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「ただいま~。センくん、ソウくん、今帰ったよぅ~。」
自室に帰って最初にすることは、スライムくんたちをナデナデして癒してもらうことだ。
― あぁ、この手触りがたまらない。
いつまでもこうしていたいが、『ウザッ、しつこいんだよ』と思われて、手を消化されたらたまったものではないので、ほどほどにしておく。
ジュエルさんとの約束の時間まで、まだしばらくある。
着替えるかどうか迷ったが、お互い『仕事』だから、着替えずスーツのまま行くことに決めた。
約束の時間までは、渡された資料に目を通すことにする。
センターの勤務時間は、基本的に午前9時から午後5時まで。
各ブースの長の判断により、長くなったり短くなったりと・・・割と自由だ。
週休2日制、土日は休み。
上司に連絡すれば、自由に休みがもらえる。
有給休暇という概念はない・・・ホワイトすぎる。
ただし、トラブル時や緊急時には時間外や休日でも呼び出されるらしい。
でも、これってどの職場でも同じだよね、
トラブル対応の休日出勤なんて、日常茶飯事だったし。
大事な大事なポイント支給日は、月末に1回である。
ちなみに、暦は太陽暦を使用している。
太陽暦は、呼び名こそ違えど多くの世界で使われているのがその理由。
1日の単位が24時間というのも、同じ理由で採用されている。
センターは、高位の方々のお力があれば、それこそ現代のような最先端の都市にすることもできるが、さまざまな世界の人が関わるため、便利すぎず不便すぎない、そこそこの水準に設定してあるらしい。
あまりにも文明が進んじゃうと、みんなセンターに住みたくなるものね。
センターは閉じられた世界だ。
「ちょっと隣国まで旅行に~」って、気晴らしに遊びに行くこともできない。
私みたいな新入りがたまに入ることはあっても、基本、ずっと同じ人たちと顔を合わせていく。
・・・・・・思ったより、大変な職場かもしれない。
ジュエルさんが過保護だった訳も、少しわかったような気がした。




