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作者: 玉石 正理

無くしたもの、思い出したくて。

渚で揺れて、待ってみた。

無くしたくないもの、思い出したくて。

渚で立ち尽くして、待っていた。

ポケットに入れたもの、流してしまいたくて。

渚で寝転び、待っていた。

抱き締めたいもの、忘れられなくて。

渚で寝転び、泣いていた。

繋がりたいもの、知られていないから。

渚で眠り、流されていく夢を見る。

波に転がる小石に紛れ、言えなかった言葉が砂になる。

砂は雲と夕陽の隙間を堕ちていった。

渚で目覚め、忘れ物は諦めたから。

ポケットの小石が波打ち際で戯れているよう。

渚で濡れて、ざらついた砂を噛み締めるから。

無かったもの、思い出したから。

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