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ジュリィさんと別れて自分の部屋へと入る。
入ろうとして鍵がないことに気づき焦ったが、試しに臨時カードを差し込んでみたところ、問題なくドアが開いた。
ドアを開けると、自動で部屋が明るくなる。
ホテルで、カードキーを差し込むと灯りがつく、あんな感じだ。
― この世界、電気はないみたいだけど、どういうシステムになっているんだろう?
部屋には、今日買った物が既に届いていた。
あまり広くない部屋がさらに狭くなっている。
「そういえば、アリィさんのお店で買った服・・・」
帰りに渡された、大きめの袋を開けてみる。
袋の中には、パジャマにもなりそうなスウェットっぽい上下の部屋着が1セット、ブラウスが2枚、スカートが2着、パンツが1着、ワンピースが2着、カーディガンが1着入っていた。
可愛すぎずシンプルすぎない、どれも質の良さそうな洋服だった。
召喚されたときに着ていたスーツ1着だけだったので、本当にありがたい。
「さすがアリィさん、ジュリィさんが言うだけのことはあるわぁ。」
袋の中にもう一つ袋がある。
なんだろう?と思って開けてみると、そこには下着セットが入っていた。
すっかり失念していたので、アリィさんの細やかな気遣いに心から感謝したけど、死ぬほど恥ずかしい。しかもサイズピッタリってどういうこと!!
特別可愛らしくラッピングされた包みを開けてみると、そこには、ワインレッドのスケスケのヒモヒモの、キワドイランジェリーがお目見えした。
『特別な夜のために~アリィからのプ・レ・ゼ・ン・ト♪』
「もう、アリィさんたら~もう~!!」
叫びながらカードを見ていたら、下のほうに、
『追伸:サイズが合ううちに使う日がくるといいけど』
と、小さな字で添えられた一文を見た瞬間、一気にテンションが下がり、スンとなってしまった。
「今日は本当に疲れた、もう何もしたくないや~。」
とりあえず着ていたスーツを脱いで、ベッドに身を預ける。
だんだん瞼が重くなってきて、そのまま眠りに落ちた。
こうして、私の異世界生活一日目が終了した。




