S ide マルク ーオルクの瞳を見つめてー
説明文になりました。
分かりにくいこのお話を読んで下さる方がいるのが、信じられない程です。
めちゃめちゃ嬉しいです。
感謝、感謝です。
翠の目は、本当にあったのか。
探して探して、しかし見つからなかったそれは、向こうから飛び込んできた。
伝説は本当だったのか?
私が魔法学校に在籍している頃から、世界は危機に直面していた。砂漠化。タイムリミットは近いと言われている。
この世界の3国。
商人の国。。。リュイ公国
鉱石の国。。。エレツ帝国
運輸の国。。。アイル民国
それぞれの国境には、大きな砂漠がある。
人をいや、生き物を拒む砂漠が広がっている。
やがて、砂漠はこの3つの国を飲み込み、生き物のいない砂の世界になると初めて学者が唱えたのが今から百年前。
それから魔法学者も王族も研究者も必死になって解決方法を探し続けたが良い知恵は得られなかった。
私も勿論研究した。だが焦るばかりで良い成果は得られなかった。。もう、猶予がない。勉強をしながらも心は焦った。懸命に資料を探し続けていくうちにある一族を知る事になる。
ーレナトゥスー
太古の昔、消えてしまったという伝説の一族。
再生の意味を持つこの一族を知り、私の心ははやった。緑を操り無から生を創り出すと言われるその一族に希望の光を見たのだ。
だが、仲間達は、笑った。
幻をみているんだよと。
それよりも大魔法陣の研究をするべきだと言った。無駄な努力はよせと。
だが、私の考えは違う。大魔法陣にそんな力はない。魔力で砂漠に緑を作る。魔法陣はそんな大きな力を持たないと私は訴えた。
仲間達はこの方法しかないといい続け、10年前の朔の月のある日、大掛かりな魔法陣を砂漠へと向けた。
止められなかった自分を今でも後悔している。
沢山の後悔を3国に残して魔法陣は封印された。
私は小さな村で研究を続けた。
翠の目を持つ一族を探して。
オルク。
彼がレナトゥスなのか、まだ分からない。
だが、彼を鑑定出来ない事実が希望の囁きをもたらした。