閑話【三者会談①】
「いやいや、ミサトさんがすんなり受け入れてくれて本当に良かった。」
ミサトとジュエルが去った会議室で、マイケルが口を開く。
「そうだな、もっと難航するかと思ったが。」
「そうねぇ~。ものわかりのいい子で良かったけど・・・。ねぇ、マイケル君、本当にあの子でいいの?なんて言ったらいいのか・・・申し訳ないけど、能力値がそこまで・・・お世辞にもいいとは言えないと思うのだけど~。」
「うむ、言語分野を開放しただけで、いっぱいいっぱいであったな。」
「いやいや、二人とも、彼女の固有スキル見なかった?あれは、センターには必要なスキルなんだよねぇ。」
「え?固有スキルなんてあったかしら?それ、封印しなくても大丈夫なの?」
「センターに有害とならねば大丈夫であろう?ところでマイケル、その固有スキルとやらは一体なんなのだ?」
「ミサトさんね、『嫌われない』ってスキルだったんだよねぇ~。」
「えっとぉ、それって・・・確かに有害にはならないわね。」
「だろう?こんな曲者揃いの中で、『皆から嫌われない』って、まるでこのセンターで働くために授けられたスキルじゃないか!」
目をキラキラさせて力説するマイケル。
「ふむ、確かに。ただ、なんというか・・・だな。」
「え、えぇ、中途半端というか微妙というか・・・ねぇ。」
顔を見合わせるルキウスとエリィ。
「魅了スキルだったら、即封印だからいいのだけれど、嫌われないだけって・・・。彼女の能力値からみて、そんな有用なものではなさそうよ?態度次第では普通に嫌われてしまう感じよね、これって。」
「・・・うむ。まぁ、しかし、初対面でも受け入れられやすい、ということだろうし、いいのでは・・・ないか?」
「ふふん、彼女はね~、そのうちセンターにとってなくてはならない人材になるよ、きっとね~。じゃあ、二人ともまたね~。」
微妙な顔をしている二人とは対照的に、上機嫌で部屋を出ていくマイケルであった。
「ねぇ・・・まさかとは思うけど、わざと面接しなかった、ってことはないわよね?」
「それは・・・ない・・・と思いたいな。」
ますます微妙な顔になるエリィとルキウスであった。




