プロローグ
「ま~た、本ばっか読んで!」
幼馴染みの由実のお節介がまた始まった。
「ほっといてくれ!」
「………」
強く言い過ぎたかな?
「照れちゃってかわい~」
めんどくさいからに決まってんだろ!!
こいつの厄介なところは、このご都合思考
つまり、、、物凄くめんどくさい
僕、蝶鶴刀也は幼馴染みを嫌う、陰キャ街道まっしぐらの男だ。某高校二年のそこらへんにいる陰キャ。誰にも言っていないがいじめられいる。
まぁ、いい。
こいつの相手をするのにも疲れてきた。
しかし、こいつには、こう聞くことが有効なのである。
「放課後、予定あんのか?」
こう聞く。すると、大抵は…
「ごめ~ん、今日は先輩に校舎裏に呼ばれてて…」
申し訳なさそうにすんな!!
お前、ちょっと嬉しいだろ!!
「そうか…」
ここで、悲しそうにする。
すると、
「刀也が告白してくれたら、一発OKだよっ」
こう言ってくる。
やかましいわ!!!
非常にやかましいわ!!!
由実は、可愛い。男子の中でも人気だ。
「じゃ、バイバイ」
こう言って去っていく。
こいつは、告白されることを僕に知ってほしいが為に、僕にしゃべりかけてくる。
本当に腹が立つ。
僕なんか人生で一度も告白されたことないのによ~(怒)
なめやがって
◇◇◇
昼休み、ある放送がなった。
『二年の皆さん、あなた方には、異世界に来てもらい、魔王を討伐してもらいます。10秒後に、皆さんの教室ごとこちらに来てもらいますので、教室からでないようにしてください。』
教室が、ガヤガヤしている。
ここにきての、超急展開!
どういうこと?
10秒…
「お前は、来んな!!」
「そうだぞ!」
7秒…
「この教室から出てけ!!」
てめえら、僕をいじめていた、超ドクズくそやろう間抜けくず虫野郎どもじゃねいか!この急展開の時にまで、なにを言っていやがる!!
「…え」
5秒…
僕は、胸ぐらを捕まれ、教室前の廊下に出された。
「おいおいおい、てめえ、ゴラ、おい」
入れんかい、教室に!
3秒…
「おい、ゴラ!!!!!!!!」
ドアをガチャガチャしているものの鍵をかけられた。
「はっ………!」
もうひとつのドアから入れば………
「うぉぉぉぉ!」
僕は、走った。走れメロスのように。
1秒…
ガラガラガラ
扉を開けた。
しかし、遅かった。
『転移』
どこからか声がした。
クラスメイトの誰かなのか、それともさっき放送した奴なのかは、定かではない。
しかし、僕の体の状態は、変わらない。
僕の教室に入っていた、上半身だけが転移してまった。
僕は、ここで絶命した。
◇◇◇
「うん、う~ん」
僕は、どこかで、目覚めた。
「ここは………」
辺りを見回した。
森の中のだ。
どこかに転生したらしい…
この、作品をどうかどうかお願いいたします。