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僕は救世主  作者: *雅*
5/11

神様登場

今回はあまりギャグ感はないかもしれませんが、この次からは、また前のようになるかと思います!


 …ァー……アァー……

 

どこからか聞こえるこの音は、神様が出てくる時の音だ……。


神「救世主、仲間がだんだんと集まってきましたね」

 

僕以外の皆は、空を見ながら唖然としている。


神「ただ、仲間には何かしらの問題がありますよね?」

 

優「何かしらの問題……。ソウデスネー……問題だらけで、本当に困ってます…。いつになったらこの夢は覚めるんでしょうか…」

 

僕はため息をついた。

チラリと仲間を見ると、色々な反応をしていた。

 

カインは、またお目にかかれたー!と絶叫していて

 

ユラは、平然を装っているけど頬に汗が流れている

 

バルドルは、これ以上ないくらいに高速で目を擦っていた。

 

神「夢ではありませんよ?」

 

優「そうですよねー…自分で作り出した壮大な夢だから、神様さえも僕の言葉が考えたセリフになりますよねー……」

 

神「いえ、だからこれは夢ではありません……と、言っても信じてはもらえないでしょうね」

 

神様は何かを考えている。

 

神「あなたが、この世界を夢ではないと信じていただける方法……何かありませんかね…」

 

優「夢ですよね?だって、異世界に飛ぶとかファンタジーなこと、現実にはありえないですよ」

 

そうだ、夢なんだ。

長い長い夢……色々と困ったメンバーの夢。

僕が救世主だなんて現実、ありえない。

 

神「わかりました。夢だと思うならば、そのまま夢だと思っていてください。ただし、あなたが救世主として仲間を導きアヌエールを倒すまで、あなたはあなたの世界に帰れません」

 

そういう設定の夢なのか…まぁ、ありきたりだよね。

 

優「わかりました。僕が救世主として仲間を、ちゃんと戦えるまでに育てれば良いんですよね?」

 

神様は、にこりと微笑むと仲間に視線を移した。

 

神「カイン、ユラ、バルドル。あなた達は戦うには致命的な欠点があります。自覚はしていますよね?」

 

皆は、バツの悪そうな顔をしている。

なんだ、皆、自覚してたんだ。

てっきり無自覚なのかと……じゃあ、僕が文句言う度に傷つけてたんじゃ……。

 

神「あなた達は悪の魔王アヌエールを倒す使命をもった選ばれし者達。これからは自らの欠点から目を背けずに、救世主、優気の言う事をよく聞いて、強くなってください」

 

カ「…わかりました!!」


ユ「仰せのままに」

 

バ「は、はい!!」

 

皆の答えに満足したのか、神様はいつもより優しい微笑みで消えていった。

 

カ「…はぁ…き、緊張した…!」

 

ユラはふぅ…と汗を拭い、バルドルは全身が震えていた。

 

優「皆……今まで、傷つけるようなことばっかり言って……ごめん」

 

皆はキョトンと僕を見て、笑った。

 

カ「何を言ってるんだ!救世主なんだから、指摘するのは当たり前だろ!」

 

ユ「そうそう、だって言われて当然な僕達だし」

 

バ「優気、俺達をしっかりと導いてくれよ!」

 

バルドルに頭をワシャワシャとらんぼに撫でられて、僕は少し泣きそうになった。

 

この世界は僕の夢だ。

それでも、皆はここでちゃんと生きている、自分の欠点に立ち向かおうとしている。


優「夢だとしても、僕は救世主……皆をちゃんと戦えるまで育てる!……改めて……その、よろしくお願いします!」

 

皆は笑った。

今さらと。

でも、なんだろう…夢だけど暖かい気持ちになった。

 

優「じゃあ、ビシバシ鍛えるからね!」

 

ため息をつく皆と歩き出した。

さっきまでのため息とは違った意味をこめた、覚悟を決めたため息だった気がした。

改めて決意を決めた皆でした。

これからどう進めて行きましょう(笑)

次はまた新しいキャラクターが登場します


お目汚し失礼いたしました。

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