合い
の喧嘩や口喧嘩などうるさくて仕方がない。
お母さんは? 一番下の弟が産まれて直ぐに病気で亡くなって
しまった。
私とお母さんは、友達みたいな関係だった。
何でも言い合える、そんな母と娘だったのに...。
うちの家は、お母さんと私以外は男ばかりでお母さんだけは
私の事をちゃんと理解してくれてたと思う。
そんなとってもいい関係だった私のお母さんが亡くなった時
私は、家族の誰よりも一番悲しんだ。
正直、一番下の弟を恨んだこともあったわ!
『なんで! アンタのせいでお母さんが死ななきゃいけなかったのよ!』
その事を、私が一番下の弟に言ってもまだ小さい弟は私の言った事を
全く理解してなかった。
お父さんにも私は、弟と同じ事を言ったのだけど、、、?
私の話を最後まで聞いたお父さんは、私にビンタして直ぐに抱きしめて
くれたわ。
『済まない、なつき! 全部俺が悪いんだ! 恨むならお父さんを恨め!
お母さんがいない事でお前が悲しい想いをさせてしまっているなら出来る
だけ、俺がお母さんの代わりに何でもお前たちの面倒を見るから!
だから何かあったら、なんでも俺に言うんだぞ!』
『・・・ううん、』
*
・・・私だって! よく分かってるわ。
お母さんがいなくなって! 私だけが寂しい想いをしてる訳じゃない
って事ぐらい、、、。
【・・・でも、】
それから、私はお母さんが居なくなった分、私が弟たちのお母さん
代わりになって、必死に頑張ってきたわ!
朝早く起きて、朝ごはんを作ったり家の事をしてから学校に弟たち
と一緒に行って、学校が終わっても友達とは遊ばず晩ご飯の材料を
スーパーで買って家で料理を作ったりと家の事を全部私がしてきた。
お母さんが居なくなって、私の中で不満が溜まっていったわ。
お父さんは、私に何でも俺に相談してくれよと言ってくれたけど?
やっぱり、お父さんじゃ話したい事も話せないよ。
*
・・・そんな時だったわ!
たまたま、私だけが学校から家に帰って来て、1人だったの。
玄関先で物音がして、その後【ピーポーン】とチャイムが鳴ったの。
私が、『どなた様ですか?』と言ってドアを開けると。
見知らぬ女性が立っていたわ。
そして、その女性は、私を見てギュッと抱きしめてこう言ったの。
『大きくなったわねぇ~なつき! 会いに来たわよ!』
『えぇ!? お姉さんは誰ですか?』
『なつき、わからない! わたしを見ても。』
『えぇ!? 誰、ですか?』
『貴女のお母さんよ!』
『えぇ!? お母さんは既に亡くなってます! 急に変な事を言わない
でください!』
『なつき! 本当の話なの! お母さんね、今違う女性の身体を借りて
ココに来たのよ。』
『えぇ!? 本当にお母さんなの?』
『えぇ、そうよ! 今まで、大変だったわねぇ~! 寂しい想いをさせ
てしまって、本当にごめん、なつき!』
『お母さーん!』
私は、お母さんに思わずギュッと抱き着いた。
『なつきは、本当に強くて偉い子! わたしに似たのかしらねぇ~』
『・・・ううん。』
*
・・・その後。
私以外の家族が帰って来て、みんなに新しい身体に入ったお母さんを
私が紹介したわ。
『・・・この人は、誰なんだい、なつき?』
『お母さんよ!』
『あなた、』
『でも、見た目が違い過ぎるだろう、』
『でもこの人が、今の“お母さんなんだよお父さん!”』
『・・・正直、俺はまだ信用してない。』
一番したの弟は、お母さんにべったりと甘えていた。
『お母さーん! お母さーん! ぼくね!』
『うんうん! まさとは、何をしている時が一番楽しいのかな?』
『お母さんと、一緒にいる時だよ。』
『あら? そう、わたしもまさととずっとこれからも一緒に居たいわ!』
『じゃ~一緒に居ようよ~いいよねぇ~お父さん!』
『・・・・・・』
私と1つ違いの弟は、この見知らぬ女性をお母さんだと思っていなかった。
『貴女が、誰だか知りませんが、母は亡くなりました。もう、僕たち家族を
混乱させないでください! お願いします。』
『・・・かずと、』
そこで、私は思い切ってこう言った。
『お父さん、かずと! 私の話を聞いて、私はお母さんが居なくなって
物凄く寂しかった何でも言い合えるお母さんが居なくなるなんて想像も
してなかったから、でもまたこうしてお母さんが現れたの。
それに、お母さんはまだ話してないけど? 一緒に居れるのは3日だけ。
その3日間だけでも、私たち家族と一緒に居たいと思って会いに来てく
れたのよ! 私も、お母さんと一緒に居たいの!』
『なつき、』
『ねーちゃん!』
『わたしからもお願い! 3日間だけ、みんなと一緒に居させて!』
『・・・うーん、分かったよ。』
『・・・うん。』
*
夢のような3日間は、あっという間に過ぎて行った。
やっぱり、目の前の人がお母さんなんだと何度も思ったし。
凄く、幸せな時間だった。
それは、私だけじゃなく、お父さんも弟たちも私と一緒だった。
・・・そしてお母さんは、【ありがとう】と言って消えて居なくなった。
『こちらこそ! ありがとう、お母さん。』
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