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「ジュエル先生、おはようございます。先日はありがとうございました。」
「楽しかったね~。またみんなで飲みに行こうね。今度は最後まで付き合うからさ。それにしてもサトはお酒が強いんだね~。まさかボクが最初にダウンするとは思ってなかった。」
「いえいえ、私もだいぶ酔っていて、帰った後の記憶がありませんでした。それに二日酔いがひどくて、昨日は使い物になりませんでしたよ。」
ジュエル先生にコーヒーを渡す。
「ええ、そうなの?そんな風に見えなかったけどなぁ?二日酔いはもう大丈夫?」
「はい、もうすっかり。あ、私の分のお代って・・・」
「そんなの気にしなくていいよ。女の子に払わせるなんてカッコ悪いことしないって。」
「じゃあ、遠慮なくごちそうになります。ありがとうございます。」
「なんだ、ミサ、二日酔いだったのか?連絡くれればよく効く薬持って行ってやったのに。」
「あ、リュウくんはちゃんと払ってね!一番飲んだんだから。って、『ミサ』って何?どういうこと?」
「あ、あぁ~、それはですね・・・」
「覚えてないのか?『サト』はお前とアルに取られたし、ケリーと同じなんて胸糞悪いからな。俺専用の呼び方だけど、なんか文句ある?」
「うわ~・・・、ボクがダウンしている間にそんなことになってたのか~。サト、ご愁傷様。うん、分かるよ、サトの気持ち・・・うん。」
両肩に手を置かれ、「一緒に頑張ろうね、下僕として」と励まされた。
― リュウ先生は言わずもがなだけど、ジュエル先生も最初の印象とかなり変わった。
女性の扱いが上手な、大人の男性だと思っていたけれど・・・なんというか・・・ワンコみたい?
飼い主は、もちろん、言うまでもなく・・・
「失礼だな。俺を何だと思ってるんだ、二人とも。」
「「・・・俺様・・・」」
フッと笑った顔は、さながら魔王様のようだ。
― ルキウス様、一緒にしてごめんなさい。




