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ボディ・バンク?

ザ・ボディ・バンク という小説を読んだ事ありますか? それは映画にもなった話ですが、この日本でも、もしかして?という事があったので。。


もう20年以上も前のこと、母の一番下の叔父(私にとって大叔父)が、「緊急入院している」とK県K市某病院から、父の勤める会社に電話があった。


その叔父は、戦後しばらくして駆け落ち結婚をしたのだが、親代わりの長兄(私の祖父)が危惧した通り、結婚相手の女性は色ごとにルーズで愛人ができ、養子に入っていた婿入り先から追い出されるように、離婚させられていた。

生涯、祖父とは、意地の張り合いで、付き合ってはいなかったが、末っ子の甘えん坊の彼は、義姉の祖母と姪の母には、電話をかけてきたりして、安否は知っていた。


彼は、有名私大卒で進駐軍の通訳をするほどの学歴があり、婿入り先の家業で経理担当をして、婚姻期間中は高度経済成長もあり結構羽振りも良かったらしい。離婚後も良い思い出の地、K市を離れず、晩年まで木賃宿に住みフラフラとしていた。


晩年まで一体お金はどこから?と思ったら、婚家の義父に愛人がいる事に気づき、口止めにお小遣いを結構もらって貯めていたのと、年金を最後まで支払い満額受領出来ていたから、倹しくしていれば住所不定無職ながらも生きていられたようだ。

(まあ、義父も愛人、妻にも愛人、そういう感じの家だったんだから、私の祖父も結婚を反対したんだなと。)


彼も当時既に70歳半ばで、心臓疾患で定期的に通院していたのだが、ある日、木賃宿で心臓発作を起こし、宿の管理人に救急車を呼んでもらい、K市内の某病院に運ばれた。

救急隊員には、通院先の事も苦しみの中、診察券を見せて伝えたが、そこへ運ばれる事は叶わなかった。

また、あとで聞いた話だが、宿の管理人も我が家の電話を聞いて電話をしてくれたらしいが、その人も相当年配だったのもあり、発信者番号通知設定の事を知らず、電話が繋がらないと思ったらしい。


運ばれた病院で身寄りを聞かれ、僕の姪が○×会社社長の妻だ、と申告した訳だが、浮浪者じみた木賃宿から運ばれた小汚い男が、○×会社社長と親戚?と疑問に思いながら、会社の代表電話に病院が電話をしたそうだ。

代表から秘書課に回された電話で、父は大叔父の事を知っていたので、すぐ病院に家族を向かわせます、と返事をし、

その日のうちに母と妹が病院に駆けつけ、親族として入院の手続きを取った。


入院後、数日、母と妹は、毎日お見舞いに通っていたが、6人部屋の病室がなぜか、今日はここ、昨日はあっち、と毎日、位置が変わり落ち着かず、疑問だった。

地元の入院患者さんは、ずっと定位置のベッドなのに。


そんな中、当時、いとこがK市内の会社の総務部に勤めており、某病院って変な噂がある、って教えてくれた。


某病院のある「某」地区は、元々、東京で言う山谷みたいなエリアだったそう。

再開発が進み、だいぶ空気は薄れたとはいえ、堅気と闇の世界が混じる境界の名残があった。

工場や土建で働く人足が、年を取り働けなくなって、浮浪者となって、

倒れた浮浪者が担ぎ込まれる某地区の某病院。


浮浪者が亡くなっても、誰も気づかない。

入院中、ベッドを移動させるのは、隣の(一般の)患者さんに、名前と存在を覚えられなくするため。


色々な検査を提案されたりした。でも、検査中に腎臓一個無くなっちゃいました、なんて怖いから、不要ですって言ってお断りして、容体が落ち着くまで、のらりくらりと過ごした。


家族が「ムンテラをお願いします」って言っただけで、医療関係者なんですか?って過敏な反応をする医師がいたり、何かを隠すような、なんとなく不穏な空気。


これはビンゴかもしれない。。


ボディ・バンク 


たぶん勤務する人全てが関係する訳ではないけれど、医師の誰かは関係しているのかな。。。

その誰かからすれば、浮浪者かと思ったら身元確かな親族がいて、チッ!てところだろうか。


ケアマネジャーの人にも、他の病院に早く移った方が良いと勧められ、知人の大学病院教授にK市民病院を紹介してもらい転院する事ができた。


その数年後、ニュースで某県の病院勤務医師2名が臓器売買で逮捕されたと聞いた。遠い県の違う病院だったけど、悪事をしていた時期が同じ。

また、小説「ザ・ボディ・バンク」を読んでいたから、うわぁ、、と何とも背筋の凍る思いをした。


小説の舞台は米国で、大都市の浮浪者が回収され、砂漠の収容所に入れられ、臓器売買のため、臓器摘出されていた、と言うサスペンスだった。


大叔父は、摘出素材として、目をつけられて、危なかったのだろう。


この度、某医師向け情報雑誌に、当該病院が、ある分野において、断トツ日本一の手術数を誇るセンターとして(絶賛)紹介されていた。

え?あの‥?と思い、検索してみたら、やはり同じ病院だった。今は建替えして、その地区では一番の総合病院となり、また、某外科手術では有名になっていた。

ん〜む。。納得いかないって思って、グーなる口コミを、星の少ない方からをクリックして検索してみた。

びっくりする程、星一つの口コミが延々と続いており、こんなに悪口?苦情が多い病院も珍しい、と逆に感心した。

例えば、やたらと手術したがる、酷い縫われ方、患部以外を傷つけられた、これらは最近のコメントだが、「15年ほど前、保険申請不正に利用されていた」というのもあった。 「建替え前は、やぶで有名だった」というコメントもあり、やはり当時は、何でも有り、だったのだろう、と、変に納得し、心が落ち着いた(笑)

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