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僕は救世主  作者: *雅*
7/11

ネガティブな遊び人


優「とりあえず、今は買い物に来たんで、一緒に来てもらえますか?」

 

ミ「あら、そうなの?じゃあデートですわね♡」

 

…え、何この人。

無理矢理、身体の硬さを治させようとした相手にデートとか……どれだけポジティブなんだよ!

 

あー…でも、皆頑張ってるし、早く帰らなきゃ…。

 

優「……行きましょう…買い物」

 

僕は肩を落とし、トボトボとカルシウム摂取食品と鉄アレイを買いに歩き出した。

 

-その頃の仲間達-

 

カ「こ、これは鞘だ!中には空気しか入っていない!!よし、いける!!」

 

ユ「まずは、柔軟体操してから、ランニング…よし」

 

バ「なになに?…カルシウムとは、骨を強くしてくれる成分であり、今の俺には必要不可欠なものである。……なるほどな!」

 

意外と真面目に取り組んでいた。

 

-街-

 

優「牛乳、にぼし、鉄アレイ…よし、あとはー……身体を柔らかくするために酢も買ってみたけど…効くのかな?」

 

ミ「酢?そんなのが効くんですの?」 

 

酢を持って後を着いてきてくれたミューザさんが聞いてきた。

うん、絶対にこの人酢を飲んだことないな!

 

?「へい!そこの君!」

 

優ミ「「ん?」」

 

なんだか見た目がチャラい人が話しかけてきた。

 

?「君、超可愛いじゃん!俺と遊んでみちゃわない?」

 

あ、この人たぶん職業は遊び人だな。

 

ミ「軽い方は嫌いですの」

 

うわぁ、一刀両断って感じだなぁ。

僕にはあんなに有無を言わせなかったのに……。

 

?「………………」

 

ん?

なんかちっちゃい声でボソボソ呟いてる。

 

?「……どうせ、俺なんて軽く見られるんだよな……そうだ、やっぱり俺なんて消えた方が良いんだ……」

 

優「うわ、超ネガティブ!!」

 

?「……そうだよ……俺なんてどうせネガティブな人間だ……あぁ、日陰で暮らして姿も見せるなって言うんだろ……」

 

やばい……びっくりするくらいネガティブだ!

……関わらないで、さっさと帰ろう!


ミ「なんなんですの?あ、優気ならネガティブも治せるのではありませんか?」

 

やめてーーーっ!!!

俺、もう抱えきれないから!!!

 

?「………………本当?」

 

あ、すっごい雨の日のみかん箱で飼い主を待つ子犬のような目で見てきてるよ!

 

やめて!

僕はそのキラキラした目に弱いから!

 

 

-皆の練習場-

 

カ「あ、優気!おー……い?」

 

優「…………ただいま」

 

ユ「おかえりー……この人達は?」

 

僕は結局、2人を連れてきてしまった。

 

ミ「私、踊り子のミューザと言います。優気が私の硬い身体を治してくれると言ったので着いてきましたの」

 

優「いや、言ってないですよ?!」

 

?「……俺は……遊び人のオルベーヌ……優気が……ネガティブ治すって……」

 

優「いや、言ったのミューザさんだから!」

 

皆はポカーンとしていた。

そうだよね、僕もポカーンだよ。

 

バ「優気は優しいからな…。俺はバルドル。しがない武闘家だ」

 

あぁ、バルドル……握手とかしないで……。

 

カ「俺は勇者のカイン!よろしくな!」

 

カイン……白い歯見せて、よろしくしないで……。

 

ユ「僕は魔法使いのユラ。僕達も優気に特訓してもらっているんだよ」

 

……ユラ、特訓するメンバー増えちゃったよ…。

僕は疲れた……。

 

優「あ、2人とも……はい。カルシウム摂取食品と鉄アレイ……」

 

僕は2人に買ってきた物を渡すと、近くの岩に座り込んだ。

ただでさえ大変なのに、また大変な人達が増えた……先が見えない……。

 

僕は燃え尽きたボクサーの様に、真っ白になってうなだれた……。

はい、また優気くんを悩ませるキャラクターが登場しました(笑)


どうやってポジティブにしていくのか(笑)


お目汚し失礼いたしました。

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