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魔法解説:仏術

 真言密教を母体とした妖術。

 妖術の例に漏れず、攻撃魔法(エヴォケーション)は不得手。

 だが多彩な探知魔法(ディビネーション)付与魔法(エンチャントメント)により早期警戒から肉弾戦まで幅広くカバー可能。

 日々の読経により諸仏のイメージを魔力と化し身体に蓄え、印と真言で術と成す。

 さらに護摩を焚き、陀羅尼を唱えることで大魔法(インヴォケーション)と成す。

 仏術の使い手は、仏術士と呼ばれる。


 本編では以下の術者が使用。

  奈良坂(全章)

  果心一樹(回想のみ)

  中川ソォナム(10章以降)

  小泉可憐(9章以降)

  近隣の寺からの増援(14章)


 別作品『宝石の星のキラキラ王子様』にて、以下が使用。

  アチャラ・ナータ13世

  ダーキニー3701

  サラスヴァティー3657

  ラクシュミー2869

  ブラフマー406

  ※後者4人は正確には術ではなく、異能力に似た固有能力として使用。


【エネルギーの生成】

 内なる魔力を熱や電気に転化する。


 【不動火矢法アチャラナーテナ・アグニアストラ

  種別:攻撃魔法(エヴォケーション) 真言:不動明王(アチャラ・ナータ)

  符を炎の矢にして放つ。

  奈良坂が本編5章で使用。


 【不動火車法アチャラナーテナ・アグニチャクラ

  種別:攻撃魔法(エヴォケーション) 真言:不動明王(アチャラ・ナータ)

  多数の符が一斉に燃え上がって数多の火矢と化し、炎の輪となる。

  そして術者の合図によって飛翔する。

  奈良坂が本編6章、8章、10章で使用。

  小泉可憐、近隣の寺からの増援が本編14章で使用。


 【不動行者加護法アチャラナーテナ・ラクシャ

  種別:防御魔法(アブジュレーション) 真言:不動明王(アチャラ・ナータ)

  魔力を封じられた数珠を媒体にして周囲に重力場を形成する。

  神術の防御魔法(アブジュレーション)ほど強度はないが、それでも相当量のダメージを防御できる。

  また数珠の破壊と引き換えに、防ぎきれない最後の一撃を無にする。

  奈良坂が本編4章、5章、10章で使用。

  別作品ではアチャラ・ナータ13世が当術の上位版を使用。


 【帝釈天法インドレナ・ヴィデュット

  種別:攻撃魔法(エヴォケーション) 真言:帝釈天(インドラ)

  金剛杵(ヴァジュラ)から電撃を放つ。

  その威力は砲撃に匹敵する。

  奈良坂が本編6章、10章で使用。

  小泉可憐、近隣の寺からの増援が本編14章で使用。


 図1.仏術士が【エネルギーの生成】技術で符を火に変える。

挿絵(By みてみん)

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【心身の強化】

 チャクラを回して生命力を活性化させる。


 【増長天法ヴィルーダケナ・ダルマ

  種別:付与魔法(エンチャントメント) 真言:増長天(ヴィルーダカ)

  魔力を循環させ身体を内側から強化し、打撃力と耐久力、瞬発力を得る。

  異能力【虎爪気功(ビーストクロー)】と同等の効果。

  仏術士が登場するほぼすべての章で使用。


 【韋駄天法(スカンデナ・チャラナ)

  種別:付与魔法(エンチャントメント) 真言:韋駄天スカンダ

  高速化の仏術。

  小泉可憐が本編18章で使用。


 【迦楼羅天法(ガルデナ・チャラナ)

  種別:補助魔法(オルターレーション) 真言:迦楼羅天(ガルダ)

  気功で空を飛ぶ。

  小泉可憐が本編14章で使用。


 【軍荼利明王法(クンダリニナ・ダルマ)

  種別:回復魔法(ネクロロジー) 真言:軍荼利明王(クンダリニー)

  身体強化を応用した外傷治療。

  触れた相手の自然治癒力を強化することによる治療。

  故に軽傷を自然な形で癒し、それ以上の傷の治りも早くなる。

  ソォナムが本編14章で使用。自動車暴走事件の被害者をそれとなく治療した。


 【弁才天法サラスヴァティナ・ダルマ

  種別:探知魔法(ディビネーション) 真言:弁才天(サラスヴァティー)

  情報収集の術。

  実際は脳細胞の活性化による超高度な洞察。

  奈良坂が本編2章でアイオスについて、8章で別部隊の状況を探るために使用。

  別作品ではサラスヴァティー3657が広域探索等、様々な用途で使用。


 【孔雀経法マハーマーユーリナ・ラクシャ

  種別:探知魔法(ディビネーション) 真言:孔雀明王(マハーマーユーリー)

  奇襲を察知する。

  奈良坂が本編6章、8章で使用。


 【広目天法ヴィルーバークシェナ・ダルマ

  種別:補助魔法(オルターレーション) 真言:広目天(ヴィルーパークシャ)

  視覚強化の仏術。

  通常では見えない距離を視認できる。

  小泉可憐が本編18章で使用。


 【乾闥婆護身法ガンダルヴェナ・ラクシャ

  種別:補助魔法(オルターレーション) 真言:乾闥婆(ガンダルヴァ)

  幻影のフィールドをまとって変装する。

  符を使うことによって別の対象にまとわせることもできる。

  奈良坂が本編11章で使用。式神をアイドルに見せかけて敵を欺いた。


 【摩利支天神鞭法(マリーチナ・バンダ)

  種別:補助魔法(オルターレーション) 真言:摩利支天(マリーチ)

  対象を透明化のフィールドで裏向に覆い、感覚を奪う。

  この術にかかった対象からは、周囲の存在すべてが透明化したように見える。

  奈良坂が本編8章で使用。


 【摩利支天九字護身法(マリーチナ・ラクシャ)

  種別:補助魔法(オルターレーション) 真言:摩利支天(マリーチ)

  透明化のフィールドで自分自身を覆い、周囲の風景を投影して不可視になる。

  音や気配は消せず、使用中は魔力感知の対象になる。

  術者自身に加え、術者の体重までの重さの装備品にも作用する。

  異能力【偏光隠蔽(ニンジャステルス)】と同等の効果。

  奈良坂が本編10章で使用。


 ○人払いの結界

  種別:防御魔法(アブジュレーション) 真言:大威徳明王(ヤマーンタカ)

  奈良坂が本編8章で使用。


 図2.仏術士が【増長天法ヴィルーダケナ・ダルマ】で身体を強化し【迦楼羅天法(ガルデナ・チャラナ)】で宙を舞う。

挿絵(By みてみん)

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【実在の召喚】

 時空との対話により物品や情報を得る。


 【持国天法ドゥリタラーシュトレナ・ダルマ

  種別:付与魔法(エンチャントメント) 真言:持国天(ドゥリタラーシュトラ)

  魔力を筋肉として召喚し、強さと素早さを得る。

  仏術士が登場するほぼすべての章で使用。


 【梵天創杖法(ブラフマナ・ダンダ)

  種別:召喚魔法(コンジュアレーション) 真言:梵天(ブラフマー)

  物品を作成する。

  奈良坂が本編8~10章で以下の銃器を作成。

   8章:拳銃(トカレフ TT33)

   9章:ロケットランチャー(RPG-7)

   10章:拳銃(トカレフ TT33)アサルトライフル(AK47)

  別作品ではブラフマー406が人型宇宙船を創造、巨大な落下物を受け止めた。


 【地蔵結界法クシティ・ガルヴィナ・ホーマ

  種別:大魔法(インヴォケーション) 真言:地蔵菩薩(クシティ・ガルバ)

  戦術結界を生成し、空間を周囲から切り離すことによって隔離する。

  出入りするには結界を破壊するか、穴を開けるか、術者を倒すしかない。

  奈良坂が本編6章、7章、11章で使用。

  果心一樹が8章(回想)で使用。高高度からの質量攻撃を結界内に封じた。


虚空蔵求聞持法アーカーシャ・ガルヴィナ・ダルマ

  種別:大魔法(インヴォケーション) 真言:|虚空蔵菩薩(アーカーシャ・ガルバ)

  時空そのものから情報を『召喚』する。

  人生という書物のページを斜め読みするように術者の知り得ない真実を得る。

  ソォナムが本編14章で使用。

  消音ライフルを併用し、網の目を抜け針の先を突くような防諜を成功させた。

  その際に普賢菩薩(サマンタ・バドラ)文殊菩薩(マンジュシュリー)の咒により情報を分析した。


 ○九字による魔法消去

  種別:補助魔法(オルターレーション)

  魔法消去、及び消去への反撃。

  通常の魔法消去は上記の反撃によって術具や術者の身体が破損する危険がある。

  だが九字による消去は反撃を『形』に肩代わりさせられる。

  奈良坂が本編6章、10章で使用。


 図3.チベットの仏術士が【虚空蔵求聞持法アーカーシャ・ガルヴィナ・ダルマ】で情報を召喚する。

挿絵(By みてみん)

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