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悪役令嬢のお兄様に近づくために

よろしくお願いします

ほんの少し変えました。

私は、この世界が乙女ゲームの中だと知っている。

前世の記憶があるから。

前世の私は、普通の大学生で、普通に大学生活を満喫していた。もちろんこの乙女ゲームもプレイして全部の半分くらい攻略したんじゃないかな。それで、趣味仲間とご飯を食べに行って家に帰っている途中に信号無視をした車にひかれ。気がついたら

ベッドの中にいる見覚えがあるようなないような

女の子になっていました。何、夢?

これはマンガなの?と突っ込みたい状況ですが

そこから一年。


私は9歳になりました。

乙女ゲームでのポジションは悪役令嬢の取り巻き1だという事実を思い出した今であります。

うーん、別に悪役令嬢の取り巻きが嫌なわけじゃないの。

ただね、私の推しは王太子殿下なんですよ。

ヒロインをいじめることで推しにどう思われるかっていうのが問題なんです。

間違いなくマイナスでしょう?


推しに嫌われたくないっていうか

あ、いや私は陰でこっそりヒロインとハルト殿下が仲良くしている姿を眼福眼福って拝んでいたいタイプなのでそこまでダメージはないかもしれないけど

いやあるか。あるね。

私の心情的にちょっと保身に走りたい悪魔と

ヒロインに話しかけたい天使が葛藤してましてー‥

(心の中の早口)


私の第一優先事項を都合よく並べると

ヒロインの友人ポジになって

殿下との交流を眺めつつ

悪役令嬢役の方には適当に幼馴染キャラか

第二王子殿下と結ばれていただくって感じになるんだけど。


悪役令嬢の兄がシスコンっていう設定で

悪役令嬢がデビュタントを迎える14歳、つまり

ゲームが開始するヒロイン入学(悪役令嬢と殿下の一年後)の3年前になるまで私は彼女とお茶会とかで会えないはずなの。接触しようがない。

その頃にはもう殿下と婚約しているなぁ‥。

婚約するの確か13歳だからね。

ちなみに2人の名前はルカーシュ様とアリアーナ様です。もちろん2人とも美男美女です。

ルカーシュ様は攻略対象ではなかったけど。


よし、馬を射るにはなんとやら。

悪役令嬢の兄と仲良くなろう!

と意気込んだものの。

領地が近い十数名しか知り合いがいない

普通の10歳の貴族令嬢の私では…って

思ったでしょう。

家族に頼ればいいんですよ。

「お母様、私もお姉さまが行っているような

オシャレなお茶会に行ってみたいです。」

「あらそう?じゃあ礼儀作法のレッスンを増やしてもらうように家庭教師に言っておくわね。」

ええっ。そうくるかー。

まぁそう簡単に物事は進まないもの。

頑張る。


3週間後、ようやく家庭教師の人に合格をもらった。そしてお茶会に行っていいか聞くと…

「中央区に領地がある貴族とその名前、特産品などを覚えたらいいですよ。知らない人とも色々な話題で話せるようにならないと行ってはいけません。」

(*´Д`*)。しょうがないか。私は仮にも有名な

頭いい大学を受験して一発で受かったんですから

時間をかければきっとできるはず。


その2週間後。よし、完璧ですね。

「お母様、お姉様、ちゃんと覚えましたので

お茶会に連れて行ってください!」

「いいでしょう。くれぐれも変な行動をしないように。」

私、そんなに信用ないかな。


お茶会当日、私は水色のドレスを着てワクワクしていた。

「お母様、今日のお茶会にはどなたがいらっしゃるんですか?」

「そうね、あなたと歳が近いのは…

ナヴェール伯爵様の長男とクホォルカ公爵家の

お二方とスダン侯爵家の次女ね。」

あ、言ってなかったかもですが私は一応侯爵家の

三女です。一番上のお姉様は15歳、2番目のお姉様が13歳。お兄様は16歳です。

私末っ子なんですよね。


それはそうと、クフォルカ公爵家の2人といえば

双子のサミエル様とフェリカ様のことですね。

ゲームにも出てきました。


ナヴェール家の次男さん…ヒューバード様でしたっけ。前世の記憶にはないのでおそらく私と同じくモブの1人でしょう。年は私の一つ下です。


スダン侯爵家の次女…あっ、ベル様のことですか。リリアベル様とは少し前のお母様についていった

お茶会で仲良くなりました。私の二つ上です。

だいたい知っている方でよかったです。


この機会に知り合いを増やして親交を深めなければ。目標は2年以内にルカーシュ様かアリアーナ様と接触すること。

警戒されないようにしないと。


子供達だけでどうぞとなった時。

やっぱり互いに話す機会がほとんどなかったため

2対2対1になってます。

よし、ここはアレの出番ですね。

「皆さん、私カードゲームを持ってきたんですが

一緒にやりませんか?」



結果として、今日のお茶会はうまくいった。

3人と知り合いになれたし、フェリカ様とベル様と

女子トークで盛り上がったし。

お母様には主催者(の子供2人)を無視して

そんなことをするなんてと怒られたが、

公爵様が場をとりなしてくれた。良い人だ。


次に会った時、フェリカ様に

「ルカーシュ様とアリアーナ様ってどんな人?

会ったことある?」と聞いてみると

「2人とも一回だけあるわよ。

どうしてそんなことを聞くの?」

「えっと、私顔がいい人がタイプでね。

ルカーシュ様はどんな方かなトオモッテ。」


「あらあら、恋バナ?私も混ぜてちょうだい。」

途中から公爵夫人も参戦して、

公爵様との馴れ初めを聞かせていただきました。

一目惚れっていいですね、憧れます。

ルカーシュ様は水属性で魔法が得意だと聞いたので

今度は魔法を極めようと思います。


「お兄様、年下の令嬢にアプローチされてキュンとするシチュエーションと水魔法の使い方を教えてください!」

「水魔法?まぁいいが…。ちょっと待て、

その前者の質問は何のために聞くんだ。

お兄様は恋人とかいないんだよ。

そういうのに憧れる年頃なのか?」


…お兄様、もし数年後もお相手がいませんでしたら

フェリカ様のお姉さまを推薦しますね。

あの時の恋バナの余談で出てきた

フェリカ様のお姉さまのタイプ、

ちょっと(努力すれば近づける範囲で)お兄様に近かったので。


誤字脱字あったら教えてください

見直していた時にくれぐれをこれごれって書いてました☺︎

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