謎の男
えっ何を言ってるんだと心の中でつぶやいていると
彼が頭に、手を置き何が呟く
スッーと二人の存在が消えていき
ハッとして周りを見渡すと、バスの走る音、喋る女子高校生いつもの日常
えっなんで駅前にいるんだ?
それも、隣駅?
それに、なんで汗だく?
今日はバイトないからいいけど、早くシャワー浴びたい
どうしてここにいるのかわからず、足早に自宅に帰った
シャワーを浴びて着替えてゆっくりとしていると、
『お邪魔しますね』
スッと現れた男
その途端に思い出す先程の記憶
その存在にガタガタ震える足
『あーやっとわかったよ
君、いいねぇ
本当にいい!
僕の下僕にならない?』
「はぁ?下僕ってなんですか!
いやですよ、やりませんよ」
『そ〜お?しかたないかぁ
君に会わせたい人がいるんだ、
ついてきて』
「あの、父に連絡は?」
『あーそうだよね、心配しちゃうか
あれでも、君の父親はもうとっくに亡くなってるはずなんだけど、もしかして、
また、何かで隠されてる可能性があるのか?
まあ、友達のところに泊まるって連絡入れるくらい待つよ、』
「はぁ、選択肢はないんですね
それに、なんか父さんが死んでるみたいな話ししてるんですけど
えっ!嘘でしょ!」
『とりあえず早くして、あちらで待ってる方は気が短いからね』
携帯に友達の家に勉強のために泊まるって
連絡を入れると、すぐに了解のメッセージ
『じゃあ行きますか』
前を歩く彼の後ろをキョロキョロしながら着いていく』