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神殺しの魔物達  作者: 噺 遊月
夢魔【壱】
18/18

明くる日の朝

 ひとりでに目が覚めた。視界は当然自分の部屋の天井。枕元に置いてある携帯で時間を確認すると、まだ起きなくてもよい時間だった。

 二度寝しようとしたがあまり寝付けず、携帯で曲でも聴いて時間を潰すことにした。お気に入りの曲はまとめてある。

 そういえば、夢を見た気がする。暗い森をランタンを持って歩く夢だった気がする。それがどんな夢だったか、曲を聴いているうちに忘れた。

 いつもどうり朝食を食べ、いつもどうり学校に行き、生徒会の朝の挨拶をすませていた。しかしどうにも心に何か引っかかったものがある。それが何かはわからない。

「あいと、今日は何かぼーっとしてるぞ。何かあったか?」

「いえ、何も無いですよ」

「そうだ。進路相談の紙で行く大学に行きたいところを書いたら、先生にやめろと言われてしまってな。あいとはどうすればいいと思う?」

「行きたいなら、それ相応に頑張ればいいんじゃないですかね?」

「それもそうだな。よし、後輩に胸を張れるように、勉強を頑張るか」

 会長といつもの無駄話をしながら、いつもどうりの日常が過ぎていた。…あれ?前の自分なら、どう答えたっけ……?

 しかし、その心に引っかかったものは、このまま授業が始まっても残っていた。授業に集中出来ず、いつの間にか机で眠った。

 そして、短い夢をみた。ヨーロッパの客室というような部屋のベットで自分は寝ていた。その部屋に机があり、その上に手紙が置いてあった。

 その手紙には、平仮名で「まいごになったともだちをみつけてくれてありがとう」と書いてあった。

「…どういたしまして」

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