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ようこそ異世界転移センターへ  作者: カイ


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7

私は、生まれたところよりちょっと都会にある大学を卒業し、ブラックでもホワイトでもない、それでもお給料でなんとか生活できるぐらいの会社に就職できた。

ごくごく一般的なサラリーマン家庭で、年の離れた高校生の弟が一人いる。

容姿は可も不可もなく(多分)、勉強も頑張ってなんとか地方の大学に入れるくらいだった。

自分も、自分を取り巻く環境も、『普通、一般的』って言葉がピッタリだ。

周りの空気を察するのがちょっと得意なだけの、良くも悪くも目立たない、モブ・オブ・ザ・モブである。


乙女ゲームはプレイしなかったものの、小説やアニメは好きでそれなりに見ていたが、そんなモブな私がなぜこんなことに巻き込まれているの!?


「思い出したかい?君はその男性に接触したが故に、巻き込まれてしまったんだよ。」

続いてエリィ様が説明をされる。

「転移の場合、その人の時空ごと切り取っちゃうから~。密着していると巻き込まれることもあるのよねぇ。先ほど、召喚された者と面接するって言ったでしょ?急に言われてもすぐ決められないじゃない?だからね、ここの時間で3日間ほどの猶予期間があるのよ。その期間内に向こうの世界の予習をしたり、生きていくための能力を開放するのね。ちなみに、3日間っていうのは、世界を繋ぐゲートを維持できる期間なの。それを過ぎるとゲートが閉じちゃうから、元の世界に帰れなくなるのよ~。」


・・・で、あるか・・・


「ということは、黒レザーの人が召喚された人・・・」

「そうそう、そうなのよ~。あの人、即決で召喚に応じたんだけどね、性格がねぇ~。」

そこで、3人が渋い表情になった。

「うむ、あのような破壊衝動持ちだとは思わなかったな。」とルキウス様。

「思わないわよねぇ。一言『気に入らん!!』って世界ごと滅ぼしちゃうんだもの。」

― え、なんて、滅ぼしたって?

「は、え、世界ごとって本人は?」

「本人もろともね。『爆発しろ!!』って叫んだ後に、木っ端みじんだったらしいよ。」とマイケル様。


「それで、私が帰れないって、どういう・・・」

「そうだったわ、ごめんなさいね。その対応に追われているうちに、面接しないまま3日過ぎちゃったの。」


― えぇぇぇ、巻き込まれたうえに放置プレイってどういうこと?

あ、そういえば、一週間眠っていたってジュリィさんが・・・。

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