戦いの始まり
お久しぶりでございます!
今回は戦いが起こるきっかけを書かせていただきました。
つたない文章ですが、良ければ読んでいただけたら幸いです!
「ねぇねぇ、なんで角が生えてるの?」
「お前はなんで頭に光ってる輪っか付けてるんだよ」
……。
その時の第一印象はお互い見たことない生き物に出会って興味津々だった……と思う。
あれは……2人で遊ぶようになって、お互いを知り始めた頃。
「お前、将来何になるんだ?」
「私はセレスティーファを統べる神になるために勉強してるよ」
「……お前、神になるのか?」
「うん。君は?」
「……俺は……父ちゃんの跡を継いで……魔王になる」
「へぇ。じゃあ、私達は敵同士になっちゃうんだね」
「……」
彼は俯いて、小さな拳を震わせていた。
こんなに仲良くなったのに、いつかは敵同士として、戦う日が来るかもしれない……。
小さな私達には、とても酷な運命の気がしていた。
……もう、一緒に遊べなくなっちゃうのかな…。
せっかく仲良くなれたのに。
……離れたくないなぁ…。
「ねぇ。いっそのこと、結婚しちゃう?」
「?!」
「そうすれば、離れなくて済むし」
「俺は……俺は……!!」
「うん?」
「俺は……おかまは嫌だぁぁぁぁぁ!!!!!」
「……は?」
泣きながら走り去って行った…。
元気づけるために言った一言は、むしろ彼を遠ざけてしまった。
……いや、おかまは嫌って失礼だろ!!
私は彼に殺意すら覚えました…。
今でも思い出すと腹が立ちます…。
勇者、早く彼をコテンパンにやっちゃってください。
この私の優しさ(プライド)をグチャグチャに踏み潰して逃げるような男に罰を!!
……これが私ファンフィールとアヌエールの戦いの始まりでした。
ファンフィールは、女性でしょうか、男性でしょうか…。
書いてる私も、未だにわかっていませんが、独り身であることは決めています(笑)
お目汚し失礼いたしました。