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序章~開演間際~

連続します。

あの秋祭からどれだけの時が経ったのか?

残念ながら私が今いるここ、『神々の御座みざ』には、時間の概念が通常のどの世界とも違うらしい。

まあ、気にするだけ無駄というやつらしい。



さてさて、私『司田つかさだ 紫音しおん』はあのコンクリート街で″女神様″に会いました。

″みたい″じゃなくて、神様です。

何で相手が女神様か分かるかは、あれから色々あって、色々見せつけられた、とでも言っておきましょう。

本当にヒドイ目に・・・あ、スゴイ物見たわ。


私は『竜刻りゅうこく巫女みこ』と言う、女神様に仕える巫女で、その時が来たから招かれたのだと言う。

ある役目を担う4人のうちのひとりだそうだ。


ここまでの事を淡々と反芻はんすうする私。

まあ、ここらで普通「元の世界へ還して!」とか・・・言わなかったよ?私。

正直、帰りたいけど。考えて、気落ちもしたけど。

何故って?


『だって、これ引き受けないと″世界が滅ぶ″んだもの。』



滅んだら、帰しても何もないじゃない。

だから、前向きに。

帰れはしないけど、役目を果たせば、誰も死にはしないのだから、さ。

そして私は、なら何をするために招かれたのか?と、問うと女神様は穏やかに微笑み鈴のなる様な声で告げた。

「まずは、相応しい教育を受けて、使命についてはそれからにしましょう。」


何なの、ソレ?何かあるでしょう?ザックリとでも何か。

じゃないと、何を学べばいいのか分からないから!

学ぶといっても、別に授業がある訳ではなく、「要りそうだと思った事を、思うがままに学ぶのです」とか、どーするの!?

訳分からないから!


しかし、結局のところは図書館に通いつめ、専門の智識や技能を司る神々の眷属に教えをこうのであった。


ああ、私頑張ったよ。


***


長かった。でも、まあ、悪くはなかったかなぁ?


私は女神様の待つ『転移の間』への廊下を進んでいた。

あの丸投げな教育開始からかなりの時が経った、らしい。

実感はないけど。


私はあの後、生来もって生まれた桁外れに旺盛な好奇心と、恐ろしいほど貪欲な知識欲により、巫女云々という目指すべきものすら忘れ智識や技術を貪りまくっていたようだ。

何だかその様子が怖かったとか言ってる眷属方もいたけど、気にしない。

何か楽しかったから。

しかも、巫女の力に覚醒したせいか真綿が水どころか、砂漠に水滴レベルで覚える事覚える事、まさにチートとはこれの事だと興奮しまくり!

神々からも引かれまくり!

いや、さすがに″バケモン″呼ばわりは若干へこんだけど。



明るい光が降り注ぐ正八面体の部屋へ足を踏み入れる。

すると、あの雨の噴水広場の出合いの時と変わらぬ柔らかな笑みで女神様が振り向いた。

「よく来ました、シオン。貴女が最後の出発ですよ?」

あ、他の巫女は既に旅立ったの?まあ、赴任地は皆全然違う場所だから、問題ないらしいけど。

「何をするか、説明して下さい、女神様。」

そう、まだ巫女の役目については、全く聴いていないのよ、本当に。

私も、若干忘れてたけど。


「するべき事は単純な事です。あなた達はながくを、衰えもせず生きるのですから。勿論、寿命はありますが、永くを生きます。その間に成す、と言う形ですから。」

女神様は前置きを喋り終わると、再び微笑んで、口を開いた。


***


起点系きてんけい』世界のひとつ、『ルクレツア』。

そこが私の担当する世界で、赴任地はさらに主惑星。

不思議な事に、太陽暦だの、重力だのは地球と変わらないらしけど、とにかくだだっ広い。

惑星の総面積、水面・陸地も地球の約5倍って、何?

それに何かルクレツアって、ラテン語で三日月?とか、だった様な。

とにかく、世界を支える場所『起点系』世界があちこちにあり私達巫女は壊れたり弱ったりして、リソース不足になった世界の正に″起点″を守護していくのが役目らしい。

具体的には、与えられた『島』を栄えさせるのが主な役目らしい。

ちなみに、一人で。

サバイバル、するんだって。

島には、旧世代の廃墟や施設もあるけど、使えるのかね?


あと、この島、面積はオーストラリア位なんだって。

ホント、広ければ良いって訳じゃないから!

次から、本編開演です!

よろしくお願いいたします!

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