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「ではあらためまして、ジュエルです。この3人の中では一番古株だね。これから仲良くやっていこう、よろしくね。」
仕事用であろう、もう見慣れてしまった優しい笑顔で挨拶するジュエル先生。
「リュウです。元薬剤師。ここでも薬関係の仕事しています、よろしく。」
表情筋はいずこへ、と思うくらいの無表情で、必要なことしか言わないリュウ先生。
「サト、リュウ先生はね、仕事の傍ら化粧品なんかも作っててさ。アリィちゃんのお店で扱っている化粧品、リュウ先生が作っているものがあるんだよ。」
―『薬用化粧品』って、ドラッグストアで見かけたことがある、けど・・・
えええ、この先生が化粧品を?女性の化粧品を??
「余計なことを・・・。もういいか?調剤室に行きたいんだが。」
「もう、リュウ先生は相変わらずだなぁ~。もうちょっとコミュニケーション取ろうよ。サトの挨拶がまだなんだよ?」
ジュエル先生が肩をすくめると、私に挨拶をするよう促す。
「先ほども申しましたが、ミサトです。元は事務職員でした。つい先日来たばかりなので、右も左もわかりませんが、よろしくお願いいたします。」
「サト、そんな堅苦しくなくても大丈夫だよ。スタッフの緊張は患者にも伝わっちゃうから、あまり気負わないでね。」
「は、はい。気を付けます。」
「さて、まずは三室の代表決めなきゃね~。」
「私は調剤があるし、基本表に出ないので無理だ。ジュエル先生にお願いする。」
ソッコーで口を開くリュウ先生。
「ええぇ~、仕方ないなぁ。でも、ボクが不在のときに患者の対応をするのはリュウ先生なんだからね?」
「ぐ・・・」
「まぁ、そういう緊急事態は滅多にないけど、一応心構えはしておいてよね。」
「・・・わかった。」
そのまま黙ってしまったリュウ先生。
「さて、サトには受付業務、スケジュール管理、資料の整理とボクたちの手伝いをしてもらうね。」
― 思ったより多いな・・・ヒマよりはいいけど。
「ボクの手伝いは、診療時の記録をとること。あとはリュウ先生についてあげて。」
「はい、わかりました。」
「おい、私は手伝いは不要だが?」
― 他人は邪魔されたくないタイプなんですね、リュウ先生。
「いやいや、薬届けたり、必要なモノ取りにいったり、いろいろあるでしょう?それに、リュウ先生を放っておいたら、調剤室が大変なことになるじゃないか。」
― ん?
「それは、ジュエル先生には言われたくないな。一室の倉庫を自室にしていた君には言われたくない。」
― んん?




