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1話 転生、回想、たぶんプロローグ1

初めまして

初投稿です。


貞操逆転世界系の作品がもっと増えて欲しいという願いのもと書き始めました。


ストックもなくこれからの展望も何も決まってません。


拙い文で申し訳ございませんが、よろしくお願い致します。

「おはよー。今日は雑談配信をする」



――こんにちは!

――こんにちは!

――まやさんが雑談配信……珍しい……

――弟君は!弟君はいますか!

――待ってた!



「弟君は今わたしの横にいる。熱い眼差しでわたしを見てる。やーいオタクくん達、みてる?」



――そこ変われ

――調子乗るな

――この……ガキが……!

――私の弟君を寝取らないで(怒)




ソファに座ってカメラに向かって話しかけている人は僕の姉で、今姉はいわゆるライブ配信をしている。


配信が始まった瞬間、隣に置いてあるモニターには急速に流れるコメントが映っている。



「ねぇ弟君……みんなががお姉ちゃんをいじめる……」



――は?

――(イラッ)

――いいから弟君を出せ!



姉が座ったままで体をこちらに向け、甘えるような声で自らの膝上に僕を手招いている。


まだまだ配信には慣れないが、呼ばれたからには僕も姉の隣でカメラに映る。



「呼ばれたので来ました。皆さんこんにちは、弟です……」



――来た!

――こんにちは!

――かわいい

――好き

――愛してる

――こんにちは!結婚しましょう!

――ちゅき♡

――こんにちは!

――Hello!

――かっこいい



「なんで僕が挨拶するとみんな毎回求婚するの……」


「ん〜ざんねん。弟君は私と結婚する。みんなは来世でがんばって」



――は?

――独り占めすんなよ

――こちら25歳独身、いつでも嫁入り準備できてますが。

――そこ変われ

――婿に来て♡

――ずるい



ぎゅっと僕を抱きしめながらリスナーを煽る姉。


自分よりも小さいのに包容力のある姉の腕の中で、僕は転生してから今までの記憶をぼんやりと思い浮かべていた。




――――――――





僕、東堂すすむが前世の記憶を思い出したのはだいたい二歳ぐらいの頃だ。


とはいっても二歳で急に思い出したのではなく、物心がつくに連れ自然に前世の記憶を思い出して行ったのだが。



この頃は外の情報に触れる方法がなかったので知らなかったが、この世界はどうやら男女比の偏りが原因で貞操観念が逆転した世界だった。


父親は生まれてこの方ずっと見かけてないが、可愛らしい姉と、仕事がリモートなのか基本的にずっとそばにいてくれる母が過剰な程愛情を注いでくれていたので、全く気にしていなかった。



しかし、気になったのでそれとなく母親に聞いてみたところ、「人口受精なので育ての父親はいない」との事だった。



そんな僕がしっかりと自意識を確立し、妹が生まれた頃、たまたまテレビのニュースから男女比が1:10程であり、その弊害で男女の貞操観念が反転し、女性の肉食化が起こっていることを知った。


前世の記憶を持ち、貞操観念が逆転した世界に生まれたことを知った僕は当然モテ男になりたい!と、考えた。



この世界には男性の通える幼稚園等はなく、小中学校もほとんどの男子はリモートらしい。

小学生となり出会いの場がほしかった僕は、家族の反対を押し切り前世と同じ頻度で小学校に登校することにした。



結果から言うと、モテるにはモテたが、週五登校は割とすぐに断念する事になった。



理由は二つあって、一つは僕が前世からずっと人付き合いが苦手で、たくさんの女の子と仲良くすることに幸福感以上に精神的負担が大きく、さらに男女比率のせいで幼くとも異常に肉食系な女子の群れにすっかり辟易してしまったからだ。

前世の記憶を思い出したはずなのに、モテたいことに囚われて自分の小心者さをすっかり忘れてしまった事に気付かされ、自分の繊細な心が少し傷ついた。



もう一つの理由は、母と姉妹の顔が曇るところを見ていられなくなったからだ。


小学校に行くということはつまり母や妹と一緒にいる時間が減り、学校でも当然学年が違う姉と話すタイミングは限られ、その時間を他の知らない女子たちがが占有する光景は見ていられないのか、心配そうで寂しそうな表情ををよく浮かべるようになったので、やはり小心者の僕はすぐに耐えられなくなった。



結局すぐにリモート中心になって数年が経過したが、前世の記憶がある分家から出ない生活には退屈さを感じていた。


それを最近よく僕に膝枕を要求する姉、東堂まやにそれとなく相談したところ、



「それなら、わたしのようちゅーぶチャンネルに出てみる?すすむは良いアシスタントになれる。わたしのお墨付き」


と言われたので、とりあえず姉のようちゅーぶを見てみることにした。



実は小学生の時からゲームが異常に強かった姉は、有名なバトルロワイヤルゲームで世界ランカー常連小学生として注目を浴び、興味本位で始めたようちゅーぶがかなり上手く行った結果、登録者が20万人いるそうだ。



ずっと家にいたのになぜ僕は知らなかったのだろうか……


まぁそんなこんなで僕は姉のようちゅーぶを手伝うことにした。



やることがなくて基本家にいる僕は、気づけば立派な姉のようちゅーぶのアシスタントとなり、数年が経っていた。

不定期かつ気まぐれな文量での投稿になります。


もしかすると忘れた頃に次話が投稿されることになるかもしれません…


すみません(;_;)

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