39
初出勤の朝を迎える。
初日はやっぱりスーツかな、と思ったが、「気負わないで」とさんざん言われていたこともあり、白いシャツに紺色のパンツの無難な組み合わせにする。
先日買ったパンを食べ、身支度を整えながらジュエルさんを待つ。
・・・・・・緊張してきた。
私、皆さんと上手くやっていけるだろうか。
「ソウくん、センくん、私大丈夫かな。ちゃんとやれるかな。」
私に答えるように、プルプルンとスライムくんたちが揺れた。
なんだか励まされているような気がする。
「そうだよね、気にしてもどうにもならないよね。うん、頑張ってくるね。」
コンコン、とノックをする音がした。
「サト、準備はできてるかな?迎えに来たよ。」
「はい、今行きます。」
― さぁ、出陣だ。
「おはよう、よく眠れた?今日から同僚としてよろしくね。」
白衣を着ているジュエルさんは、5割増しでカッコよく見える。
「実は緊張してよく眠れませんでした。」
「そっか、そうだよね~。個性的な人たちが多いけど、みんな優しいから大丈夫。といっても、緊張するよね。慣れるまではボクもフォローするから、心配しないでね。」
「はい、ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。」
そんなことを話しているうちに、いよいよ職場に到着する。
「ここが僕たちの職場だよ。みんな、もう集まっているから。」
人界ブースの職場には、『診察室1』『診察室2』『診察室3』があり、診察室3の隣にも何やら部屋はあるが表示はない。
そして、診察室の並びの奥にミーティングルームらしき部屋がいくつかあり、休憩ルームのような部屋も見えた。
ジュエルさんが、「ミィーティングルーム1」のドアを開けた。




