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2話 「価格が上がったんだが」


 「よぉーし、取り敢えず10万。これ以上使うのは辞めておこう。会社には電話入れたし、準備万た……ん?」


 お札を入れようとした時、その横に『1万円』と書かれた投入口が目に飛び込んできた。


 1万円……だと?

 昨日はこんなの無かった筈。

 誰かがやったのか?

 持ってかれても困るし、一応夜までに自分の部屋に移動させておくとしよう。


 「……1万円ねぇ」


 値上がりしたということは中身もそれなりの物になってたりするのだろうか。

 いや、ダメだ。

 今ここでこのガチャ引いてしまったら……もう、引き下がれなくなってしまう!! 


 「引くだけに」


 俺はいつの間にか、持っていた10万円を差し込んでいた。

 そのまま流れるようにレバーを回す。


 やってしまった。と、考えた頃にはもう遅い。

 カプセルが十個、落ちてくる。


 「……さて、『鑑定』を使ってみるか」


 そのカプセルの色は100円の時のように、カラフルではなかった。

 黒が2個、銀が7個、金が1個


 「よし……『鑑定』!!」


 俺がなんとなく手をカプセルへ向けると、ステータスと同じように空中に浮かび上がってきた。


―――――――――――――――

 【鑑定結果】


 ・【特殊スキル】ガイド×2

 ・【スキル】ヘブンズレイ×2

 ・【スキル】ファイアーストーム

 ・【スキル】アイスストーム×2

 ・ステータス上昇:中×2

 ・【スキル】水龍の咆哮


―――――――――――――――


 なるほど。

 黒が特殊スキルで、銀がまぁまぁなスキル、金がそこそこといった所か。

 ……水龍の咆哮。にやけがとまらん。


 「これも触れればいいのか?……ッ!!」


 触れたのは一番弱そうな「ガイド」だ

 しかし、100円の時より電流が強い。


 《……特殊スキル『ガイド』を取得しました。また、2つ取得したため、スキル『案内人』に進化しました》


 こ、これは!!


 《更に『鑑定』と融合し、『観察者』に進化しました》


 「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」


 ま、まさかこれが現実になるとは……ヤバい、涙が……


 「よし、残りだ……ッ、……カッ、……ぐッ……よし。ひとまず試しに何か使ってみるか?」


 取り敢えずここは『水龍の咆哮』からいこう。


 「どんなスキルなんだ? 観察者さん」


 《前方に水流を放出するスキルです。スキル『水玉』のレベルによって威力が上昇します》


 なるほど。

 『水玉』のレベルによって威力が上がるのか……

 ここはドカンと一発。


 「『水龍の咆哮』!!」


 『「プシュ!! チョロロロ……」』


 「えっ……」


 弱っっっ!!

 水玉のレベルが足りないのか?

 じょうろじゃあるまいし。


 「もっと回せってことかよ……なっ!!」


 『百万』の投入口が追加されてる……!?


 「どれだけ俺を弄ぶ気なんだ……」


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