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優秀すぎて
「死神様、これはどうしますか?」
私のところに預けられた彼はすっごく優秀過ぎて、こちらが頼んだ仕事以上の成果をあげていく
仕事を教えていくうちに、まるで、すべてを知り尽くしているような老齢な思慮深さ、時には軍部の指揮官のような冷徹さを兼ね備えた、死神のナンバー2と呼ばれるまでになっている。
今ではなくてはならない存在
もう、返したくないー!!
何度も女神様にお願いしているがいつも
『駄目ですよ、彼は彼だけは駄目です』
と言われてしまうが、まだ諦めていない死神だった