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教祖しつこい
サクラ
「……では、何ならいいんですか?」
ナギ
「待て。今の流れでそれを聞くのか」
サクラ
「聞きます。私は、成果を出しました」
ナギ
「成果の規模がおかしいんだよ」
サクラ
「でも、命令は達成しました」
サクラは淡々としていた。
自分が何を終わらせたのかより、
“仕事を終えたかどうか”だけを気にしている声だった。
ナギ
「だからって、ご褒美が必要だとは限らない」
サクラ
「必要です」
即答だった。
ナギ
「……理由は」
サクラ
「次も、同じだけ頑張るためです」
ナギ
「……」
ナギは少し考え、短く息を吐いた。
ナギ
「分かった」
サクラ
「本当ですか?」
ナギ
「ああ。よくやった」
一拍、沈黙。
サクラ
「……ありがとうございます」
その声は、
戦争を終わらせた時よりも、
少しだけ小さかった。




