登場する銃器(7~10章)
以下に第7章『メメント・モリ』~第10章『亡霊』に初登場した銃砲を紹介する。
第6章以前に登場した銃器については間章1を参照。
また、本編での用法、記述を中心に紹介するため、必ずしも正確な解説ではない。
正確かつ詳細な情報が必要な場合は、各自で他の資料を検索、閲覧されたし。
Cz75
種別:拳銃 使用弾薬:小口径弾
ジェリコ941のベースにもなったチェコスロバキア製の自動式拳銃。
本銃の弾倉をジェリコ941で使うこともできる。
10章で志門舞奈が【組合】からの支給品として使用。
マウントレールを装備したSP-01仕様。
レールには魔道具が設置され、障壁やレーザー砲撃によって敵を圧倒した。
17章で執行人トルソが使用。
牽制の他、弾倉を共有できる特徴を生かして舞奈に弾薬を融通したりもした。
Vz61スコーピオン
種別:短機関銃
チェコスロバキア製の短機関銃。
非常にコンパクトに折りたたむことができる。
10章で舞奈が【組合】からの支給品として使用。
タボールAR21
種別:アサルトライフル 使用弾薬:小口径ライフル弾
イスラエル製の自動小銃。
プルバップ式で機関部が銃床にあるため、伏せ撃ちするとすごくうるさい。
10章で舞奈が【組合】からの支給品として使用。
ガラッツ
種別:スナイパーライフル 使用弾薬:大口径ライフル弾
別名ガリル・スナイパー。
舞奈が以前に使用したアサルトライフルの狙撃銃バージョン。
有効射程は500~600m。
洗練されたデザインと高い命中精度、威力を兼ね備えた芸術的な殺傷兵器。
8章で魔獣マンティコアへの狙撃に使用。
17章では核爆発の魔術を付与された弾丸で敵狙撃手をビルごと排除した。
MG42
種別:機関銃
旧ドイツの汎用機関銃。
毎分1200発以上の凄まじい発射速度を誇る。
その発砲音は電気ノコギリに似た異音に聞こえるほど。
安倍明日香が9章(過去編)、10章で式神として召喚
モーゼル M1918
種別:対物ライフル
別名タンクゲヴェール。
旧ドイツで開発された、世界初の対物ライフル。
10章で明日香が使用。
弾丸に斥力場を付与し、不死に相当する魔法的な肉体を一撃で粉砕、消滅させた。
ちなみに全長は2メートル弱。明日香の背丈より長い。
2cm Flak38
種別:機関砲 使用弾薬:超大口径ライフル弾
旧ドイツ軍が使用した対空機関砲。
このサイズの砲弾を無数にばら撒く。
本来はトレーラーで牽引ないし搭載し、航空機を撃ち落すために用いられる。
水平射撃では戦車にすらダメージを与え得るため、戦闘車両の主砲にもされた。
故に作中では舞奈が「戦争おっ始めるつもりか?」と評している。
明日香が8章、9章(過去編)、10章で式神として召喚。
8章では魔獣マンティコアへの牽制のため、9章では結界に穴を開けるために使用。
10章では怪異の群に対して掃射。
カンプピストル
種別:擲弾拳銃
旧ドイツのワルサー社が開発した、拳銃サイズの擲弾発射器。
ニュットが8章で術に使うルーンを投擲するのに使用。
H&K MP5K
種別:短機関銃
ドイツ製の短機関銃MP5の短銃身バージョン。
ニュットが8章で護身用に所持。発砲はしていない。
トカレフ TT33
種別:拳銃
旧ソ連の自動式拳銃。
安全装置を持たない。
有名な密造品とは異なり、純正品は性能も耐久性も高水準。
奈良坂が8章で射撃の練習に使っている。
また8章、10章では術により召喚して使用。
特に8章ではステルス状態からの奇襲により、なんと敵幹部を撃破している。
AK47
種別:アサルトライフル
旧ソ連の自動小銃。
各地の紛争で多用される、世界で最も有名な銃。
高い生産性と耐久性を持つ。
奈良坂が10章で召喚して使用。
同章で執行人ハットリが同じ銃を使用。宙を舞いつつ怪異の群を蹴散らした。
ヴィントレス
種別:消音ライフル 使用弾薬:亜音速徹甲弾
格子状に肉抜きされた木製ストックが印象的な、旧ソ連の消音狙撃銃。
減音器を内蔵し、専用の亜音速弾を使用することで恐るべき消音性能を実現した。
10章で中川ソォナムが使用。
ステルスと未来予測を併用し、衆人環視の中で至近距離からの暗殺を成功させた。
18章でも本銃で脂虫の兵士を薙ぎ払い、ロシアを蝕む怪異の外交官を始末した。
RPG-7
種別:ロケットランチャー
旧ソ連の対戦車擲弾発射器。
ロケットランチャーと称されることが多いが、正確には無反動砲。
安価で生産性が高く、各国の紛争で使用される。
9章(過去編)で奈良坂が術で召喚して使用、暴走自動車を破壊した。
M360J サクラ
種別:リボルバー拳銃 使用弾薬:小口径弾
警察で使用される小型のリボルバー拳銃。
九杖サチが8章以降で使用。
短い銃身に北斗七星を刻印し、魔術により戦闘の技量を補佐している。
また、空撃ちすることで破魔の呪術を行使した。
オブレゴン・ピストル
種別:拳銃 使用弾薬:大口径弾
コルト・ガバメントに酷似した、メキシコ製の拳銃。
如月小夜子が登場するほぼすべての章で呪術に使用。
その際に以下のオリジナル弾頭を使用している。
黒曜石の弾丸:呪術により対象を生きたまま解体する
FX05 シウコアトル
種別:アサルトライフル 使用弾薬:小口径ライフル弾
H&K G36に酷似した、メキシコの自動小銃。
有効射程は200メートル以上。
名称の由来は、小夜子が使う術のイメージにもなっている神の名。
小夜子が8章で使用。
襲ってきた珍走団をまとめてなぎ倒し、弓兵を射程外から殲滅している。
その際に以下のオリジナル弾頭を使用した。
黒曜石の弾丸:呪術により対象を生きたまま解体する
アーマライト AR50
種別:対物ライフル 使用弾薬:超大口径ライフル弾
アメリカのアーマライト社が開発したボルトアクションライフル。
ピクシオン・シューター(志門舞奈)が回想で使用。
小夜子が8章、9章(過去編)で使用。
いずれも魔獣や高耐久の怪異といった、尋常ならざる対象への狙撃に用いられた。
また、本編では以下のオリジナル弾頭を使用した。
咒が刻まれた弾丸(8章):弾頭を媒体に術を発動可
黒曜石の弾丸(9章):呪術により対象を生きたまま解体する
M134 ミニガン
種別:ガトリング砲 使用弾薬:大口径ライフル弾
航空機用のバルカン砲を小型化した、アメリカのGE社製のガトリング砲。
6本の砲身を回転させて銃弾の嵐を叩きこむ。
別名は無痛ガン。理由は生身の人間が喰らえば痛みを感じる間もなく消し飛ぶから。
小夜子が8章、9章(過去編)で使用。
生身の人間が携行するのも不可能なため、転移の呪術で射撃地点まで運び、身体強化の呪術を使って持ち上げ、移動する場合は空気を操ってバッテリーを運んでいた。
ベクター CR21
種別:アサルトライフル 使用弾薬:小口径ライフル弾
内臓じみた流線型の自動小銃。
ベティが8章で使用。
9ミリ機関拳銃
種別:短機関銃 使用弾薬:小口径弾
自衛隊で使われている短機関銃。
銃身が極端に短く、サブグリップが前方にせり出した形状が印象的。
土御門鷹乃が8章、10章で使用。
銃身に北斗七星を刻印すことで、自身の魔術により戦闘の技量を補佐している。
また10章では戦闘機<->人型に変形する式神によるガウォーク状態で高速移動しながらの掃射を多用している。
空自の式神が14章で使用。
ブローニングM2
種別:重機関銃
世界各国で多用される有名な重機関銃。
8章でクレアとベティが魔獣ミノタウロスに止めを刺すために使用。
14章で空自の式神が使用。
18章で舞奈と騎士団の装脚艇が敵巨大怪異との戦闘に使用。
カールスグスタフM2
種別:無反動砲
各国で使用される無反動砲。
クレアが8章で魔獣ミノタウロスに止めを刺すために使用。
グロック17
種別:小型拳銃 使用弾薬:小口径弾
世界的に有名な、オーストラリアのポリマーフレーム拳銃。
軍人街のガードマンが10章で使用
委員長、舞奈が13章でエアガンを使用。
ステアー TMP
種別:短機関銃 使用弾薬:小口径弾
オーストラリアの銃器メーカーが開発した短機関銃。
軍人街のガードマンが10章で使用。
ステアー AUG
種別:アサルトライフル
オーストラリアの銃器メーカーが開発したアサルトライフル。
既存の銃とは一線を画した未来的な外見が特徴。
舞奈が10章で使用。
モスバーグ M500
種別:ショットガン
アメリカで官民問わず広く使われているショットガン。
軽量で整備も比較的容易。
軍人街のガードマンが10章で使用。
T86
種別:アサルトライフル
台湾軍が採用していた、小ぶりだが武骨な突撃銃。
張が10章で術により召喚して使用。
以下に本作オリジナルの銃器を紹介する。
グリムイーグル
種別:改造拳銃 使用弾薬:超大口径弾
ベースは大型拳銃。
銃身の下側にウェイトを兼ねたチタン製のカギ爪が増設されている。
可動式の5本の刃は使用者の付与魔法により強化され蠢き、近づく敵を引き裂く。
如月小夜子が8章、9章(過去編)で使用。
マイクロガラッツ
種別:改造ライフル 使用弾薬:大口径ライフル弾
短機関銃に似て銃身も銃床も短い、一見するとコンパクトなカービン銃。
だが実際は大口径アサルトライフルの銃身を短機関銃並に縮めて無理やり近接専用にカスタムした改造銃。
高耐久の人型怪異に対して至近距離から大口径ライフル弾を掃射し、粉砕する。
舞奈が8章、9章(過去編)で使用。
ワイヤーショット
種別:ワイヤーガン 使用弾薬:小口径弾
左手用のタクティカルグローブの甲に仕込まれたワイヤーガン。
発射された弾頭に、ワイヤーが繋がったフックを引っかけて射出する。
銃身の右側の引鉄を引いて発射し、左側のレバーを引いてワイヤーを切り離す。
1度の装填で1発しか撃てないが、これによりワイヤーアクションが可能となる。
舞奈が10章から使用。
クラウ・ソラス
種別:魔法のプラズマライフル
魔獣マンティコアとの決戦に際して魔法少女に変身した舞奈の主武装。
2本に別れた銃身を持つ。
腰だめに構え、2本の銃身の間に高温プラズマをチャージして発射する。
また下側の銃身には小銃サイズのグラムがマウントされている。
こちらはセレクターで拡散、収束、連射を切り替え可能。
ハーモニウム・ショットと同じ技術で作られているため、主砲、グラム共に反動なしで射出され、風も重力も無視して直進する。
舞奈が8章で使用。
別作品『マギーは宇宙の何でも屋』シリーズでは、機動兵器の武装として登場。
こちらは本作に登場した人間用のそれより強力だが、グラムはついていない。
グラム
種別:魔法のビームガン
上記クラウ・ソラスの副武装とは別に、予備として腰のホルスターに収まっていた。
グラムという名称は本銃を創造した技術体系におけるビーム兵器の総称。
拳銃型、小銃型が存在する。
どちらも魔力が焼きつけられたカートリッジを機関部後方にセットして使用する。
ただし上記副武装版は主砲のジェネレーターの魔力を使用する。
舞奈が8章で拳銃型を使用。
ただし発砲はされず、電磁バリアの動力源としてのみ用いられた。
別作品『マギーは宇宙の何でも屋』シリーズではアリサが同型を使用。
ただし義眼とリンクして精密射撃が可能な高性能版。
同じく『あま~い星のキケンなおさとう』では警官の魔道士が大口径版を使用。
詰所の警官が小銃型を所持、アリサが発砲。
いずれも出力は低く、直撃しても麻痺/ノックバックする程度。
エクスカリバー
種別:魔法の電磁バリア
使用者の周囲に電磁バリアを展開して物理攻撃を防ぐ。
発生装置は拳銃型グラムのホルスター型で、グラムの余剰魔力を使って動作する。
携行用の防御手段としては破格の性能を誇る。
だが所詮は拳銃程度の魔力の転用なので、強度はそれほど強くない。
故に無理に範囲を広め、強力な攻撃魔法を受けるとバリアが耐え切れず消滅する。
舞奈が8章で使用。