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銃弾と攻撃魔法・無頼の少女  作者: 立川ありす
第18章 黄金色の聖槍
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軌跡

「やれやれ、今日もいい天気だぜ」

 舞奈はだらだら歩きながら、雲ひとつない青空をなんとなく見上げる。


 支部で識者の話を聞き、帰り際に性懲りもなく襲ってきたファット・ザ・ブシドーと交戦、レナやディフェンダーズと共闘して撃破し、それでも表向きは平和な週末。

 舞奈は旧市街地を訪れていた。


 他のヴィランどもの動向。

 一連の事件の黒幕とおぼしきバッハ王子とやらの目的、居場所、その他もろもろ。

 そしてスカイフォールの預言こと。プリンセスを犠牲にせずに災厄を鎮める算段。

 少しでも何か手掛かりが欲しくて、無駄とはわかっていながら街でもぶらつこうとやってきたのだ。


「しもんとおでかけするのも、ひさしぶりだな!」

「まあな。っていうか、久しぶりとか難しい言葉知ってるな」

「へへっ! きょうはこうえんにおひめさまはいるかな?」

「……どうだろうな」

 少し低い位置を走り回る幼女の声に何気に答えながら、だらだら歩く。

 小5の目線の下端で、バードテールが元気に跳ねる。

 舞奈と歩を合わせながら走り回っているのはリコだ。

 出がけにスミスの店に寄ったところ、世話を押しつけられたのだ。


 微妙なデザインの眼鏡をかけたリコは、人もまばらな商店街を物珍しそうに見回す。

 イリアから預かった眼鏡を面白がってかけているのだ。

 舞奈がかけているより、未就学児のリコがかけているほうが……何と言うか、多少はマシに見える。


「光ってる奴がいたら教えてくれ」

「わかった! リコにまかせろ!」

 何気なく言った舞奈に、バードテールを元気に揺らして幼女ははしゃぐ。

 頼みごとをされたのが嬉しいらしい。

 舞奈を見て、自分の小さな手を見やってニコニコ笑う。


 実は、かく言うリコもWウィルスへの耐性保持者だったりした。

 スミスは普通だったのに。

 萩山も高い耐性を持っていたというし、法則がわからん。


 だがまあ、他に高い耐性を持っている人間が何人か見つかれば、何らかの法則を見出してWウィルスへの対策に役立つかもしれない。

 そう考えれば、人の集まる場所を目的なく歩くのも無駄ではないということになる。


 そんな風に2人並んで商店街を練り歩いている途中に――


「――よっ、パトロールか? 精が出るな」

「ああシモン君。リコ君も久しぶりだね」

 すっかり見知った金髪マッチョのスーツの背中を見かけて声をかける。

 間違えようもないアーガス氏だ。

 振り返った拍子に、金髪が派手に後退した広いデコが朝日を浴びて輝く。


「にせスミスもひさしぶり!」

「偽とか言ってやるんじゃない」

「イリアの考案したグラスか。君たちにも渡していたのか……」

「まあな」

 足元ではしゃぐリコを見下ろし、アーガス氏は少し微妙な表情でひとりごちる。

 どうやら彼もイリアから同じものを受け取っていたらしい。

 だが付けていないところを見ると……まあ、そういうことだろう。


「リコたちはこれから、こうえんにおひめさまをさがしにいくんだ!」

「そうだったのか。まあ今日いるかは知らんがな」

 いきなり幼女に仕切られて苦笑する。

 だが舞奈も他に行くあてがあった訳じゃない。

 なので特に反対するでもなくうなずき、


「それは奇遇だ。私もKAGEと公園で待ち合わせていた」

「あの野郎、今度はちゃんといるんだろうな……?」

「そう願いたいが」

「おおい……」

 アーガスの言葉に苦笑する。


 結局、舞奈たちはアーガスと共に公園に向かうことになった。

 どうせ行くあてもなく歩くなら、KAGEにでも会って話を聞くのも悪くない。

 奴も仮にも魔術師(ウィザード)で、ディフェンダーズと公安の双方にパイプを持つ情報通だ。

 何かヒントになるようなネタでも持ってるかもしれない。


 ……まあ、奴がアーガス氏との約束通りに公園にいればの話だが。


 それはともかく、リコは当然のようにアーガス氏に肩車され、ムースで角みたいに固めたサイドの髪を当然のようにつかんではしゃいでいる。困ったものだ。


 やれやれと苦笑しつつ、ふと思う。

 そういえば、この一連の事件の始まりも金髪マッチョの彼との出会いだった。


 あの日も、ちょうど今日と同じような天気のいい日曜の朝だった。

 新開発区のアパートの自室で二度寝と洒落こんでいた舞奈を口ピンポンで叩き起こしながら、マッチョな彼があらわれた。

 海の向こうから来たという彼に、旧市街地でも案内しようと思ったのが事の発端だ。

 あの時は行きがけに廃ビルを探索し、いきなり屍虫とやり合う羽目になった。

 そのおかげで彼が修めた妖術の一派、超能力(サイオン)について知ることができた。


 そんなことを考えながら歩いていると、ふと見慣れたケーキ屋の看板が目に入る。

 アニメチックな可愛らしいマスコットと『シロネン』の店名を見やって笑う。


 そういえば、あの日はここでアーガス氏にランチを奢ってもらった。

 都合よく居合わせた桜と妹たちと一緒に、かしましくも楽しい時間を過ごした。


「……ああ、あの時のケーキショップか」

 舞奈の視線に気づいてアーガス氏が笑い、


「ケーキか!」

「少し早いがランチにするかね?」

「……うーん、でもリコはまだ、おなかがすいてない」

「そうか。シモン君も大丈夫かね?」

「ああ。……っていうか流石に昼飯にゃあ早すぎるだろう」

 頭上のリコとも話をまとめ、そのまま通り過ぎる。

 まあ舞奈も別にまだ腹は減ってないのは事実だ。

 今日は新開発区で余計に体力を使うこともなく検問まで辿り着いた。なので、


「そういやあ、そこの角でな……」

 あの日のランチの後の出来事を、少し低い声色で語る。

 隣にはリコがいるが、まあ気にしないことにする。

 リコは少しばかり事情を知っているし、今後、同様のトラブルを警戒する場面にでくわすかもしれない……。


 アーガス氏は知人に呼び出され、舞奈と別れてひとり公園へ。

 直後、舞奈の前に全裸の幼女があらわれた。

 そいつは舞奈の知人でもあるKAGEだった。

 認識阻害で余人からは裸に見えないと豪語する彼女。

 だが言った途端に出くわしたチャビーと園香にあっさり見破られ、舞奈ともども園香の家にお邪魔することになった。

 社会的な危機だと戦戦慄慄する舞奈。

 この期に及んでマイペースなKAGE。

 それでも、どうにか謎の展開で一命をとりとめた。


 ……まったく酷い目に遭った。


「しもんもたいへんだな」

「彼女とそんなことがあったのか。すまない」

「あんたのせいじゃないよ」

 訳がわからないのにしたり顔のリコ、生真面目に詫びるアーガス氏に苦笑する。

 まあ、その件に関してアーガス氏に落ち度がないのは事実だ。

 むしろ彼も被害者だ。

 何故ならアーガス氏を公園に呼び出した知人と言うのもKAGEだったからだ。


 その後、KAGEはアーガス氏との約束をすっぽかして雲隠れ。

 舞奈が頭を抱えた矢先にデニスとジャネットから電話。

 内容は麗華様が誘拐されたという代物。

 舞奈はテックの力を借り、麗華が連れ去られたという廃工場に赴いた。

 そこで誘拐犯――ジェイクやイワン、ゴードンたち騎士団の面子とやり合った。

 そして彼らの用心棒――サーシャとも。

 彼女はロシアの超精神工学(サイコトロニクス)に由来する超能力(サイオン)を操り、挙句には機械仕掛けの騎士レディ・アレクサンドラに変身する強敵だった。


 だが誘拐犯どもと機械仕掛けのヴィランを打尽にしたのは明日香の酷い歌だった。

 舞奈も一緒に大音量で彼女の殺人ソングを聞かされた。

 すべてが終わった後に、騒ぎに気づいたミスター・イアソンたちがやってきた。


「――あれは酷い目に遭った」

「たいへんだ……」

「君も苦労してるんだな……」

「まあな」

 お、おう……みたいな感じのリコと、慰めるようなアーガス氏に苦笑を返し、


「にしても、あいつらが騎士団だとは思いもよらなかったがな」

「まあ彼らの本来の職務は装脚艇(ランドポッド)を操る装脚艇操手(ポッドテイマー)だ。直接戦闘の技術が君と比べて至らないからと言って、彼らの重要性が損なわれることはないだろう」

「だといいがな」

 アーガス氏のフォローに苦笑する。


 学もあり、超能力(サイオン)こそ持ってはいるが、荒事に妙に不慣れな誘拐犯。

 そんな彼が実はスカイフォール王国の騎士だと知ったのは、しばらく後のことだ。

 彼らが駆るという装脚艇(ランドポッド)は四国からの帰り際に少し見た。

 舞奈の目から見ると粗忽な彼らが、あれに乗ってどれほどの活躍ができるだろうか?


 そんなことを考えつつ、3人は駅へと続く通りへ差し掛かる。

 そういえば、この通りにも少しばかり因縁があったことを思い出す。


 誘拐事件の翌週に、この通りで萩山に会った。

 話の流れで、彼と一緒に幼馴染のイリアちゃんとやらを駅まで迎えに行った。

 だがペストマスクにマント姿であらわれた幼馴染のイリアは、いきなり戦術結界を創造し、アークデーモンを召喚してバトルを挑んできた。


「その、なんだ……」

「いいよ。別に気にしてないから」

 恐縮するアーガス氏に苦笑し、


「ちなみに、その眼鏡くれた奴な」

「おー!」

 言ってみると、リコは眼鏡をかけたまま周囲を見渡す。

 そして舞奈を見る。

 今のところ光っているのは舞奈(とリコ自身)だけのようだ。


 ともかく、そんなバトルから程なくしてクイーン・ネメシスの企みを知った。

 舞奈たちはディフェンダーズの面子と共に、調査を兼ねた威力偵察に赴いた。

 目的地は新開発区の奥地。

 待ち構えていたゾンビの群れを倒し、死霊使いクラフターを圧倒する舞奈たち。

 だがクイーン・ネメシスが張り巡らせた結界を攻略できずに撤退。


 そして翌週、委員長の歌を味方につけてリターンマッチが決行された。

 前回と同じくゾンビやクラフターを相手しつつ、今度はロックンロールでパワーアップした魔術と呪術の集中砲火によって無事に結界を破壊。

 だが次の瞬間、一行は魔道具(アーティファクト)『プリドゥエンの守護珠』により分断された。

 同時にリンカー姉弟がプリンセス(と間違えた別の人)を誘拐した。


 シャドウ・ザ・シャークは楓たちと共闘してクラフターを撤退させた。

 ミスター・イアソンは舞奈たちと共にクイーン・ネメシスと対決。

 惜しくもイアソンは力負けし、吹っ飛ばされてしまう。

 だが舞奈と明日香はクイーン・ネメシスを倒す。


「おおー」

「あの時は、恥ずかしいところを見せてしまった」

「いや、あんたじゃなけりゃああそこまでやれなかったよ」

 目を丸くするリコの横で、バツの悪そうな表情をするアーガス氏に笑いかける。

 その言葉に偽りはない。

 クイーン・ネメシスが恐ろしい敵であると同じくらい、彼女とほぼ互角の戦いを繰り広げたミスター・イアソンは人々の希望たるに相応しいヒーローだと思う。


 ともかく、舞奈たちは再び『プリドゥエンの守護珠』により分断される。

 だが舞奈はクラリス・リンカーと対決し、和解する。

 明日香もエミール・リンカーを倒してみゃー子の奪還に成功する。

 誤って誘拐されていたみゃー子が先方に迷惑をかけたらしいが、それは割愛。

 ともかく、その際にエミール――エミル・リンカーが女の子だと判明した。


「……そういや、この前、クラリスちゃんや皆に会ったよ」

 ふと語る。


 少し前に教会で、ベリアルの指揮下にある彼女らに会った。

 その時には互いに再会を喜び、今回の事件のことについて少し話した。

 当時は舞奈も彼女らも、敵のことを何も知らなかった。

 そして当時も今も、舞奈たちは行方をくらましたクイーン・ネメシスらの消息を知らない。彼女らが残した言葉の意味のいくつかは理解できたのに。


「そんなことがあったのか……」

 相槌を打つアーガス氏も、どこか遠い目をしている。


 ヴィランのクイーン・ネメシスことミリアム氏は彼の姉だ。

 彼女の行方も、思惑も、気にならないと言えば嘘になるだろう。

 だが彼は、その思惑を誰構わず話したりしない程度に分別はある。


 ……そういえば静かだなと気配を追ってリコを見やると、


「ひかってる……」

「誰だ?」

 舞奈たちと歩調を合わせながら、開店準備中の店のひとつを器用に注視していた。

 視線を追う舞奈の側で、


「はなやのな、えっーと――」

「花屋? モモカの店か」

「――デブ?」

「大柄な人、な。あと人に向かって指を差すんじゃない」

 リコはショーウィンドウを指差した。

 店の中で楽しそうに花束を並べてるのは、いつもの小太りなバイト店員だ。


「おおがらなひと!? おおがらなひとは、はしからおとさなきゃいけないんだ!」

「橋って川とかにかかってるアレか?」

「つきおとすのか!? いいヤツだったのに……」

「……だから言い換えたのか。突き落とさんから安心しろ」

「よかった! ひとあんしんだ!」

「……ったく誰だ? んな物騒な与太を吹きこんだのは」

(モモカが麗華と仲が良いからか? それとも麗華が花を買いに行ったから? ……いや、そんなんで耐性が付いたら、ここら一帯の人間はすべからく完全耐性持ちか)

 リコの話に適当な相槌を打ちつつ、新たな情報に余計に困惑し、


「そういや、道中で他にも誰か光ってたか?」

「えっとな――――――コーヒーのみせのおじさん」

「喫茶店のマスターか? ……うん。訳わからん」

 一旦、分析は諦める。

 後でイリアか誰がしかに、リコが視た結果をそのまま伝えようと思った。


 そうやって思考を手放すと、ふと花屋での一幕を思い出す。


 ネメシスとの戦闘の傷を癒すため、アーガス氏はしばらく病院で絶対安静。

 その最中に舞奈と明日香は県の支部の執行人(エージェント)チーム【グングニル】と共闘。

 だが無謀な【グングニル】はレインひとりを残して全滅した。


 その帰りに寄った花屋でタンクローリーの横転事故を目撃し、舞奈も転んで……


 ……20年後の夢を見た。


 装脚艇(ランドポッド)が闊歩する廃墟の世界。

 そこで行われていた果てなき闘争。

 出会いと別れ。


 その夢の意味を確かめる間もなく、舞奈と明日香は四国の一件に駆り出された。

 Wウィルスが蔓延する結界の中でのゾンビたちとの戦闘に次ぐ戦闘。

 激戦の中で仲間と育まれた絆は、同じ戦場で儚く消えた。

 生き残った舞奈と明日香は、事件の首謀者である殴山一子を激戦の末に葬った。


「……役に立てなくてすまなかった」

「いいってことよ。あんたが悪い訳じゃない」

 舞奈の心中を察したらしいアーガスに、何食わぬ表情で笑いかける。

 隣のリコは気にせず眼鏡で周囲を見ている。


「……にしても、あの赤い石は何だったんだろうな」

 舞奈は訝しむ。


 共闘作戦の際に入手した赤い石のせいで、舞奈は20年後の夢を見た。

 もっとも当時は別の理由だと思っていたが。

 殴山一子も同じ石を持っていたらしい。

 道術や歩行屍俑――怪異の人型ロボットに関する知識を、石から得たと言っていた。


 だが四国から帰還した舞奈たちの前で、石は砕けて塵になって消えた。

 まるで用は済んだと言わんばかりに。


「歴史の節目や大きなトラブルの影に、そういうものが出現したという記録はある」

「やれやれ。あんなものが、あれ意外にもほいほい出てきてるのか」

 アーガス氏の答えに苦笑しつつ、舞奈は再び思索に沈む。


 四国の一件の後、息つく間もなくレナ王女、ルーシア王女と出会った。

 騎士団とも再会した。

 何者かに操られたとおぼしきゴードン氏と一戦交えた。

 ヴィランのファイヤーボールとデスリーパー、青騎士スピナーヘッドと戦った。

 先日はふざけたファット・ザ・ブシドーとも。


 そしてスカイフォール王国に伝わる預言の秘密を知った。

 3人のプリンセスのうち誰かが犠牲にならなくちゃいけない。

 クイーン・ネメシスや騎士団たちも、その犠牲をどうにかするために動いていた。


 だが最悪の展開になった場合、プリンセス3人ともが犠牲になる。


「ディフェンダーズの中でもどう対処すればいいのか結論は出ていない」

「だろうな」

 苦々しいアーガス氏の言葉に苦笑する。

 もちろん、災厄を起こさないことができればそれに越したことはない。

 だが、それができるのならばやっているだろう。


 そんな話をしているうちに――


「――しもん! こうえんだぞ!」

「ああ、公園だな」

 公園についた。


 見慣れた入り口を並んで通る。

 緑が豊かな園内を、まばらに行きかう人々を見やりつつ、


「で、KAGEの奴は何処にいるんだ?」

「探せばいると思うんだが……」

 何気に尋ねた舞奈に返ってきたのは歯切れの悪い返事。


「おおい。待ち合わせしてたんだろう?」

「公園でとは言っていたのだが」

 アーガス氏も困っている。

 だが舞奈も困る。

 さりとて、ここまで一緒に来た彼を、この状態で放り出すのも気が引ける。

 それに舞奈もKAGEに聞きたいことがある。

 今しがた言って聞かせたいことも増えたばかりだ。なので……


「……ったく、手分けして探すか」

「すまない」

「ま、他にすることもないしな。連絡先を教えてくれ」

「ああ、それもそうだな」

 そう言って携帯の番号を交換し合い、アーガスと一旦、別れる。


「おひめさまをさがすのか?」

「まあ、お姫様っちゃあお姫様なのか? あいつは……」

 やれやれと肩をすくめ、


「よし! がんばってさがすぞ!」

「それなら光ってる奴だけじゃなくて、胡散臭い奴も頼む」

「あやしいおひめさまか?」

「ああ、怪しいお姫様だ」

「よし! がんばってさがすぞ!」

「頼むぜ」

 元気なリコと歩調を合わせながら、舞奈もだらだらと歩き出した。


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