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好きなることは、間違いだと
貴方に言われたんだ
私が貴方を好きなのは間違った事だと
直接的な言の葉では無い
それでも、そういうニュアンスを含んだ言葉を受け取ってしまった
ダメだなんだと知ってしまった
貴方と会話を重ねる程
どんどん、好きでいてはいけない
そんな気がしてくる
別に、世間からすれば、どうでも良い事だろう
けれども、私の身の回りの小さな世界では
良くない事だと、強く感じずにはいられない
貴方は優しい
知っている、ずうっと前から
でも、どんなに優しくて強かな人でも
受け入れられない物はある
私は、多分、色々足りない
正直、私に魅力は無い
だから、私が受け入れられるのは、随分難しい事だろう
その包容力を以てしても
私の全てを抱き締める事は出来ない
貴方を好きでいても
私は貴方に好かれない
愛されない
だって、無いから
好きでいてくれる理由なんて無いから
それゆえ、私が貴方を愛すのは良くない事
無駄な事
あぁ、片思いだけなら良いかもね
そっと、この手に隠しておく
それだけなら良いよ
だけど、好きだと伝える
これだけは、ダメなんだね