転生してしまったようです
坂上 海斗、28歳男性、ゲームによる過労死か。
テレビである男のニュースが流れた。世間からすれば何事も無かったかのようにその事件は終わる。でも、坂上 海斗にとってはただで済まなかった。
海斗の死因となったゲーム、<インセクト・パラドックス>は、原作はライトノベルで、アニメ化された人気作品だ。内容は、最強兵器、インセクトを操るオリジナル主人公として、インセクト操縦士養成学園で日々を過ごす、と言う内容だ。海斗のゲームアバターはカイト。そして操縦するインセクトはカイトのチートで集めた全機体の武器と性能を持つ大地の盾<イージス・ガイア>。その戦闘力は通常のインセクトを大きく上回るが、中でも特筆すべきは無限の装備の中で最強の兵器、<ライト・リパルサー>日本語にすると光を払うもの。プラズマとその周りに1兆℃の熱を持つ剣だ。そして海斗は86時間続けてゲームをし、死んだ。
しかし、彼が次に目覚めたのは河川敷だった。
「あれ・・・?俺確かインパラやってて、倒れて…こんな所来たっけ?」
海斗は腕に違和感を感じ、見る。すると腕にはイージス・ガイアの待機形態、茶色い腕時計が合った。
「え…なんで?」
そして次に飛び込んできた物は、海斗の心に生まれたありえない仮説を確かな物にした。
「カイト、入学式に遅れるぞ?」
インセクトパラドックスのメインヒロインで主人公の幼馴染み、木更津 咲だった。
「うそぉぉぉぉぉぉぉおおおぉぉぉぉぉぉ!?」
坂上 海斗改めて坂上 カイト15歳。転生先はロボアニメの世界でした。