戦時布教
【王城・軍事会議室】
女王:
「現状確認。
北公国、十万。
東ザビエル、三万」
貴族:
「我が軍は七万……」
女王:
「王城に最低限の守備を残し、
まずはザビエルを叩きます」
(重苦しい沈黙)
ナギ:
「……まあ、なんとかなると思う」
アレン:
「神にしては軽いな」
セリオ:
「根拠ゼロだぞ」
ナギ:
「女の子の勘」
アレン:
「軍事で使うな」
――――――――――
(会議室後方)
サクラ:
「……聞いた?」
書記官:
「はい?」
サクラ:
「神ナギ様が“なんとかなる”って」
ナギ:
「軽く言っただけ!」
サクラ:
「それが啓示よ!!」
アレン:
「都合よく神託にするな」
サクラ:
「戦時は信仰が伸びるの」
「これはチャンスよ」
セリオ:
「布教する気満々だな」
女王:
「サクラ」
サクラ:
「はいっ!」
女王:
「前線への物資伝達を」
サクラ:
「承知しました!」
「ついでにサクラ教、広めてきます!」
女王:
「“ついで”の範囲でお願いします」
ナギ:
「許可してない!」
サクラ:
「神は細かいこと気にしないの!」
ナギ:
「する!」
――――――――――
【前線・陣地】
兵士A:
「補給だ!」
兵士B:
「……あの人、教祖だよな?」
(サクラ、腕まくり)
サクラ:
「はい水!弾薬!」
「ついでにサクラ教どう?」
兵士C:
「どんな宗教です?」
サクラ:
「神は女の子」
「本人はやる気ない」
「でもなぜか勝つ」
兵士A:
「雑だな……」
サクラ:
「信じなくていいの」
「信じない方が縁起いいから!」
兵士B:
「じゃあ信じません!」
サクラ:
「素晴らしい信者ね!」
――――――――――
【初戦・ザビエル軍】
セリオ:
「敵、霧で混乱」
アレン:
「伝令、全員迷子」
兵士:
「敵陣、配置ミス連発!」
ナギ:
「……偶然だよね?」
アレン:
「全部な」
セリオ:
「狙ってない」
(勝利)
――――――――――
【戦後】
兵士A:
「勝ったな」
兵士B:
「信じてないのに」
兵士C:
「でもあのオバサン教祖、縁起良くない?」
サクラ:
「でしょ!?」
「サクラ教、今が入り時よ!」
ナギ:
「だから私、神らしいこと何もしてないってば!」
アレン:
「それが一番怖い」
セリオ:
「放置が最強だな」
サクラ:
「目指せ全国布教!!」
ナギ:
「やめてぇ!!」




