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横四楓院絞男はyourtuberがお好き?

「ねーねー、佐藤くんはyourtuberとか興味ないの?」


 うららかな昼休みの教室にて。

今日も今日とて人心を掌握するための神聖なる修行(※エロゲ)をスマホでポチポチしてると突然、うららかじゃない女子ことめぐみんさんが僕に声を掛けてきた。んぐうう!もう少しでスケベタイムに入るいいところなのに邪魔する、じゃなくて僕の神聖なる修行を邪魔するな!フン、まあいい。普段の僕ならばご立派なトカレフで脅して目の前の女子を全裸土下座で屈服させるところなのだが、今日の僕はご機嫌なので心の中で中指を立てるだけで許してやろう。


「…………」

「えー、佐藤くん興味ないんだー、もったいないなーせっかくクラスで面白キャラで通っているのに」


 めぐみんさんは僕が無視しても気にする風でもなく、話を続ける。え?ぼ、僕はまだ何も返事をしていないぞ……この女、いったい誰と会話をしているのだ?怖……。ていうか、面白キャラで通っているって何だ?プロのスパイである僕に向かってお、面白キャラだと……ふ、ふざけるな。今日のところは僕はゴキゲンであるから許してやるが、いつかトカレフのヒジキにして、エジキにしてやる。いつかトカレフのエジキにしてやる。そうだな、一ヶ月……いや、一年……十年後におまけしといてやろう。


「さっとうくんもyourtuberやろうよ!! ……さっとうくんがyourtubeに登録して登録者数がゼロで再生数が一桁台でも指差して嘲笑とかしないから」


 めぐみんさんは笑顔で僕の肩を揺さぶりながらそんなことを口にする。何だか良く分からないが、女子に褒められて悪い気はしないな、フフン。……ん、待て?嘲笑て言ったか?……まあ、いい。細かいことは気にしない僕である。今日の僕はゴキゲンだから聞く耳くらいは持ってやろう。ところでこのメスがさっきからしきりに口にしている『ゆあちゅうばあ』とはなんだ?何かの淫語か?


「ゆ、ゆあちゅうばあ……ですか」

「yourtuber、知らないの? さっとうくんはとっても知恵遅れだなー。ほら、この人のチャンネル見て見て!! 低能なさっとうくんにはお似合いのチャンネルだよ!!」


 めぐみんさんはスマホの画面を僕に見せてくる。ち、知恵遅れは余計だろ。そしてチャンネルってなんだ。ここにはテレビはないじゃないか、なにも知らないと思って僕を馬鹿にしているのか。ん、待て、今、低…なんたらとか言ったか?……まあ、いい細かいことは気にしない僕である。


「『武者小路汁男ちゃんねる』……」


『カサカサカサカサ……そこな女子、拙者は只のゴキブリでござる……嗚呼、魅惑の苺ショーツ! その一粒一粒摘んでしまいたいでござる!』

『キャアアアアアア!! 只のゴキブリは喋らないわよ!! ヘンタイ!! 』


 めぐみんさんのスマホの画面には縦横無尽にゴキブリのように這いずり回り、悲鳴をあげて逃げている女子高生をローアングルから激写しようとしている虚無僧の動画が写し出されていた。な、なんだこの醜いアヒルの子も逃げ出してしまうようなお下劣動画は……AVの企画モノか?こ、こんなみっともない真似が全世界に流れちゃうのか?


「…………」

「さっとうくんにぴったりな趣味だと思うけどなー、ブフッ」


 おいこら、何故今、吹き出した?

だいたい、極秘で学生と偽って諜報活動をしている僕としてはこのような動画を発信するわけにはいかない。スパイが自らの足がつくようなことをするのは自らのオナ●ーを母親に公開するのと同じくらい愚かでエゲツナイ行為であることは最早語るまでもない。いや、あの婦女暴行に服を着せたような僕の母親なら神聖なる行い中に僕のチン●を蹴って笑い転げる絵まで想像できるな。怖すぎる。


「……た、田中さん、ちょっと……」

「誰が田中さんだー!! 『めぐみんさん』と言えって言っただろー!!」


 頭を思い切り前後に揺さぶられる僕。

やだああああ!!脳漿がシェイクされちゃうううううう!!


「ヒッヒッヒッ、ヒヒィイイイイイン」

「……おい、そこのアベックども。教室で真っ昼間からドぎついバカップハル行為を見せつけるなよ……ところで、コイツはなんで馬みたいに喘いでいるんだ?」


 白衣を身に纏った天宮先生が白い目で僕とめぐみんさんを見つめていた。……あ、もうすぐ授業が始まるから早めに教室に来たのかな。とってもえらい幼女である。


「あ、天宮幼児先生、おはようございまーす」

「『幼児』を名前みたいに言うな。ところで、yourtuberがどうのこうのと聞こえてきたが……私はVが推しだ」


 天宮先生は聞いてもいないのいきなり話しに入ってくる。Vってなんだ?V……という形からしてハイレッグのことだろうか。


「アッ、先生はVが好きなんですね、推しは誰ですか?」

「ああ、『指突アヌス』だな。あのわがままボディが止められないやめられない」


 何だその酷い名前は……わんぱく小学生が悪ふざけで付けた名前か?


「先生には存在しないご立派なおメロンがありますもんね!」

「あ?」


 ケラケラ笑いながら話すめぐみんさんに殺気を放つ天宮大先生。『あ』しか言っていないのにこの滲み出る重圧。コエェ!僕の諜報活動を邪魔しない限りは目の前の激ヤバお子様に手を出すつもりはないが、僕の愛銃だけではとてもではないが太刀打ち出来そうにない。重臣なる僕のコモドドラゴンよりも


「ともすれば、僕の重臣であるコモドドラゴンを召還すべきだろうか、いや、なに、そこまでせずとも只の幼女さ。いざとなれば僕のベビーフェイスで押し倒せば問題ない…ぶつぶつぶつ」

「さっとうくん、一人で何をブツブツ言ってるの? 幼児先生ー! さっとうくんが先生を押し倒すとか変なことをツイートしてまーす!」


 それから考え事をしていると、いつの間にか幼児先生に職員室に連行され、こっぴどく叱られる僕であった。エッ!?どうしてこうなった!?

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