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冒険者登録の前。

なんか、うまいことかけてない気が…


「うーん、やっぱりいい朝だ。」


 昨日は帰ってきてからアシュリーに泣きつかれたくらいに少しいざこざがあったが、今日は何と言っても冒険者登録する日だ。眠いとごねる暇などない。というか、朝に変態を見なくていい時点でいい朝は決定しているようなものだ。


 背伸びをして少し屈伸運動をする。体がほぐれていく感覚はいいものだ、とこちらに来て初めて気づいた。地球では朝というには微妙な時間に起きていたしよく寝ない日もあった。なんかね、『ククク、我の幻想の中故、我が眠ることなど決してない!ましてや、我に死角など存在せん!』とか言ってた頃。

 うん、バカだよ。馬鹿だったけど、当時は俺の『使命』だと思ってたからね〜、まあいいじゃない。


 いつも朝にはアシュリーがやってきてご飯ができたことを告げる。そこで階段を上がってくる音がしたので少しいたずらをしようと思う。なーに、簡単だ。男美少女の着替えシーンに遭遇するだけだ。

 てことで、〈無限宝物収納庫〉!

 あっ、普通に【アルマッス】も複製できました。これに関して少し昨日の話し合いを思い出しながら考えたんだけどね。

 オリジナルの【アルマッス】使ってるかどうかなんてわかんないよね。要は、できるだけ使うとかより先に、戦闘でオリジナルの【アルマッス】が出るのか?ってことなの。多分、ないと思うんだけどなあ。


【それに関してですがね、マスター。】


 あ、おはよう、アン。ごめん、ありがたいんだけど後にしてくれないか?もうそこまで来てるから。


【ふうん、いつでも一心同体の私より未成熟なあの女を選ぶんだ?シリウスは。】


 いや、なんでそこで私の名前で言うんです?


【もう、シリウスったら私とか言っちゃってやっぱり可愛いあなたは私のものよ。】


 ええい、やかましい!お前はちょっと黙ってなさい。


【ふふふ、怒っちゃって。可愛い〜。】


 ああ、イライラする。やばいぞ、あんまり可愛いって言って欲しくないんだよ!


【さっき自分で美少女とか言ってたじゃないですか。】


 …

 ……うん、そだね。


【きますよ、マスター!そんな、空間で何か取り出そうとして固まった状態でいないでください。】


 そだね。


【目標、扉の前!】


 そだね。


【目標、ドアノブに手をかけました!】


 …まあ、俺が言い出したんだし。一応しますかね。


 そう思い、パジャマに手をかける。そのまま、パジャマを胸の中間部までたくし上げる。準備完了だ、さあ来い!


 そして、扉が開かれる。


「おい、クソガキ!起こしてやりにきたぞ!…いや、永遠に眠らせておくか?」


 入ってきたのはラインだった。なんでこいつこういう時に来んだよ。ていうか、お前が死ねよ。

 あ、でもここで一発入っていんじゃない?


 そう思い、ラインがこちらに目を合わせたのを確認して、


「あははははは、クソガキ!お前本当に男かよ?ヒョロッヒョロじゃねえか!はははは、どっちかってーと、女だな。」


 …キレたよ。これはさすがにあかんです。ふふふ、


「死ね!じじい!」


「ぐほあああああ!!」


 頬をグーで殴ってやった。あんまりすっきりしないが、まあいいや。

 さっさと着替えて、階段までおっさんを運び蹴落とす。


「飯は何かなー?」


 そう言って、ダイニングまで足を運ぶ。

 ライン?ははは、女にやられるような腑抜けじゃあ生きていけないさ。


 ーーーーーーーーーー


 再度、町。今日は冒険者ギルドに足を運ぶ。

 俺はあのオカマの服屋で購入したローブを着ていた。

 ちなみに、冒険者ギルドがどこにあるかや、いつ受付をしているかなどの必要な情報は先ほどの朝食の時に聞いた。抜かりは無いのだが…


「わあ、シリウス、すごいね。」


「ああ、すごいな。」


「見てみて、シリウス。これ、とっても美味しそうじゃない?」


「そうだな。」


「ねえ、シリウス。ーーー。」


 そうだ、今日はアシュリーがついて来ている。理由は、『シリウスが冒険者になるなら、お嫁さんの私も冒険者じゃないとね。』だとか。別にそうでなくてもいいのだが、断る理由もなければ、昨日のことがあって本気で泣かせるとまずいとわかったから、登録くらい一緒にしておくことくらいどうということはない。

 だがまあ、子供ってやっぱり無邪気だね。なんかね、とっても元気って感じ。ちょうど、お母さんの買い物にくっついてきた幼児みたいな感じだね。目新しいものばっかりでくるくる見回して、少ない語彙で俺に凄さを伝えようと頑張っている。

 実に微笑ましいではないか…!


「ねえねえシリウス、考え事?」


 ちょこんと首を傾げて訊ねてくるアシュリー。あざといと言うには早い5歳。というか、これを計画してやってたら将来、魔性の女になる有望株だよ。


「ああ、なんてことはないさ。ただ、アシュリーを守るためにいろんな状況に対してシミュレーションしてたのさ。」


 なんでカッコつけてんのよ、あんた。言わせてもらうけど、女顔の5歳児が言うセリフじゃないからね、それ。

 …ああ、でもましなほうか?アシュリーじゃなかったら、『ククク、我を見下すクズどもをどう調理してやろうか考えていたところよ。貴様はどちらがいいと思う?我の漆黒の火炎にてその罪を魂まで焼き尽くされるのと、我が剣の氷雪にて奇っ怪なオブジェクトとして我の同志に見せしめし、遊ぶのと。』とか、本当に訳がわからないこと言ってたんだろうな〜。


「ふうん、そうなんだ。」


 昨日の俺の言葉を聞いてか、顔はとても赤いがそう答える。

 大人の女性になろうと思ったんですかね?


【ですねー。】


 あら、アン。今まで何してたのよ?


【マスターが、おっさん本気で殴ったじゃないですか?あれ、こっちが調整してないと、潰れたトマトみたいになってましたからね?】


「えっ!」


「…どうしたの?シリウス。急に止まったりなんかして。」


「いや、アシュリーの可愛いところを100個探してたんだけど、いつの間にか463個目に突入してたんだ。」


「も、もう!シリウスったら!」


 そう言い、照れ隠しに叩いてくるアシュリー。いや、確かにそのごまかし方はどうかと思うが、そんなことより問題がある。

 どういうことだ?アン。


【マスター、まだ一般人のステータスを知らないですよね?】


 ああ、知らないな。


【一応、門番の時になんでか発動してましたよね?あの時の彼のステータスがこれです。


 ピエール LV31


 HP 32000/32000(C)

 MP 2300/2300(C-)

 物理攻撃 640(C)

 物理防御 670(C)

 素早さ 530(C)

 魔力 240(C-)

 魔法攻撃 220(C-)

 魔法防御 340(C)

 器用 890(C)

 運 30

 素質 C+


 スキル

 剣術LV4

 家事LV6


 26歳。農民の家系の四男。生まれーー。


 ですね。非常にいい感じのステータスですね。運はいい方ですね。それと、一般の兵士もピンからキリまでですが、だいたい素質がCです。騎士ならC+くらいです。

 で素質ですが、ピエールはいい方ですね。騎士にならなれる素質はあります。

 LVは、自分の年齢と同じくらいが普通ですね。まあ、頑張れば百万、千万、一億にもなれるんですけどね。

 スキルLVはこんな感じになってます。


 1初心者

 2素人

 3〜4経験者

 5上級者

 6〜7玄人

 8〜9達人

 10超人


 はい、ピエールは結構な苦労人です。26歳で警備隊やってるだけの兵士が家事のLVがあんなに高いのは素質がC+と言ってもちょっとおかしいです。

 あと、下の方の情報ですが基本的にアイテムや魔物以外では写りません。なんか、すごく面倒くさがってるみたいなんです。】


 …なんだそれ。だいたい急に資料を頭に送るんじゃあない。視界が悪くなる。

 うーん、まずはピエールって名前だったか。それにおっさんなんて言っていい年齢じゃない。

 でも、これが普通ならさっき言ってた大惨事にはならないんじゃないのか?


【ああ、一般の兵士がこれってだけで一般人が同じとは言ってません。こんなくらいが一般人のステータスですね。


 LV25


 HP 15000/15000(C-)

 MP 1500/1500(C-)

 物理攻撃 250(C-)

 物理防御 250(C-)

 素早さ 200(C-)

 魔力 120(C-)

 魔法攻撃 150(C-)

 魔法防御 150(C-)

 器用 400(C-)

 運 20

 素質 D+〜C-


 スキル

 家事LV4


 素質が不安定なのは気にしないでください。平均の出しづらいステータスなんです。】


 いや、待て。解決してないぞ。俺のステータスとだいたい750違うくらいで、どうしてそんなことが起こるんだ?


【マスター、『越えられない壁』って覚えてますか?】


 ああ、なんか越えられるけどとっても難しいところってやつだったよな。


【そうです。基本的に越えられない壁を破っての上のランクへの昇格はありません。ですが、越えられたものがいるためにそういった表現になっております。だからといって、越えられない壁がしょぼいのではありません。そのたった750程度のステータス差で、粉微塵にできるんです。それほどに越えられない壁との差はあるんです。】


 そうなのか…つまり、俺は殺人未遂を…


【いやいや、あのおっさん死んだからって困る人いないでしょう?】


 そう考えるとそうだが、悲しむ人は絶対…

 …いなさそうだな。


【そうでしょう。まあ、私が〈最適化〉を制御して死なない程度には調節していますから。…後遺症はあるかもしれませんが。】


 そうだよな、だいたい〈最適化〉の発動する時がおかしいんだよ。


「あっ、シリウス。あれじゃない?冒険者ギルド。」


 そういった話を頭の中でアンと繰り広げていたら、アシュリーが話しかけてきた。アシュリーに言われた通りに前を見ると、すでに目の前に冒険者ギルドがあった。


 冒険者ギルドの見た目は、木造で三階建て。横は広く普通の家の二倍の大きさはありそうだ。屋根には、弓と剣を十字にクロスさせた旗が何本も刺さっているように存在する。


 というか、外まで中の声が聞こえてくる。しかも、酒臭いし。


「うー、お酒くさい。」


 と、鼻を抑えるアシュリー。可愛いのだが、昼間っからこんな匂いを漂わす汚いところにこんな幼い少女を入れていいのだろうか?


【良くないですね、汚い。いっぺん鑑定してみてくださいよ。】


 えー、無駄じゃね?まあするけど。


【冒険者ギルド

 材質 木

 レア度 知るか

 きったねえ建築物。バクテリアの集会場。誰が作ったんだよ?こんなもん。俺にこんなクズのたまり場みたいなのを見させんじゃねえ!】


 …なあ、なんでこんな私情を挟んでくるんだ?このスキル。


【まあ、要するに『見りゃわかるだろ!』って言いたかったみたいですね。】


 いや、俺さっき言ったよね。


【あんまり、気にしないでください。さっさと入りましょう。】


 まあそうだな、ここで問答してても始まらないしな。


 そう思い、アシュリーを後ろに伴って冒険者ギルドの両開きのドアに手をかける。勢いよくドアを押し込み、開く。

 …なんででしょうね、こういうところでカッコつけたがるの。


 バンッと開かれたドアに視線は集中する。後ろにいるアシュリーは抱きついてくる。どうやら萎縮してしまったようだ。だが、一方で俺はなんとも思わない。視線を彷徨わせ、背に大きな斧を担いでいる一見強そうな男に照準を当て鑑定する。


 ネイサン LV45 C級冒険者


 HP 40000/40000

 MP 1300/1300

 物理攻撃 780

 物理防御 820

 素早さ 350

 魔力 130

 魔法攻撃 140

 魔法防御 140

 器用 430

 運 22

 素質 C


 スキル

 斧術LV5

 家事LV2

 農耕LV5


 42歳。農民の家系。あー、ダリい。こんだけ。


 最後の方は全くやる気のない終わりだったが、多分このステータスなら負けないだろう。他も大して変わらないどころか、この危なげな名前のネイサンが総合的に一番強い。戦い方の知らない俺が戦っても勝てるだろう。


 そのように状況分析しながらアシュリーにしがみつかれたまま、受付の女性のいるところまで歩く。

 静寂の中を歩く。

 …あ、くせえ、誰か屁ぇこいたな。もおちょい待てよ。

 俺は受付の前でそう思った。


「すまないが、登録をしたいのだが?」


「はい、この用紙に必要事項を記入してもらえますか?」


 と、ローブが邪魔で見えなかったのでフードをとる。

 すると、見えたのは猫耳!これは非常に由々しき事態だ!猫耳なんて!異世界だからまさかとは思っていたが…本当にいるとは!しかも、美少女!やばいぞ、これは。なんかムラムラしてくるもん!

 あ、ちょ、痛いよアシュリー。べ、別にやましいことなんて全くないんだからね!

 …待て待て、俺は冒険者登録に来たんだ。猫耳はいい!だが、ここは落ち着いて紙に書いてある、って届かん!やばいぞ、この位置では、猫耳美少女の顔と耳しか見えん!

 …あ、それでもいいかも…


「すいません、届かないようですね。足場を持って来させましょう。」


 と、受付の猫耳美少女はこちらを気遣ってそう言ってくれる。ああ、癒される…あ、ちょ、なんでそんなところつねるのアシュリー、こそばゆいよ。


「いや、エーフィちゃん、そんなことする必要はない。」


「ネイサンさん…でも、」


 おうおう、ネイサンきたよ。これはあの受付の時に突っかかってくる踏み台冒険者的なやつか?つうか、ネイサンさんってやめた方がよくね?


「いいんだ、ここは俺が言おう。」


「ネイサンさん……、お願いします。」


 一体何があるっていうんだ?

 と、耳を傾け、話を聞こうとして聞く気が失せた。


「少女らよ、ここは危険に満ち満ちている職業の人たちの集まる場所なんだよ。だからーー。


「俺は、女じゃねえよ。」


「「「え?」」」


「俺は男だ。」


「「「いやいや、それはないでしょうに。」」」


「てめえら、全員死ねえ!」


 アシュリー以外のここにいる全ての人間が俺を女と勘違いしていたようだ。仕方のないことだが、怒りは抑えられない。こういうところは子供の精神作用的なものだろうか?

 ただ、キレてしまい、とった行動が〈無限宝物収納庫〉に貯蔵してある【アルマッス】を12本ほど出して〈武具支配〉で操作する。これが初の起動であったが、何の違和感もなく使えている。むしろ、鳥のくせに翼を使ってなかったかのように使うことが自然だと感じてくる。それを用いて冷気を放出し、なおかつ切っ先を最も被害が大きくなるように向けていた。


「なあ、これやばくね?」


「ああ、そうだな。」


「あ、でも寒いから痛くないかも。」


「あー、神経が麻痺してる感じで?」


「うん、そんな感じ。」


「なあみんな、さっきの屁、俺がこいたんだ。」


「ここで懺悔するか。うむ、お前は許されるだろう!」


「ネイサンさん!ヤバくないっすかね!これ。」


「ちょっと踏んじゃいけないもの踏んじゃったみたいな?」


「ネイサンさん!軽いっすね!」


 と、なんの痛痒もないように快活に笑う連中。頭は冷えるどころか、馬鹿にされたようで逆に【アルマッス】の数を20に増やす。


「シリウス、寒いよ…」


 と、アシュリーに言われたことでやっと落ち着いた。だが、屁をこいたやつは、許せないのであいつの周辺に剣を移動させ冷気を放ちまくる。


「こ、これが、か、かみ、の、さば、き…」


「いや、自称男の裁きだよ。」


 隣のやつも同罪だ。


 ーーーーーーーーーー


「すまない。勘違いしていたようだ、それにそれほどの能力があるなら冒険者もやっていけそうだな。」


 このおっさん、字面じゃあわからないが『すまない。』の所は、舌をペロッと出してやっちった的な感じで謝っている。謝る気がないのか?


「そうだ、あの冷えている奴のもうちょっと冷やしてやれんか?いや、もう尻を凍らせてくれ。あいつ、1日に50回は屁を人にかけようとして来るんだ。」


 図々しいな、おい。いきなりこんな頼みごとて、冒険者ギルドは馬鹿の集まりなのか?


「そもそも、あの屁をこいたおっさんの年は幾つだ?」


 そう屁をこいた奴は、先ほどは鑑定してなかった。


「ああ、今年で56とか言ってたな。」


 56って、だいたい42歳で現役ってのもおかしいのにその上がいるとは!


「年上にそれは失礼ではないのか?」


「ははは、何を馬鹿なことを。俺が5歳のときからずっと年の離れた友達的な付き合いだが、1日に10回は俺の目の前で屁をこいていたよ。内、3回は俺の顔に向かってだ。」


 なかなか凄えジジイだな。頭おかしいとしか言えんのがなんとも。それに精神年齢が19歳の時に5歳と一緒ってのもなんとも…。


「あの隣は?見た目、かなり若く見えるが?」


「ああ、ピーターか?あいつは、29だ。」


 つうか、あの見た目、誰かに似てんだけど。


「まあ、それはいいが。結局さっきは何が言いたかったんだ?」


「ああ、そんなことか。単に、実力がはっきりしない少女たちを死を覚悟せねばならん冒険者なんていう仕事につかせるのはまずいから帰ってもらおうか、と思っていただけでそう言ってような説明をしようとしていた。」


「その言い方…つまり実力があればいいのか?」


「まあ、そうとも言えるな。若いとはいえ、才能というのは早いうちから鍛えておくに越したことはないからな。実力があるとわかった時点で誰も止めはしないさ。ただ、人に屁をこくような、非常にモラルを欠いた行為をするようならもう少し頭を鍛えてからにしてもらうがな。」


「おい、56のジジイはどうなんだ?」


「あー、グーテンは一番最初にギルドに登録しに行った日が21歳の時で、実際に登録できたのが27の時だ。」


「いや、貴様が先程言ったことが本当なら一生かかってもなれないだろう。」


「非常に残念だが、その時の受付が異動になった。登録を根気よく拒否し続けた受付のスレイさんはどっかいって、新しくやってきた当時の受付も頑張ってたんだが、2ヶ月で根気負けした。」


「つまり、そのスレイさんとやらはだいたい5年は拒否し続けていたと?」


「ああ、凄まじい精神力だったと思うよ。あいつ、拒否される度に屁をこいていくんだ。それどころか、もっと悪辣な嫌がらせをやっていた。全部、屁だが。」


 どっちも凄えな。しかし、なんで他の受付に行かなかったのかね?


「君が考えていることは非常によくわかる。簡単だ、その当時の受付がスレイさんに押し付けて全員が逃げてたんだ。休みでいないときは受付全員が引っ込むんだが、屁のくだりで分かるだろうがグーテンはかなりの馬鹿だ。6年間ずっと受付は全員、スレイさんの分身だと思い込んでいたからな。」


 すっげえな、冒険者ギルドは。もう入りたくなくなってきたよ。

作者はギャグが好きですが、うまくかけてますかね?

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