番外 説明出来ていない所を、説明するだけ
遊月(以下遊)「本編でさ、読者に説明出来ていない所ってあったよね」
黎「あったね」
遊「それの説明をして欲しいんだ。突っ込まれそうだし」
黎「それで、神殺しの魔物達の拠点の中にある、遊月の部屋に呼んだの?」
遊「そうそう」
黎「ふーん。まあ、この洋風の屋敷の部屋は、どこも綺麗に掃除されてるから、居心地は悪くないけどね」
遊「そうなんだ。じゃあまずは、なんで全身金属なのに、人の体積で普通に動けるのか。全身金属なら1t超えるらしいけど」
黎「単純に、自分の重量を変える機械を体内に入れてるんだ。それで普通の人間と同じ体重にしてる。使わなかったら、体重は1.5tくらいになるんじゃなかったっけ」
遊「簡単に言うけど、凄いことだからね」
黎「そうなんだ。他のグループの奴に作ってもらったんだけど」
遊「なるほどね。じゃあ次、どうやって声を出しているのか」
黎「音声を出す機械に頼ってる。肺を作るの面倒だしね」
遊「ええ……。それでいいの?」
黎「まあね。自分がこの体になる前の声を使ってるし」
遊「だから声が変わってないんだ。次は最後、どうやって罠の爆発魔法を防いだのか」
黎「あれは、無の力を使ったんだ。それで、自分への影響だけを消したんだ。だから、自分はダメージをくらってないよ」
遊「じゃあ、他の黒い敵との戦闘中も、使ったの?」
黎「いや、使ってないよ。使うと強すぎて、相手が逃げるしね。無傷だったのは、傷を随時直してたからだよ。大きい傷をくらわないようにしたしね」
遊「そうだったんだ。ていうか、あの黒い敵の攻撃をほとんど無傷で防げるはずなのに、それでも傷を負ったんだ」
黎「罠の魔法を仕掛けたと思われる強い魔法使いが居てね。最上位の魔法を一点集中させて、細かい傷を負わせてきたんだ。それで削り倒すつもりだったみたい。おかげで服がボロボロになったよ」
遊「その魔法使いの技術に感服だね。次元の壁で防げたと思うけど」
黎「まあ防げたけど、攻めを優先したから。自分も次元の壁は穴を開けないと通れないしね。穴を開けたら攻撃も通るし」
遊「なるほどね。今日はありがとう」
黎「どういたしまして」