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「ね?サプライズゲストだったでしょ?」
「ジュエル先生、サプライズどころじゃありませんよ、まったくもう。リュウ先生といい、アリィさんといい、初めましてって気分ですよ。」
「俺たちの本性を知ってしまったからには、もう逃げられないなぁ~。」
「やっだぁ、リュウちゃんったら、ジュリィちゃんよりひどい束縛!!!」
「あ、あははは~」
― なんでこんなことになってるんだろう。
ええい、こうなったらヤケ酒だ、チクショー。
「お、サト、いい飲みっぷりだね~。」
「ええ、なんか飲まなきゃやってらんない気分になってきました。」
「いいじゃないの。そうやって発散しながら、この世界楽しみましょうよ。」
「そうそう、明日も休みだし、思いっきり飲んじゃおう!!」
そして数時間後 ―
「ちょっと、ジュリィ、アンタもうギブアップなの?早すぎない?」
まずはジュエル先生がリタイアした。
気持ちよさそうに眠っていらっしゃる。
「この二日間、かなり動いていたし、きっとお疲れだったんでしょうね~。」
「それってみんな同じじゃないの。サト、アンタけっこう強いのねぇ。全然平気そうじゃない。」
「そんなことありませんよ~。久しぶりに飲んだので、けっこう酔ってますよ?」
― ヤケ酒とは言ったけど、最初から醜態をさらすわけにはいかないので、ペース配分して飲んでました、ごめんなさい。
「ミサがここまで俺たちに付き合えるとは、嬉しい誤算だな。」
「「ミサ?」」
「ミサが好きに呼んでいいって言ったんだろ?『サト』も『ミサト』も取られたからな。」
「なっ・・・。私の名前はモノじゃないですよ、リュウ先生。」
「そーそー。早い者勝ち~。」
ムニャムニャとジュエル先生の寝言が聞こえた。
「ま、いいさ。『ミサ』って誰にも呼ばせなければ、それで。」
「やだわぁ・・・執着オトコも嫌われるわよぅ~。サト、アンタ本当に大丈夫?身の危険を感じたら、いつでも逃げていらっしゃいね。」
「ええ、そうします。そうさせていただきます。」




