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「それでは、今日はこれでお開きにしようか。」と、マイケル様。
「そうね、療養スペースは別だけど、交流は自由だから、天界ブースにも遊びに来てね、ミサトちゃん。」と、神々しいエリィ様。
「うむ、三界で協力せねばならぬゆえ、魔界ブースにも遠慮なく訪問してくれ。」と、表情筋が動かないルキウス様。
「ありがとうございます。何もわからずご迷惑をおかけすることと思いますが、よろしくお願いします。」
立ち上がり、三界のトップに深く一礼をする。
「では」と、エリィ様とルキウス様が先に出られた。
エリィ様が私の横を通り過ぎる際、スッと顔を近づけられ、
「恋愛も自由だから、楽しんでね。ウフフっ」と囁かれた。
見目麗しい女性に耳元で囁かれ、腰が砕けそうになった私の顔は、きっと真っ赤になっていたに違いない。
お二人が退出され、部屋には人界の3人が残っている。
「ミサト君、お疲れ様。今日はこれで終わりだよ。明日は朝から人界ブースへ出勤となるけど、大丈夫かな?」
「はい、承知いたしました。よろしくお願いします。」
「これは、先ほどの説明が含まれているけど、詳しい資料。読まなくても大丈夫だけど、一応渡しておくよ。」
ちょっと厚めのファイルを受け取る。
「しつこいようだけど、あまり頑張りすぎないこと。仕事はやりながらゆっくり覚えていこう。」
マイケル様が優しく諭すように話された。
「ボクも手伝うから、サトはあんまり心配しなくていいからね?」
ジュエルさんも続く。
― な、なんて優しい上司たち・・・前の職場とはえらい違いだ・・・。
「はい、本当にありがとうございます。」
「うんうん。では、ジュエル君は明日の朝まではミサト君をエスコートするようにね。今日はこれで解散、明日からよろしく頼むよ。」
そう言って、私の肩をポンっと叩いたマイケル先生が部屋を出ていかれた。




