表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ようこそ異世界転移センターへ  作者: カイ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

704/727

閑話【ジン様の世迷い言】

我の名はジン。

おぬしらとは違う遠い世界で、ピッカピカの玉座に座っておる、お偉いさんである。

言っておくがな、本当に偉いのだぞ?

我が世界では、崇め奉られる存在であり、まあ、控えめに言っても『神』であるな。

・・・なんだ、その顔は。

単なる女好きのエロジジィとか思っているのではないだろうな。


その昔、ナントカセンターなるものの協力要請を受けていたのは事実だ。

その時は「ナンダソレ」で一蹴したのだが、まさか協力するハメになろうとは、わからんものだな。

それもこれも、すべてあのバカのせいなのだが。

しかし、あそこには、エリィ殿も、白薔薇のような美しき人間もおるので、悪いことばかりではあるまい。

いつか、我が館に招待したいものよのう。


話しが逸れた。

何度も言うが、我はお偉いさんである。

山のような仕事に、女どもの束縛・・・我だって逃げたいときがあるのだ。

ふと、このナントカセンターで飲んだ茶を思い出し、あの小娘のところに行ってやったのだ。

そこで『ケーキ』なるものと、衝撃の出会いをしてしまったのだ。

さらに、あの小娘が勧めた石鹸のおかげで、我が妻の機嫌も元通りとなったのだ。


ただの小娘だと思っていたのに・・・侮れぬ。

というわけで、アレは我のしもべに昇格決定である。


あの『ケーキ』なるものは、我が世界でも流行らせねばならぬ。

ご機嫌取りに必要な、あの石鹸も手に入れねばならぬ。

あの茶を持って帰るのを忘れたではないか、キャリーのせいで!

それに、あそこの食にも酒にも興味がある。

小娘のことだから、きっと我の満足するものを用意するのだろうな。


そんな期待を胸に、ようやく隙を見つけて、またやって来たというのに・・・。

「さあ、ジン様!!あなた様の忠実なる部下が、センターをご案内します!」

・・・なぜコイツが隣におるのだ?

我は、小娘あらため、我が永遠なるしもべに案内を頼んだのだぞ!!


『気まぐれに、ホイホイ人間を拾ってこないでください!』

そういえば、キャリーにそんなことを言われておったな・・・。

話しを聞いて面白そうなヤツだと思ったのが運の尽きであったか。

ぐ・・・『ケーキ』に目が眩んだのが間違いだったか。


適当に人間界に放り込んで、『ケーキ』を作らせとけばいいかと思った時である。

「そういえば、このラルド、あなた様に名をいただいたわけですが・・・。」

「それがどうしたのだ。気に入らぬのか?」

「滅相もない!しかし、ジン様から名を与えられたということは、私はただの人間ではなくなる、ということでしょうか。」


・・・・・・あ、やってもうた。

人間に名づけをするな、と口酸っぱく言われておった。

む、まさかそれを見越して、名乗らなかったとでもいうのか?


「んんっ、ま、まあ、そういうことであるな。お前は我が世界の人間界を発展させよ。」

「御意に。食を制することを誓いましょう。それにあたり、いくつか提案したいことがございます。まずはジン様の居城で、ゆっくりじっくりお話させていただきたいのですが。」

「は・・・?」

「この計画は、ジン様の世界での一大事でございます。そして、センターとの友好を深めるための初の試み!重鎮方のご意見も頂戴しなければなりません。」

「いやいや、待て待て。今日はだな、ここの食事情を・・・」


「ジン様、このセンターと友好関係になれば、いろいろとお得でございますよ。例えば・・・」

「・・・なんだと。それは誠か。むむ・・・ならば仕方ないか。」

「はい、もちろん。そのためには早急に事を進めねばなりません。というわけで、急ぎあなた様の世界に向かいましょう!さあ、さあ!!」


我を丸め込むとは・・・やるではないか。

まさか、我が妻やキャリーの回し者ではあるまいな!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ