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応援団

作者: とっぽっぽ


「応援団の団長を任せる。今年最後の応援だ。頑張ってくれ。」


「え?やめますけど?」


「え?」


「え?」


俺こと新崎は高校一年から応援団に強制入団させられ、二年には副団長を任せられていた。

一年目は同じように強制入団させられていた一年生が8人いたが、いざ応援となったら3人になっていた。

二年には二人となり、なぜか気に入られていた俺が副団を任せられていた。


そりゃね?

いきなり教室来て


「よし!お前だ!」


って連れていかれ応援団に強制入団させられて


「声が出ていない!」


といきなりビンタくらってからの鳩尾蹴りされる所なんかみんなすぐにやめて逃げ出しますわ。


俺?俺はなんて優しい先輩たちなんだと感動してたよ?

道場や兄貴と比べるととっても優しい。

のど飴くれたり、飲み物くれたりするんだぜ?

超優しい。

暴力も立てなくなるくらい振るわれないんだぜ?

ただ何発か貰うだけ。

なんて優しんだと思ったよ。


道場は吐けるだけ吐いて自分で掃除させられ、また稽古という名の地獄を見せられる。

完全に立てなくなるまで。


兄貴も殴る。

時には砂に埋められる。

時には雪に埋められる。

・・・死を覚悟する毎日だったよ。


それと比べたら・・・・・死なないんだぜ?

余裕です♪


そんなだから気に入られてしまったんだろうけどね?


ただ自分の中では3年は受験だからやめる気満々でした♪




「・・・新崎?ここまで頑張ってやってきてやめるのか?」


「小島先生・・・特に頑張った記憶もないので辞めます。」


「いや!頑張ってたろ!厳しい応援練習に耐えて来ただろ!」


「特に耐えたっていう記憶がないので・・・辞めます。」


ありゃりゃ、頭抱えちゃったよ。


「それでは!失礼します!」


帰りました♪






次の日、OBの団長3人と先生が説得という名の監禁してきました♪

・・・訴えますよ?


「新崎!俺はお前を見込んでいるんだ!団長やってくれ!」


前団長室田さん。


「新崎!伝統を絶やす気か!」


前々団長林さん。


「新崎!わがまま言うな!」


前々々団長黒木さん。


黒木さんは一年の頃ぼっこに殴られたことある。

OBの癖に後輩に指導ってきて殴ってくれた。

覚えてますよ♪


「いや、やりませんよ?」


「まだいうか!」


黒木さんに殴られた。

特に気にしない。

どんだけ俺が道場と兄貴に暴力振るわれていると思ってんだ!

効かねえよ!


「うっ・・・。」


何故か怯む黒木さん。


「とにかく殴られ様とも殺され様ともやりません。お疲れ様です!」


「新崎・・・何でそういうこと言うんだ?」


室田さんが今度は情に訴えようとしてくる。


「すいません。受験という名の人生をかけた勝負があります。この結果によって俺の人生が決まるんです。・・・俺の人生の責任取ってもらえるんですか?」


「生意気言うな!」


黒木さんが殴る。

ガン無視です。


「どうでもいいですが、こんなんで団長やってもらえると本気で思ってます?確実に無理でしょ?ハッキリ言います!殺され様がやりません!」


「・・・新崎。こんなことでそこまで覚悟決めてくるな。」


「はあ?それはこっちのセリフです!何をどう言われようとやりません!」


怯えも何もない覚悟を決めて話したせいか、全員頭抱えた。

何故?


「「「「頼む!団長やってくれ!!!」」」」


・・・・とうとう土下座し始めたよこいつら。


「俺が悪かった!どうか!」


「頼む!」


「・・・いいですか?特に恨みがあってとか仕返ししようとかで言ってるわけではないんですよ。」


やられたことは覚えていますけどね!?


「ただ単に受験があるからやりません。どうですか?シンプルですよ?」


「そんな理由で納得できない!後輩たちもお前になってほしいと言ってるんだ!頼む!」


・・・・・そりゃね?後輩たちは俺甘やかして育てたもん。

殴ったり蹴ったりなしで休みたきゃ休め。

来たかったら来いの精神でやってたからね?


・・・正直居なくなって潰れてくんねえかなって思ってたし。


「とにかくやりません。帰ります。」


土下座のままにして帰りました♪






・・・・・次の日またもや呼び出し。

何なん?暇なの?

もう無駄な時間使いたくないんだけど。


「あれ新崎?どうした?」

「あれ?嫌な予感が。」


同意する。嫌な予感しかしねぇ。


友人の四月一日、堂島が呼び出し場所にいた。


「よく来たな!新崎!」


林さん室田さん小島先生登場!


「林さん何っすか?」

「室田さんなんでしょう?」


ああ、こいつら別々で呼び出されてたのか。


「新崎!お前が引き受けなかったら、こいつら二人を団長副団長にする!」


「「ええ!聞いてないですよ!何言ってんですか!」」


とうとう人質をとってきた。

何処の悪の組織なんだろう?


「いいですよ。ありがとございます。」


「「待て待て待て!」」


「この状況、お前のせいだよな?」

「何してんだお前?」


「ん?団長やれって言われたからやめますって言った。」


「「・・・・・」」


二人とも頭抱えてる。

皆頭抱えるの何で?


「「「頼む!」」」


「嫌です!」


「引き受けろや!お前のせいでとばっちりだ!」

「強情張るな!」


んだよ。うっさいな。


「分かりました!」


「「「!!!」」」


「こいつら団長副団長で、俺副団長やります!」


「「待て待て待て!」」


「死なば諸共。地獄までってね☆」


正直もう、ウざすぎてどうしようかって思ってたし。


「「巻き込むな!」」


「「「分かったありがとう!」」」


「「ええ~!」」


「分かってんな!」

「しっかりやれよ!」


先輩二人に威圧され断れなくなってるよ!

ウケる!


ジロっ!


うわ!視線だけで人殺せそう♪








そんなこんなで、この三人で高校三年の夏まで応援団やりました♪





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― 新着の感想 ―
[良い点] 勢いで書いた感。 [気になる点] 登場人物の容貌など省かれていて、物語というより会話の粒度に近い。 [一言] 私小説っぽさがあるが、多分違うと思う。
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