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「はい、どうぞ」ジュエル先生にコーヒーを渡す。
「あれ、このカップって・・・」
「昨日、マリアさんが持っていらっしゃったものですよね?ジュエル先生のはこちらだった気がしたんですが、違いました?」
「あぁ、こっちで合ってるよ。そっか、サトはちゃんと見てたんだね~。」
「??」
「なんでもないよ、ありがとう。さて、コーヒー飲んだら仕事始めますか。」
調剤室からリュウ先生を呼んで、朝のミーティングをし、片付けの続きが始まる。
今日は調剤室が中心だ。
3人であーだこーだ言いながら、作業を進めていると、あっという間にお昼の時間になった。
「そういえば、皆さんお昼ってどうされているんですか?」
「そうだなぁ~、食べに行くか、デリバリー頼むか、かな?」
「え、配達もしてくれるんですか?」
「うん、届けてくれるよ~。日替わりランチとか。」
「そうなんですね~、リュウ先生は?」
「まぁ・・・似たようなもの・・・かな。」
「リュウ先生はさ、調剤室にこもっちゃうと出てこなくなるからね~。どうせ食べてないんでしょ?」
「・・・・・・」
― ・・・やっぱり、きちんと生活管理するのが私の仕事になるんですね、マイケル先生。
その時、調剤室をノックする音がした。
「失礼しますわね。」
本日のお客様は、アーネット先生だった。
アーネット先生の後ろから、ひょこっと顔を出したのはルカくんだ。
「こんにちは~、お邪魔しま~す。」
「こ、こんにちは。」
さらに後ろから小さい声が聞こえる。きっとミカくんだ。
「アーネット先生、ルカにミカもいらっしゃい。その荷物、どうしたの?」
3人とも、両手に荷物を持っている。
「お昼ご飯一緒に食べようと思って、持ってきたよ~。」
ルカ君の元気な返事がした。
「マイク・・・ゴホン、マイケル先生から様子を見てくれと頼まれたので、ついでに差し入れを持ってきましたわ。」
「もしかして、アーネット先生の手作りですか?うわぁ、光栄だなぁ。サト、アーネット先生はこう見えて、すごく料理がお上手なんだよ。」
「ジュエル先生には、わたくしが一体どう見えているのかしらね?リュウ先生、ミサトさん、少しお邪魔してもよろしいかしら?」




