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終わらせたあと、スマホを再確認。
「……えっ?」
『寝たらダメ!』
『翔太君?』
『翔太さん!』
『翔太!?』
『ほんとに寝ちゃった?』
『おーい!٩( ᐛ )و』
コメントやスタンプの連投だった。
面倒な人だ。
(なんですか?)
『あ! しょうたくんヽ(´▽`)/』
ふざけている。
(なんで電話したらダメなんですか?)
また返事が来なくなった。
冷蔵庫へ行って麦茶を取り出し、コップに注ぎ、それを口に含んだ時、来た。
『声聞くと今すぐ会いたくなって辛くなるもん(つД`)ノ』
俺は盛大に咽せた。
でも、猛烈に嬉しい。
俺は健一さんに求められている。
これは決して恋愛感情じゃない。
これが《《それ》》に変わることも一生ない。
俺と健一さんの間の恋愛感情は、前世の魂と現世の魂が分裂した時、全部前世の魂たちが持って行った。
今の俺と健一さんの魂に残ったのは、
人としてお互い好きと言う感情。
俺だって健一さんに今すぐ会いたい。
声が聞きたい。
(俺もそうかもしれません。会いたいです)
って送ったらまた返事が止まった。
しばらくすると、真面目な文章が来た。
『業務引き継ぎをしっかりして、有給はしっかり最大限消化してから、弊社に来てください』
真面目な文章が来た。
それに合わせて返す。
(かしこまりました)
『弊社は梅村翔太君を待っています』
やっぱり早く健一さんのところに行きたい!