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僕は救世主  作者: *雅*
4/11

骨がもろい格闘家

はぁ……

なんだろう、ため息しか出ない。

先端恐怖症の勇者と、HP1の魔法使いってなんだよ…。


僕は今まで、かなりの数のゲームをしてきた。

音ゲー、RPG、格闘、ジャンルは問わずに色々なゲームと向き合って、そのストーリーに向き合ってきた。

 

けど、この夢には向き合える自信がない!

 

後ろを歩く2人をチラリと見て、僕はまた、ため息をついた。


優「戦力がなさすぎる…」

 

カ「ん?どうし……ひぃ!!」

 

僕が持っている伝説の剣が視界に入ったのか、カインは後ろに後ずさりした。

 

ユ「カイン、まだ触れないの?それじゃ勇者とは言えないよね?戦えないでしょ」

 

いや、HP1のユラも戦闘時は役にはたてないよね…。 

 

優「ねぇ、街に着いたらさ、仲間増やそうよ!…そうだなぁ…あ、格闘家とか!」 

 

2人は僕を見て気まずそうな顔をした。

 

カ「それって…あれだよな?俺達が使えないから…」

 

ユ「だよね…。戦闘になったらすぐに死んじゃうし……」  

 

カ「俺は石を投げるしか出来ないし…」

 

あ、どうしよう…意外とメンタルも弱い!

 

優「いや、あの、ほら、もっと

 人数いた方が明るくて楽しいでしょ?」

 

僕は慌てて取り繕ってみたけど、本音は2人の考えてる通りです……。

 

カ「…………それもそうだなぁ」

 

ユ「確かに、人数いれば時間かせげて、戦闘時に魔法使えるかも」 

 

立ち直り早いなっ!

この似た者幼なじみコンビ!

 

カ「よし!そうと決まれば、すぐに街で格闘家を探すぞ!!」

 

ユ「じゃあ、魔法で飛んじゃおうか。それっ」

 

ユラは杖を振ると、僕達が歩いていた草原は一瞬でにぎやかな街の前に変わっていた。


本当に戦闘時以外は大魔法使いだよ、ユラは。 


              

-街の酒屋-

 

 ガヤガヤ ガヤガヤ

 

カ「随分にぎやかな酒屋だなぁ」 

 

確かに、にぎやかな筋肉質の人がいっぱいいるなぁ


優「この中に武闘家がいれば、すんなり話がすすむんだけど…」

 

ユ「あの人、かなりの筋肉だよ?武闘家みたいな格好だし、声かけてみる?」  

 

確かに、ちょっと憂いをおびてるけど、あの鍛えられた筋肉、厚い胸板、射貫くような視線……強そう!

 

優「あのー、すみません…」

 

カ「仲間になってほしい!」

 

優「いや、直球!!」

 

ユ「僕達は神様からのお告げで旅をしているんだ。良かったら力貸してくれないかな?」 

 

あれ、旅してたっけ?

僕の記憶だと、ユラが歩くの疲れるって言って、魔法で飛んでばかりだった気が……いや、それも旅になるのかな?

 

?「……神様からのお告げ…か……。わかった、同行しよう」

 

カ「よし、これで最強メンバーがそろったぞ!」

 

優「最強メンバー…?うん、ある意味ね」

 

?「俺はバルドルだ、よろしくな」 

 

 

僕達は街を出て、悪の魔王の城まで歩み始めた……はずだった…。 

    

優「ほら、モンスターだよ!あ、ちょっとユラ、戦闘不能早いから!カイン……は、変わらずに石投げてるし…」

 

バ「なんだこの状況は……!?」

 

優「あー……先端恐怖症の勇者と、HPが1しかない最上級魔法使いなんです、この2人」

 

バルドルさんが、なんだかワナワナしている。

きっと呆れているんだろうなぁ…。

 

バ「ここは、俺が頑張るしかないようだな…いくぞ!うぉぉぉぉぉ!!!」 

 

バルドルさんが、スラ〇ムに向かって素手で殴りに行く!

さすが武闘家!!

 

 

 バキッ ボキッ 

 

バ「うぉぉぉぉぉ!!!う、腕が!腕がぁ!!!」

 

優「…………うそーん……」

 

バルドルさんは、スラ〇ムを殴った拍子に腕の骨を折った。

あのプヨプヨとしたスラ〇ム相手に。


優「骨、もろすぎだろ…」

 

結局、その場はいつも通り、勇者カインがモンスターの目に石を投げつけて戦闘を終わらせた…。

 

あぁ……なんだろう。

終わる気がしない……。

 

僕は3人を見てから空を見上げた。

空にはカラスが飛んでいて

 

 アホー アホー

 

と鳴いていた。

まるで僕達に鳴いているかのようだった…。

はい、新メンバー出てまいりました。

また問題を抱えておりますね(笑)

優気くんは、どうやって導いていくのでしょうか(笑)


お目汚し失礼いたしました。

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