詩集もどき
こそこそ書き溜めてたものをまとめて公開してみる事にしました。中一から描き続けてきた子達です、拙いものばかりかもしれませんがどれか1つでも貴方の心に届いたら嬉しく思います。
詩
「細い糸」
あなたは猛毒を含む蜘蛛のよう
あなたの魅力にふらふらと寄せられ
私はあなたの思うつぼ
その糸から
あなたから逃げられなくなった
知らなかったの
恋は盲目、好きは猛毒、愛は
「愛した過去」
私の中にほんのり香るあなた
ふとした時に見え隠れする香り
「あ...」なんて
気付いてしまう私が憎い
もうこの香りと触れ合う事は
過去に流れた私の匂い
さよなら、とはやく言わなきゃ
..でももう少しだけ、好きなだけ
いつか勝手に忘れてしまうまでは
「あなた」
この人で良かった、を何回も繰り返して
この人が良い、と何度も君を求めて
それを何回も繰り返して、もう何年かたった
今でも貴方がいい
「デート」
どこ行こうか?
笑顔の僕と
どこでもいいよ
真顔の君
私もどこでもいいよ
困った僕と困った君
誘ったのは君なんだから
と内心膨れっ面で
困ったね、と笑う君に
うん、とつられて笑う私
「生きるから」
狂ったように泣いた。
空っぽになるまで、何もなくなるまで
枯らしてしまえ。
そのままぶっ倒れれば良かった。
そのまま
しねば良かった。
「いつか」
変わる事を恐れてはいけない。
変わらない何かを求めてはならない。
変わらずに残った何かをそっと抱きしめて
「靴」
私の横にいればいい
あの軒先のくつのように
仲良くぴったり寄り添っていてくれたらいい
離れられない2人であればいい
時に裏返っててもバラバラでも
靴は1つでは使えない
君と2人で1つの僕になりたい
「1人でも」
水の中で息をするような息苦しさ
酸素を求めて足掻く姿は醜いかい?
水の中の声は誰にも届かないように
人混みの中 僕の声はかき消される
生きる事に執着し
生き狂うあなたは誰より美しく
そして醜い
「n番」
あなたにとって私は
何人目の"アイシテル"ですか?
強がりもだいぶ様になる程
これで何回目の「大丈夫」だろうか
隠した気持ちにお願いだから
どうか 触れて欲しい
「呼び名」
「なぁ」「ねぇ」
そう呼ばれてた時が懐かしい程
あなたは私の名前を
呼んでくれるようになった
今では
名前で呼ばれてた事が懐かしい程
あなたは私を呼ばなくなった
もう声の届く事はなくなってしまった
それでも、まだ私は
今はまださよならが言えないまま
「私のもの」
気がつけは
通話越しのあなたのタイプ音
どうせ、SNSなんでしょうけど
聞けば落ち着く私の音
それでもあなたの声が聞きたくて
毎日、面白い事を探すのよ
もっと欲を言えば顔を合わせて話をしたい
あなたに触れてみたい、唇に触れてみたい
それはきっと叶う事はないけれど
「歩」
まわって まわって 遠回りして
たどり着いた 今は ゴミ以下
また 遠回りをする気力なんて
もう 残ってないよ
「限りなく手の届く人」
綺麗な花にはなれないみたいで
されるがままに
交わす吐息も
私が拒めばそっと離れるのでしょう
あなたが私で
我慢できずに押し倒すことは無い
いつでも紳士的に
理性を保てる程度の魅力なのでしょう
あなたの綺麗な花になれる日はこないようで
「重たい花」
私だけに染まればいい
他の誰かの記憶なんて
なくなってしまえばいい
私の事だけ考えていてほしい
君は私のでしょ?
なんて
きっと君には重すぎるから
バレぬよう、そっと首筋に所有印を
赤い花を咲かせてみました。
「あなたの好きは」
私は貴方から聞く「好き」には信用ありません
1番でないならいりません
触れないでください
2人の秘密 いけない関係
ひとたび貴方に触れられたら
こんな誓い簡単に解けて溶けてしまうほどに
貴方から聞く「好き」の一言は
無駄に熱くて官能的な響きでした
「タイトル」
ただでさえ何もないこの生
投げ出したところで空っぽな事に変わりはなく
ただ本当に何もなくなってしまう明日は怖かった
当たり前のようにくる明日が
真っ黒な闇に染まってしまうのは怖かった
当たり前のように送る日々を
自ら闇に変えてしまうのは寂しいと思えた
人生は嫌い 生きるのは怖い
現実は嫌い だけど日常は愛おしい程に好き
終わらないで、私の日常
「カメレオン」
何色にも染まる。貴方色に染まる。
君に合わせて笑い続ける私は空気よりも軽い
頑張って日々生きてる薄っぺらい中身でも呼吸してたもん勝ち
毎日どうやって呼吸をしていたのか分からない
毎日どうやって生きてきたのか分からない
いつもどうやって寝ていたんだっけな
世の人間が当たり前にこなしてる事を私は出来ないけど、私クズだなぁ、って思わないポジティブな人間で良かった
何もしたくない、何もできない。
普通に歩く事ができない、動けない
あぁ猫になりたい
「終へ向かう」
人生ってまるでお線香のようだ
燃えて燃えて燃え尽きて灰になる
人生って長い日々を常に燃やしながら
灰になりながら塵となってこの世界に溶ける日を
今日も私は待ってる
その日へ向かって歩みを進めてる
「明日を乞う」
「また明日」が言える幸せって聞いて思った
明日が続く限り 私たちは「また明日」を約束するんだなぁ、って
その明日で世界が終わって約束が果たされなくても不確定な未来を約束するんだなって
来ないかもしれない明日を祈り続けるんだなって
「鼓動」
確かに私はあの子みたいに可愛くないけどさ
あの子みたいな可愛さなんてないけどさ
それでも
醜い嫉妬の中で
君への思いをこの心臓が確かに歌ってる
「吐き溜め」
綺麗に拭き取れなかった心の汚れを
それっぽい言葉で並べて飾って
ただ埃のようにつもらせていく
「屹立に立つ雲の底」
「もう疲れた」
溜息と共に流れ出す声は
誰の耳にも届かず私の内側で静かに反響した
ありきたりだと言いきかせた今はまだ冬だった
「息をするのが息苦しい」と
静かに飲み込んだ言葉が響く私の中で
私をゆっくり蝕んでいくようだった
指の先から、足の先から
ずっとゆっくりと崩れていくようだった
私だけではないと言い聞かせた 酸素の薄い浅い朝
「何が悲しいのか分からない」と
どうしようもなく泣きたいのに
理由が分からない苦しさと 素直に泣けない辛さと
苦しくて仕方ない理由が分からないまま
答えを求めて飛び込んだビル群の海の中
「四月一日」
「別れよう」
耳に届くその声は紛れもなく僕の口から出たものだった。
桜の花びらが1枚 空を舞う
「ごめん、どういう意味?」
そう聞き返す彼女の声はいつもの太陽みたいな明るさはなく、微かに雨模様で小さく震えていた。
彼女の瞳が濡れていくのを見ながら僕の心は罪悪感に打ち震え、色んな感情が荒れている。まるで嵐のようだ。
何も言わず黙りな僕に彼女は「エイプリルフールとかふざけた事言わないでね」と少し雷を鳴らす。
「知ってる?エイプリルフールに吐いた嘘は1年間叶わないんだって」
「嘘ならもっとましな嘘をついてよ」とその場に泣き崩れる彼女に僕は「ごめんね」と謝り続ける事しか出来なかった。
桜の花びらが1枚 土と舞う
「カナリアの落ちた空」
カナリア 僕を品種改良してくれ
ひび割れてしまったグラスに
どれだけ水を注いでも満たされる事はない。
グラスから溢れ出た悲しみを
どうかすくって その手で
カナリア 生きる価値無き僕をどうか
あなたがどんなに水を注いでも
満たされることの無いカラっぽな僕を
どこにでもある 泥水でもいいから
毎日絶え間なく注いでくれ
カナリア あなたの理想へと変えてくれ
あなたも私も疲れてしまった
水を注ぎ続ける事に
水がこぼれないようひびを塞ぐ事に
グラスのひびは二度と元には戻らない
「許してあげる」
まるで紫陽花の様に移りゆく貴方の心
とっかえひっかえ人の心でしか自分を愛する事が出来ない人
1人寂しく雨に耐えてる貴方を
寒さに震える貴方を 私だけは知っている
大事なものを見落として
咲く事を諦めた紫陽花よ
青色 白色 花束にして送ろう
それが私の心の真実と
「」
あなたがいなくなってしまって
寂しいと泣ける私にほっとした
あなたを失って
私の中が空っぽになってしまうことを
ちゃんと悲しい私の心を嬉しいと思った
「」
君が君のまま君の心を走り抜けられたなら
私が私のまま私の為に歌えられたなら
私達が私達のまま筆を走らせる事が出来たなら
「手紙」
ただしんしんと私の上に降り積もる雪が
私の心を覆ってしまって
その冷たさに私は
一粒の涙を落としてしまいました
そんな痛みだったと思います
炎にその身を包まれるような
きゅうと縛られるような苦しさに
声にならないその叫びが
嗚咽となって零れてしまいました
そんな悲しみだったと思います
「恨みの種」
恨みの変わりに燃やす
キョウチクトウの煙
風に流され 毒を運ぶ
「」
あなたが愛した私は誰ですか
長かった髪を短く切って
濃いかったアイメイクは薄くナチュラルに
レザーのスカートはタンスの奥底へ
白いブラウスで着飾る私
私の好きな私とさよならして
今の私も嫌いじゃないけれど
あなたが愛した私はどこですか
あなたに愛されたい私はどこですか
「」
たくさんの色を出してしまって汚れたパレットと向き合う真っ白で何も描けないキャンパス
汚い色で渦巻く心の内はただひたすらに静かで何も語ってはくれなくて
全ての絵の具を混ぜてしまったその色で
ひたすらに汚し真っ黒に染まったキャンパス
虚しさをため息に混ぜて
一緒にゴミ箱に捨ててパレットを水に流す
全てを忘れるように
「」
夜に溶けてぼやけてしまったあなたと私の輪郭を
なぞるようにそっと手を伸ばす
あなたの頬を瞼を髪の毛のひとつひとつに唇を落として、また夜に私たちの輪郭をぼかしてひとつに眠る
そんな夜
「」
自分で傘を差せない私はあなたが傘を差し伸べてくれるまでどしゃぶりのまま待つしかない
傘の差し方を知らない私は、誰でもいい、差し出されたそれがなんであれ入るしかない
止まない雨はないだとかそんなの求めてなくて
太陽の沈まぬ日はない、それだけが私を明日へ連れて行ってくれる
「」
知らないと嘆いた
そんなもの私は知らなかった
あなたの愛を信じられなかった
目に見えないものは怖かった
いつかどこかに消えてしまうんじゃないかと、私を捨てるんじゃないかと
どこにも行けない涙は今日も私の中から出てきてはくれない
ただあなたを探した夜
「春を待って泣くは花 その名を呼んで」
ぽたぽたと落ちる花びらが頬を伝って
落とした雫で枯れていく恋心
待つは春
実らない蕾に募らせる淡雪
積もって積もって まだ来ぬ雪解け
待つは春
咲かぬ恋心にぽたぽたと水を与えて
遠く眺めた春で笑うあなた
「」
またねと手を振る君に
恋心を振り返した
夏の夕暮れ
切なさを運ぶ蝉の鳴き声
思わず目を細める西日に
街が 君が 沈んでいく
小さなそよ風ひとつ
僕の頬を撫でて 恋心を乗せて
好きをまとった湿った夜風に漂い
秋へと溶けていく 夏の終わり
『』
言葉と言葉の行間に隠された
悲しく優しい白無地に
そっと指先を添わせ なぞれば
あなたの声も聞こえただろうか
その横に私もそっと
一緒に隠してくれただろうか
『』
ふと思い出して悲しくなる
呪いみたいで嫌だ
どんなに時がたっても
あなたに愛されていた温もりを
私の体は覚えている
他の誰に抱かれても悲しくなる
あなたの枷がついてるみたいで嫌だ
どんなに塗り替えても
あなたに愛されていた幸せを
私の心は覚えている
染み付いて離れない
覚えてしまっている
『』
「もう疲れた」
溜息と共に流れ出す声は
誰の耳にも届かず私の内側で静かに反響した
ありきたりだと言いきかせた今はまだ冬だった
「息をするのが息苦しい」と
静かに飲み込んだ言葉が響く私の中で
私をゆっくり蝕んでいくようだった
指の先から、足の先から
ずっとゆっくりと崩れていくようだった
私だけではないと言い聞かせた 酸素の薄い浅い朝
「何が悲しいのか分からない」と
どうしようもなく泣きたいのに
理由が分からない苦しさと 素直に泣けない辛さと
苦しくて仕方ない理由が分からないまま
答えを求めて飛び込んだビル群の海の中
『』
緑がくすんで命が枯れていく
どこか遠く澄んだ淡い空の濃淡に涙した
霞んで空枯れていく秋に
小さな私を切り離して置いていく
抱えたまま動けない思いを秋のせいにして
滲んで空乾いてく秋に
あなたの体温を求めた冷たさは
忘れたはずの春を連れてきて
私は冬へと足を進めていく
もし良ければ感想などお待ちしております。