表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/64

やばう宗教だった

朝起きると、ルミエルの姿がなかった。

嫌な予感がして、一階に降りる。

酒場はすでに開いていて、

カウンターの端で――

ルミエルが、

ゴブリンの脳みそをつまみに酒を飲んでいた。

「……朝から酒?」

「ええ」

さらりと答える。

「脳は鮮度が命ですから」

命の使い方がおかしい。

「ていうか、あんたの宗教どうなってんの?」

「とてもゆるい、素晴らしい宗教ですよ」

そう言って、酒を一口。

「ところで」

嫌な間があった。

「性に関しては、どう思いますか?」

「……急にどうした」

「参考までに」

嫌すぎる前振りだ。

「我々の宗派では、

男女がお付き合いした時点で死刑です」

「は?」

「肉体関係があった場合は、

拷問ののち、死刑です」

「待って待って待って」

頭が追いつかない。

「じゃ、じゃあ……」

喉が鳴る。

「キ、キスとかは……?」

「肉体関係より軽い拷問ののち、死刑ですね」

軽いって何。

「……」

私はそれ以上、何も聞けなかった。

同性のキスについては、

恐ろしくて聞けなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ