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女神様?
『キョロキョロしないで早くこい』
小走りで彼の後ろに着いていく
何もない空間から、真っ白な空間
そして神殿みたいな空間にでた、
きれいな水が流れる泉に目をむけると
色とりどりのキラキラした魚が泳ぎ
水辺には光が輝く色鮮やかな花たちが咲き乱れている
はぁ〜なんて綺麗な所なんだ
赤というより真紅の色の羽を羽ばたかせ飛んでいる鳥の尾は炎をちらつかせている
『見とれてないで早くこい』
その一言で現実に向き合わされ
声の主の元へ走り寄る
ふんわり揺れた真っ白い布を開けばそこには、寝ころべる程のソファに、白い布で顔を隠す女神様?がゆったりとくつろいでいた。
『ほら、こちらにこい』
「あっはい」
手前にあった椅子を指差すので、
椅子のところまで行く
『お座りなさい』
何処からともなく聞こえてきた
えっと
『どうぞ座って』
綺麗な澄んだ声に導かれるように
椅子に腰掛ける
どこからかお茶とお茶菓子が運ばれ目の前で音もなく並んだ