表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ようこそ異世界転移センターへ  作者: カイ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

723/730

645

「はい、どうぞ。どう?リュウ先生の指導は。」

ソファーで休憩をしているピンクの聖女様に、レイ君がハーブティーを差し出した。

「はぁ~、落ち着くぅ。レイさんも聞いてくださいよぅ!リュウ先生ったら、厳しすぎますぅ。私ぃ、薬なんて作るの初めてなのにぃ。」

ぷぅっと頬を膨らませる聖女様は、とても可愛らしく見える。

リュウ先生の眉がピクッと動いた。

「あはは、そっかそっか。でもさ、見込みのない人には厳しくしないと思うよー?会長さんの期待に応えるべく、聖女様も頑張らないとね。」

― すご・・・レイ君がきちんと手綱を握ってる。


「わかってますぅ。でもでもぉ、一つはちゃんと作れるようになったんですよぅ?私って、才能あるかも!!ね、リュウ先生?」

「ええ、そうですね。もう少し繊細な魔力の扱いを覚えていただけたら、いろいろな種類の薬が作れるようになりますから、精進してください。」

― この短時間で、しかも初日で一つマスターしたのか。

やっぱり、召喚されるだけあって、能力は高い方なんだ・・・。

「もうっ!私ってば褒められて伸びる子なんですよぅ?リュウ先生ったら、会長とそっくり!」

― なぬ?聖女様が慕っている会長さんとリュウ先生が、似ているだと?


「へぇ~、会長さんとリュウ先生って、そんなに似ているの?」

「そうなんですよ、レイさん!私ぃ、これでも聖女なんですよ?癒しの力なんて使える人、滅多にいないんだから、もうちょっと優しくしてくれてもいいと思うんですよねぇ~。」

― とっても・・・そうは見えないけどね。

「そうかなぁ?そうじゃないことは聖女様が一番わかってるでしょう?大事にされてるじゃないですか。」

「そりゃまぁ、そのくらいは・・・。私だってバカじゃないですもん。あっ・・・ってことはぁ、リュウ先生も私のこと大事に思ってくれてるってことぉ?」

― ぶーっ!どうしてそうなる!!

危うくお茶を吹き出しそうになった私である。


「ええ、そうですね。転移者の方に危険があっては大変ですから。そういう意味では大切なお客様ですね。」

「・・・聖女様、おふざけが過ぎると、リュウ先生に教えてもらえなくなりますよ?」

「はぁ~い、ごめんなさーい。」

ペロッと舌を出す聖女様。

― ・・・聖女様、この調子でずっと周りの皆さんと接していたのだろうか。

だよね、そうじゃなきゃ追放なんてされないよね。

これまでの話から、男女の距離には厳しそうなお国柄だったし、きっと女性は慎ましやかなほうが美徳とされていたんだろう。

そんな世界でこの調子だったら、『おもしれー女』でお話したくなるよなぁ~。

マリアさんも、きっとこんな感じだったんだろうなぁ。


和気あいあいと休憩しているとき、三室に来客があった。

それは、天界の方だった。

そして、リュウ先生の耳元で、なにやらコソコソと報告をしている。

リュウ先生の表情が一気に厳しいものになった。

― 天界の方にリュウ先生のあの表情・・・。

はっ、まさかエメラルドの聖女様になにかあったのでは!!


「さて、休憩はここまでです。続きをしましょうか、聖女様。」

天界の方が退室された後、リュウ先生が休憩の終わりを告げた。

「ええ~、もうですかぁ?」

「聖女様、もう安全なのでしょう?時間があるなら、帰りにお店に寄って行く?」

「はいっ!皆さんにも会いたいしぃ、そうしよっかな!」

「それじゃあ、早く終わらせないとですね。頑張ってくださいね。」

リュウ先生の表情の変化に気付いたのか、レイ君が聖女様に再開を促した。

「はいっ!ちゃ~んと待っててくださいね、レイさん!」


そして、リュウ先生と聖女様は、また調剤スペースへと入っていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ