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魔法解説:ナワリ呪術

 古代アステカ文明で栄えた呪術。

 天地に満ちる魔力を利用して奇跡と成す。

 アステカの神々への呼びかけと神々のイメージを媒体にして術を行使する。

 術の強化ないし大魔法(インヴォケーション)を行使するために、加工された元生物を贄として用いる。

 ナワリ呪術の使い手は、ナワリ呪術師と呼ばれる。


 本編では、如月小夜子(4章、7章以降)が使用。

 別作品『あま~い星のキケンなおさとう』にて、警官の魔道士(メイジ)テスが使用。


【エレメントの変成】

 周囲の魔力を媒介して魔力の源である火水風地を操る。


 【捕食する火(トレトルクゥア)

  種別:攻撃魔法(エヴォケーション) イメージする神:トルコ石の蛇(シウコアトル)

  対象の周囲の空気を爆薬に変えて爆破する。

  いわば呪術による燃料気化爆弾。

  また下記の大地操作で操っている石材を爆破することも可能。

  小夜子が登場するほぼすべての章で使用。


 【虐殺する火(トレトルミクティア)

  種別:大魔法(インヴォケーション)  イメージする神:トルコ石の蛇(シウコアトル)

  脂虫を贄にすることで、重爆撃に匹敵する爆発を引き起こす。

  小夜子が本編8章で使用。

  敵結界内に贄を放りこんで行使し、結界を内側から破壊した。


 【蠢く風(エエカトルオリニ)

  種別:補助魔法(オルターレーション) イメージする神:羽毛ある蛇(ケツァルコアトル)

  空気を操る。

  小夜子が本編7章、8章で使用。


 【切断する風(エエカトルテキ)

  種別:攻撃魔法(エヴォケーション) イメージする神:羽毛ある蛇(ケツァルコアトル)

  大気の刃で対象を切断する。

  小夜子が登場するほぼすべての章で使用。


 【虐殺する風(エエカトルミクティア)

  種別:大魔法(インヴォケーション)  イメージする神:羽毛ある蛇(ケツァルコアトル)

  脂虫を贄にすることで、術者が願う通りに範囲内の敵すべてに斬撃を加える。

  小夜子が本編8章で使用。

  泥人間の大軍を一瞬にして殲滅した。


 【蠢く水(アトルオリニ)

  種別:補助魔法(オルターレーション) イメージする神:翡翠のスカートの女(チャルチウィトリクエ)

  液体操作の基礎技術。

  小夜子が本編14章で使用。

  敵が放った水刃を歪ませて無力化した。


 【裁断する水(アトルテテクィア)

  種別:補助魔法(オルターレーション) イメージする神:翡翠のスカートの女(チャルチウィトリクエ)

  水を操って対象を斬り刻む。

  小夜子が本編11章でプライベートでの脂虫殺害に使用。

  喫煙者はアンデッドを操る術の対象となるため脂虫と呼ばれ、怪異とみなされる。

  故に【機関】も悪臭と犯罪をまき散らす脂虫を人ではなく怪異と規定している。

  有害で邪悪な脂虫が世界に対して、自身に対してできる唯一の善行は死ぬことだ。


 【挺身する水(アトルチマリア)

  種別:防御魔法(アブジュレーション) イメージする神:翡翠のスカートの女(チャルチウィトリクエ)

  水を操ることによる防護。


 【蠢く土(トララオリニ)

  種別:補助魔法(オルターレーション) イメージする神:山の心臓(テペヨロトル)

  大地操作の基礎技術。

  岩石や土だけでなく、コンクリートや砂利やセメントも操作可能。

  以下すべての大地操作も同様。

  だが加工された建材の操作は困難。

  小夜子が本編14章で使用。

  コンクリートの刃を操り、串刺しになった敵を手元に運んだ。


 【砕く石(テトルササマカ)

  種別:攻撃魔法(エヴォケーション) イメージする神:山の心臓(テペヨロトル)

  大地の一部(小石等)を小さな弾丸にして放つ。

  術者の技量によっては銃弾並の威力を持たせることも可能。

  小夜子が本編11章で使用。


 【破断する岩(テパンセロア)

  種別:攻撃魔法(エヴォケーション) イメージする神:山の心臓(テペヨロトル)

  大地を構成する岩石を刃と化す。

  小夜子が本編14章で使用。

  大量に出現した敵の雑兵を串刺しにして、他の術の贄に使うはやにえにした。


 【捕縛する土(トララクィア)

  種別:補助魔法(オルターレーション) イメージする神:山の心臓(テペヨロトル)

  大地を操って敵を拘束する。

  小夜子が本編14章で使用。


 【挺身する土(トララチマリア)

  種別:防御魔法(アブジュレーション) イメージする神:山の心臓(テペヨロトル)

  泥土や岩石を壁と成す。

  小夜子が本編14章で使用。

  防御のための通常の用法の他、敵を閉所に隔離して爆破するためにも使用。


 【嘲笑う鏡(テスカトリウェツカ)

  種別:大魔法(インヴォケーション)  イメージする神:煙立つ鏡(テスカトリポカ)

  打撃を受けた箇所が黒曜石と化し、攻撃を受け止める。

  非常に強固な防護であり、物理的な近接打撃ならば完全に防ぐことが可能。

  小夜子が本編7章、9章、14章で使用。


 【光の鉤爪(トナイツティトル)

  種別:攻撃魔法(エヴォケーション) イメージする神:左のハチドリ(ウィツィロポチトリ)

  下記【太陽の嘴(トナメヤカトル)】を低威力で行使したもの。

  小夜子が本編10章で使用。


 【太陽の嘴(トナメヤカトル)

  種別:大魔法(インヴォケーション)  イメージする神:左のハチドリ(ウィツィロポチトリ)

  掌から陽光の如く光束がのび、圧倒的な光と熱で対象を切断する。

  小夜子が登場するほぼすべての章で、強敵へのとどめの一撃として使用。


 【幻惑の衣クェミトルイシウィンティ

  種別:補助魔法(オルターレーション)

  周囲の光を捻じ曲げて透明化する。

  音や気配は消せず、使用中は魔力感知の対象になる。

  術者自身に加え、術者の体重までの重さの装備品にも作用する。

  異能力【偏光隠蔽(ニンジャステルス)】と同等の効果。

  小夜子が本編10章で使用。


【心身の強化】

 魔力をトーテムとして自身に取りこむ。


 【ジャガーの戦士(オセロメー)

  種別:付与魔法(エンチャントメント) イメージする神:山の心臓(テペヨロトル)

  筋力を強化することにより打撃力と耐久力、瞬発力を得る。

  異能力【虎爪気功(ビーストクロー)】と同等の効果。

  ジャガーを模すための猫耳カチューシャが必要。

  贄を用いることで、猫耳カチューシャをつけた複数対象を強化可能。

  小夜子が登場するほぼすべての章で使用。

  テスも追跡に際して使用。『竜巻のような勢い』で逃亡者を追いかけた。


 【コヨーテの戦士(コヨメー)

  種別:付与魔法(エンチャントメント) イメージする神:老いたコヨーテ(ウェウェコヨトル)

  素早さを増す。

  敏捷性に特化しているだけに直接的な打撃力や耐久力は上記に劣る。

  だが武器を使用するなら素早いこちらの方が有利。

  異能力【狼牙気功(ビーストブレード)】と同等の効果。

  小夜子が本編8章で使用。


 【霊の鉤爪(パパロイツティトル)

  上記付与魔法(エンチャントメント)の副次効果。

  溢れる魔力が転化した光のカギ爪。


 【鷲の目クゥアウーイステロロテリ

  種別:補助魔法(オルターレーション) イメージする神:左のハチドリ(ウィツィロポチトリ)

  視力を強化する。

  小夜子が本編8章で狙撃のサポートに使用。


【供犠による事象の改変】

 魔力を利用して因果をずらす霊媒術の応用。


 【生贄を屠る刃(イツテリママカ)

  種別:付与魔法(エンチャントメント)

  黒曜石の弾丸を使い、対象(主に脂虫)を生きたまま解体する。

  後には贄に使う心臓だけが残される。

  小夜子が登場するほぼすべての章で使用。


 【命の譲渡(ヨリリツリマカ)

  種別:回復魔法(ネクロロジー)

  生贄の理論を逆転させて傷を転移させ、対象を癒す。

  対象と対象の間の因果を歪める霊媒術の応用。

  故に傷の深さより、対象との距離と負傷から施術までの時間により成功率が変化。

  本編9章に、小夜子が自身を犠牲にして何度も友人を救っていたと記述あり。

  本編10章で、子猫を加害した脂虫を贄にして子猫を癒した。

  本編14章では、現代医学では治療不能な後遺症を大量の贄を使って完治させた。


 【骸骨の兵士(ツォンテコマティン)

  種別:補助魔法(オルターレーション) イメージする神:冥府の王(ミクトランテクートリ)

  恐怖で敵を遠ざける。

  この呪文の対象に対し、敵対者は接近戦を挑むことができない。

  贄を用いることで複数対象に行使が可能。

  小夜子が本編9章で使用。

  敵の本拠地へと向かう舞奈と明日香を、道中の敵から守った。


 【供物の蔵(ネヨコリクィミリ)

  種別:補助魔法(オルターレーション) イメージする神:天と地の所有者イルイカワ・トラルティクパケ

  傷口を扉と化して贄の身体から物品を取り出す。

  小夜子が登場するほぼすべての章で使用。

  敵の身体を切り裂き、自身の得物である大型拳銃やガトリング法を取り出す。


 【供物の門ネヨコリクィアウアトル

  種別:大魔法(インヴォケーション)  イメージする神:天と地の所有者イルイカワ・トラルティクパケ

  転送先と転送元に贄を設置し、片方に術をかけて門に変えて通る。

  すると、もう片方の贄を設置した場所に転移する。

  小夜子が登場するほぼすべての章で使用。

  いずれも贄として脂虫を用いている。

  喫煙者はアンデッドを操る術の対象となるため脂虫と呼ばれ、怪異とみなされる。

  それに【機関】も悪臭と犯罪をまき散らす脂虫を人ではなく怪異と規定している。

  有害で邪悪な脂虫が世界に対して、自身に対してできる唯一の善行は死ぬことだ。


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